足の甲を打撲した場合の対処法3選
足の甲を不注意でぶつけたなどして打撲してしまった経験は、多くの方があると思います。
そこで今回は、足の甲を打撲した場合の対処法についてご説明していきます。
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足の甲を打撲した場合の対処法
急性期の場合
首から下の身体の箇所のうち、特に手と足の甲は筋肉や脂肪がつきにくく、皮膚のすぐ下に腱や骨がある構造になっています。
複雑な動きをスムーズに行うために、関節がたくさんあり、多くの小さな骨で構成されているのですね。
特に足の甲は、歩行するときに体重を支え、地面との接触で受ける衝撃を分散させるためにアーチ構造をしています。
なので、負荷がかかりやすいのに加え、上からのダメージには弱い作りになっているのです。
大小さまざまな大きさの骨を腱や靭帯で繋ぐ、非常に繊細な構造を持つ部分ということですね。
そのため、何か重いものを落としたり、固い柱や階段などにぶつけたりすると、アーチ部分の筋肉や靭帯が損傷し、強い痛みを感じ、打撲してしまうことがあります。
もし打撲してしまったら、急性期(打撲直後の2~3日)の基本的な手当は、「患部の冷却」です。
水や氷などで、出来るだけ患部を冷やしてください。
ただし、患部の肌の温度が下がり過ぎると、凍傷を起こしていためてしまう恐れもあります。
なので、氷や保冷材は直接肌に当てず、タオルなどでくるんで冷やしましょう。
その後、包帯やテーピングなどで患部を圧迫し、固定します。
そして、可能であれば寝た姿勢になり、足の甲を心臓より高く上げて、15分~20分程度安静を保ってください。
こうすることで、腫れやむくみ、内出血を抑えることが出来ます。
そして痛みがある程度落ち着いたら、冷湿布などに変えるのがよいですね。
打撲の場合、このような手当で時間が経過すれば、最初に打ち付けた時のショックは徐々に和らいでくることが多いです。
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ちなみにこの処置は、英語でRest(安静)、Icing(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(拳上)の頭文字を取って「RICE」と「RICE」呼ばれていて、身体のどこであっても、打撲の場合の基本的な応急処置となります。
慢性期の場合
ある程度痛みが引き、炎症が治まると、「慢性期」に入ります。
この時期は回復期でもあるので、傷ついた患部の治りをよくするよう、急性期とは異なる措置が必要になります。
打撲・内出血によって傷つき、染み出た血液や体液は、回復するにつれ、周りの組織が吸収しようとします。
この時期に、急性期と同じように患部を圧迫したままであったり、血行を止めるような措置をしていると、かえって自然治癒を遅くしてしまうのです。
なのでこの時期に圧迫することはやめ、患部の周りの固く強張った筋肉をほぐすようにしましょう。
血行が滞ることで、栄養や酸素が行き届かなくなると、傷ついた筋肉や血管の修繕がうまくいきません。
なので、温湿布などをして、患部を温めた方がよいとされているのですね。
また、お風呂に入っているときには、マッサージのチャンスです。
患部の周辺を、痛くない程度に優しくマッサージして、新陳代謝を促進しましょう。
その後も痛い場合
正しい応急処置をしたのにも関わらず、痛みが残ってしまっている場合、それも段々痛みが増すようであれば、単なる打撲でなく、骨折や捻挫をしている可能性があります。
骨折や捻挫がある場合は、その部分の周りが腫れていることが多いです。
また、押すと飛び上がるほど痛い部分があったりする場合も、骨折や捻挫が疑われます。
打撲の後数日経っても痛みが引かず、なんだかおかしいと感じたときには、もう一度整形外科を受診して、きちんと診てもらってくださいね。
まとめ
足首・足の甲は、痛めてしまうとたちまち生活に支障が出る、重要なパーツです。
日頃からストレッチや適度な運動で関節を柔らかくし、筋肉をしなやかに保つことが、急な怪我の予防にもなります。
気をつけて怪我のない生活を送ってくださいね。
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