やけどをした時はプールには入らない方がよい理由2つ
やけどをしてしまうと、お風呂に入るのもひと苦労ですが、プールに入ってもよいものなのでしょうか?
そこで今回は、「やけどをした時はプールには入ってよいのか?」 ということについて解説していきます。
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目次
まず、やけどの状態を確認する
やけどは、「Ⅰ度熱傷」「浅達性Ⅱ度熱傷」「深達性Ⅱ度熱傷」「Ⅲ度熱傷」と重症度がつけられますが、まずやけどをした場合は、状態がどれに当てはまるのかを確認する必要があります。
そして皮膚にはいくつかの層があり、1番外側に「表皮」その下には「真皮」「皮下組織」とありますが、どこを損傷しているによって、やけどの状態が分けられます。
次に詳しく見ていきましょう。
表皮のやけど
Ⅰ度熱傷は、表皮をやけどにより損傷した状態で、いわゆる軽度のやけどです。
赤くなり、炎症を起こしてヒリヒリする程度で、日焼けもこれに分類されます。
水ぶくれができることも皮がめくれることもなく、自然にすぐ治る程度のものです。
真皮のやけど
浅達性Ⅱ度熱傷・深達性Ⅱ度熱傷は、表皮の下の層である真皮にまでやけどが及んでいる状態で、中度のやけどです。
浅達性Ⅱ度熱傷は真皮の浅い部分までのやけどで、深達性Ⅱ度熱傷は、真皮の深い部分までやけどにより損傷してしまっている状態です。
症状はどちらも強い痛みがあり、皮膚が剥がれ落ちたり、水ぶくれができることもあります。
皮下組織のやけど
Ⅲ度熱傷になると、真皮よりも奥深くにある皮下組織までやけどで損傷してしまっている、重症のやけどです。
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皮膚が剥がれ、患部が黒くなったり白くなったりして、さらに痛みを感じる神経までやけどで損傷してしまうため、痛みがないのも特徴です。
やけどの治療
表皮のやけどで軽度であれば、よく冷やしてしっかり応急処置すれば自然に治癒しますが、その他の重症度のやけどは、なかなか自分で治療するのは難しいです。
放置してしまうと悪化し、細菌感染して化膿してしまったり、皮膚が収縮してつっぱったりして、関節などがうまく動かせなくなるような機能障害を起こすこともあります。
なのでひどいやけどは、必ず医療機関を受診するようにしましょう。
やけどをした時はプールに入らない方がよい理由
そしてやけどをした時は、基本的にプールには入らない方がよいです。
具体的な理由を次に挙げていきます。
細菌感染してしまう
プールはたくさんの人が利用する場所であり、塩素消毒されていても細菌などがいる場合があり、その細菌がやけどの患部から侵入してしまうおそれがあります。
そうなると、やけどの回復が遅くなったり、悪化する可能性があります。
塩素の影響がある
プールには細菌やウイルスの感染を防ぐために、「塩素」という消毒効果のあるものが入れられています。
人間には、「免疫細胞」という傷などを自然に治す力を持った細胞があります。
そして塩素は、細菌やウイルスを死滅させる効果があるのですが、自然治癒力をもった免疫細胞まで死滅させてしまいます。
そのため、やけどの治りが遅らせてしまったり、悪化してしまう原因にもなります。
まとめ
やけどをした場合は、今回ご紹介した理由もふまえ、完治するまではプールに入らない方がよいですね。
そしてやけどをした時は、早めに病院を受診し、正しい治療をしてもらいましょう。
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