バネ指が治らない場合の対処法4選
日常生活の中で一番使うことの多い指ですが、「バネ指」になると指を動かしづらくなり、とても不便ですよね。
そこで今回は、バネ指が治らない場合の対処法4選について解説していきます。
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バネ指の症状
バネ指は、仕事やスポーツ、または日常生活で指を使うことが多い人がなりやすいと言われています。
バネ指になってしまうと、
- 指を曲げたり伸ばす時に、カクンと引っかかる感覚がある
- 指を伸ばす時に、バネが弾けたように伸びる「ばね現象」が起こる
- 指の付け根の痛みや腫れが出る
などの症状があります。
初期の症状としては、指を曲げるとカクンと関節がずれてるような感覚がある程度ですが、悪化してしまうと関節が硬くなってしまい、指を自力で動かすことが困難な状態になってしまうこともあります。
バネ指はなぜ起こるのか?
指には、「屈筋腱(くっきんけん)」という指を曲げるのに必要な腱と呼ばれるものがあります。
屈筋腱は、簡単にいうと指を曲げるための筋肉のような役割をしています。
そして屈筋腱は、「滑膜性腱鞘(かつまくせいけんしょう)」と呼ばれる薄い膜に覆われ守られています。
滑膜性腱鞘で覆われた屈筋腱は、「靭帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)」というトンネルのような形をしたものの中をスムーズに動くことにより、指の曲げ伸ばしができるのです。
しかし滑膜性腱鞘と靭帯性腱鞘というのは、指を動かして使う度にこすれ合っているような状態であるため、指を頻繁に使いすぎると、摩擦で炎症を起こしてしまうことがあります。
そして、炎症を起こした滑膜性腱鞘と靭帯性腱鞘は腫れてしまい、スムーズに動くことができなくなります。
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そして「バネ指」となってしまうのです。
バネ指が治らない場合の対処法
保存的療法(安静にする)
バネ指は、指を酷使してしまうことにより炎症を起こしている状態です。
バネ指が気になり、何度も指を曲げたり伸ばしたくなる気持ちも分かりますが、まずは炎症がひどくならないように安静にして、少し様子を見てください。
運動療法(動かしてみる)
安静にすることにより痛みが和らいだ場合は、運動療法の効果も期待できます。
運動療法とは、スムーズに指が動くように運動する方法で、
- 手の甲を下にしてテーブルに置きます
- 力を抜いて、反対の手でバネ指の症状が出ている指先の関節を内側にゆっくり曲げていきます。
- 次に指先の関節だけを外側に反らしていきます
- 次に指先の関節は伸ばして指の付け根を持ち内側に曲げます
この運動療法と保存的療法で、バネ指は改善できることは多いです。
薬物療法を受ける
バネ指がなかなか治らなかったり、痛みが強く我慢できないような場合は、早めに病院を受診し、薬による治療である「薬物療法」を受けてください。
薬物療法では炎症や痛みを抑えるために、軟膏や湿布、ステロイド剤の注射などを行います。
手術を受ける
保存的療法や運動療法、薬物療法などでもバネ指治らず、症状が悪くなってしまったり、再発を繰り返してしまうような場合は、手術をしなければならないこともあります。
バネ指の手術は、そこまで大掛かりなものではなく、日帰りである場合が多いです。
まとめ
バネ指になった時は、「何が引っかかっているんだろう」とびっくりしてしまいます。
痛みはそれほどなく、バネのようになるだけの場合もありますが、気づいたら早めに対処するようにしてください。
そして。バネ指がなかなか治らず悪化するようなら、できるだけ早めに病院を受診して治療を受けるようにしてください。
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