バセドウ病は治らない病気なの?

バセドウ病は治らない病気なの?

女性に多いと言われるバセドウ病。

一度発症すると、様々な症状に悩まされる厄介な病気でもあります。

そして、バセドウ病は治らない病気なのでしょうか?

今回は、その辺りをご説明していきます。

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バセドウ病とは?

バセドウ病とは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることによって、甲状腺機能亢進症を起こす病気です。

甲状腺ホルモンとは、首の正面にあたる喉の部分にある臓器=甲状腺から分泌されるホルモンで、内臓や骨・皮膚などの新陳代謝を活発にする役割を持ち、本来は人が元気に活動するために欠かせないホルモンです。

 

通常は脳の視床下部からの命令を受けて分泌されるのですが、視床下部からの命令がなくても常にホルモンを分泌するようになってしまい、甲状腺の働きが活発になりすぎる病気が「バセドウ病」です。

身体を守ってくれるはずの自己免疫システムに異常が発生し、自分の身体を攻撃してしまう「自己免疫疾患」の一種です。

 

なぜこのような異常が生じるのか、原因は分かっていません。

遺伝的な要素があるとも、喫煙者に多いともいわれますが、はっきりした相関関係は不明です。

患者数は1:4の割合で女性に多く見られる病気です。

 

バセドウ病の症状

甲状腺ホルモンは、新陳代謝を活発にするホルモンなので、一見すると患者の肌艶はよく、元気そうに見えます。

しかし、じっとしていても常に運動しているような状態が続くので、患者の身体は疲れてしまい、様々な症状が現れます。

 

バセドウ病の主な症状は以下のようなものです。

  • 甲状腺腫:首の正面にある甲状腺全体が腫れて、大きくふくらみます。
  • 眼球突出:バセドウ病特有の症状として有名ですが、この症状が出るのは患者の2割程度と言われていて、上の瞼が腫れるだけの人もいます。
  • 動悸・頻脈・発汗:全身の活動が活発になりすぎるために起こる症状で、手の震えや疲れやすさを訴える患者も多いです。

 

バセドウ病の治療

バセドウ病が疑われた場合、超音波検査(エコー)で甲状腺の腫れを確認し、血液検査で抗体の量などをチェックしたのちに診断が下されます。

治療は、まず甲状腺ホルモンの分泌を抑えるための抗甲状腺薬を飲むことから始まります。

 

それぞれのホルモン分泌量に応じて、服薬量が決定されますので、医師が指示した量を守りながら、1日3回服用します。

決められた量を服薬していると、数か月で90%以上が通常のホルモン分泌量に戻ります。

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しかし、ホルモンを作る働きそのものを正常化するのではなく、あくまで薬の作用でホルモンが作られるのを阻害しているだけですので、服薬をやめてしまえば、治療前の状態に戻ってしまいます。

なので自己判断せず、決められた量と回数を守ることが重要です。

 

また甲状腺の腫れが大きすぎる場合や、服薬治療が出来ない場合、甲状腺を小さくする手段として、外科手術とアイソトープ治療があります。

外科手術では、「一部を残して残りを摘出する」という亜全摘(あぜんてき)手術が一般的です。

 

もちろん症状によっては、全摘の場合もあります。

首のしわに沿ってメスを入れるため、現在の手術では、術後の痕はそれほど残りません。

 

そしてアイソトープ治療は、放射性ヨウ素のカプセルを1回だけ飲むことで、内側から甲状腺を破壊するというものです。

放射線量はごく低く、ヨウ素は甲状腺に集まりますので、他の臓器への影響はほぼないと言われています。

 

この治療は簡単で、再発しにくいのが特長です。

しかしアイソトープ治療から数年後、逆に甲状腺機能低下症を起こすこともあります。

 

その場合は、甲状腺ホルモン剤の服用が必要になります。

ですが、甲状腺ホルモン剤は副作用の少ない安全な薬ですので、重い後遺症に悩まされる心配はほぼありません。

 

バセドウ病は治らないの?

抗甲状腺薬を服用した場合、最低でも1年~数年かけて服薬を続けることになります。

そして2~3カ月で、9割の患者が通常のホルモン分泌量に戻ります。

 

その後様子を見ながら、1日3回の服薬量から数日に1回程度まで量を減らし、薬が不要になることを目指します。

数年経つと約50%の患者が、薬がなくても通常どおりの日常生活を送れるまでに回復します。

 

一方、外科手術で甲状腺を全摘した人は、術後甲状腺ホルモンを一生飲み続けることになります。

亜全摘で術後に甲状腺機能が低下した人、アイソトープ治療後に甲状腺機能が低下した人も同様に、甲状腺ホルモン剤を服用します。

 

ですが既に述べたように、甲状腺ホルモン剤は正しく飲めば副作用の心配はほとんどありません。

医師の指示を守って適正量の薬を服用すれば、バセドウ病を発症する前と同じような日常生活を送ることは十分可能です。

 

「症状が治まり、普通の生活を送れるようになる」という意味では、「治る病気」と言ってよいと思います。

ただし、バセドウ病は再発することも少なくない病気です。

なので、症状がなくなった後も油断せずに、自分の身体の変化に気を配る必要があります。

 

まとめ

バセドウ病は、適切な治療によって、完治を目指せる病気です。

症状が軽いうちに治療を開始すれば、服薬治療からスタートして、いずれは薬を飲まなくてもよくなる可能性は十分にあります。

「もしかして・・・」と心当たりの症状がある方は、お早めに医療機関を受診することをおすすめします。

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