足の甲にしこりができる原因4つと対処法3選
足の甲にしこりができているのを発見すると、とても気になってしまいますよね・・・。
しこりは、体のあらゆるところにできる可能性があるもので、特別珍しいものではないのですが、放置しておいても大丈夫なのか悩むところです。
そこで今回は、足の甲にしこりができる原因4つと対処法3選について解説していきます。
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目次
そもそも「しこり」とは?
しこりとは、皮膚の下にある筋肉や組織などが硬くなったり、分泌物などが溜まったりすることによってできてしまう「できもの」のことです。
しこりには、良性で放置しても体に害がないものと、悪性ですぐに治療が必要なものがあります。
そして、しこりが良性であるか悪性であるかは、素人では判断することは難しいです。
足の甲にしこりができる原因
ガングリオン
ガングリオンとは、皮膚の下に袋状のものができてしまい、さらにその中に、ゼリーのような粘着のある物質が詰まったもののことで、足の甲や手にできることが多い良性の腫瘍です。
触るとやわらかいものもあれば硬いものもあり、ほとんどの場合は痛みなどの症状はありません。
しかし、骨と骨のつなぎ目である関節などにガングリオンができてしまうと、違和感や不快感が出たり、神経を圧迫してしまうことにより、痛みやしびれが出ることもあります。
ガングリオンができる原因ははっきりとは解明されていませんが、関節の炎症やストレスにより、老廃物が蓄積されてしまうことなどが関係しているのではないかと考えられています。
アテローム(粉瘤)
足の甲にできているしこりは、アテローム(粉瘤)の可能性もあります。
アテロームとは、体のどこにでもできる良性腫瘍で、嚢腫(のうしゅ)という袋が皮膚の下にできてしまい、その袋の中に垢や皮脂が溜まることによって、しこりができてしまいます。
アテロームは、1mmほどの小さいものもあれば、10cm以上の大きなものまであります。
このアテロームも、できる原因ははっきりとは分かっておらず、予防することはほぼ不可能です。
悪性腫瘍
ガングリオンやアテロームは良性腫瘍ですが、足の甲にできたしこりが悪性腫瘍である場合もあります。
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悪性腫瘍は具体的には癌のことで、なんらかの原因で細胞が癌化するとこによりできてしまい、すぐに治療する必要があります。
良性腫瘍と悪性腫瘍は、素人にはなかなか区別することができませんが、悪性腫瘍の方が増殖したり大きくなるスピードが速いと言われています。
また、他の臓器への転移も考えられるので注意が必要です。
腱鞘炎
足の甲にしこりができたと思っていたら、「腫れ」であったという場合も少なくありません。
しこりなのか、腫れなのかは、なかなか素人では判断が難しいものですが、腫れであった場合は、痛みを感じることが多いです。
そして、足の甲のしこりがしこりではなく腫れであった場合は、腱鞘炎であると考えられます。
足の甲には、長母趾伸筋腱(ちょうぼししんきん)や長趾伸筋腱(ちょうししきん)などの「腱鞘」と呼ばれるものがあります。
そして、合わない靴を履いて長時間歩き続けたり、靴紐を締めすぎてしまったりなどで、腱鞘に負担をかけてしまうと、炎症を起こしてしまい腱鞘炎になります。
腱鞘炎になると、腫れて痛みが出ることがあり、しこりと間違えてしまうことがあるのです。
足の甲にしこりができた時の対処法
自己判断せずすぐに病院を受診
足の甲のしこりが悪性の腫瘍であった場合、命に関わる可能性もあるため、早期発見・早期治療することが大切です。
しこりが良性なのか悪性なのかは自己判断せず、見つけた時はできるだけ早めに皮膚科か形成外科を受診し、検査してもらうようにしましょう。
ガングリオンやアテロームだった場合
足の甲にできたしこりが、ガングリオンやアテロームなどの良性腫瘍であった場合、痛みや炎症がなく生活の支障がないのであれば、経過観察になることが多いです。
しかし、ガングリオンやアテロームが自然になくなることはなく、どんどん大きくなっていくこともあります。
なので、「大きくなる前に、摘出手術を受けておいた方がよい」ということはよく言われています。
腱鞘炎であった場合
足の甲のしこりが、しこりではなく腱鞘炎による腫れであった場合、冷やして対処し、安静にするようにしましょう。
そして症状が改善されない場合は、手術になることもあります。
まとめ
足の甲のしこりは多くの場合、悪性ではないことが多いのですが、自己判断するのは危険です。
なので、できるだけ早めに病院を受診し、対処するようにしましょう。
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