粉瘤から血が出てしまった場合の対処法5選
粉瘤は珍しいものではなく、全身の色んな所に出来る良性の腫瘍ですが、中には粉瘤から血が出てくる場合があります。
では、粉瘤から血が出てしまった場合はどうすれば良いのか、今回は対処法についてご説明していきます。
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目次
粉瘤から血が出るケース
粉瘤は皮膚の内側にできた袋に、体の角質や垢などが溜まったものです。
血が出ない場合もありますが、粉瘤部分に炎症が起こり膿んでしまった場合などは、血が出てしまうことがあります。
粉瘤から血が出てしまった場合は、膿んでいることもあったり、細菌感染するリスクなども高くなることが考えられるので、しっかりと対処することが大切です。
粉瘤から血が出てしまった場合の対処法
消毒
粉瘤から血が出てしまった場合は、膿んでいる可能性もあるので、まず血を優しく拭き取り、消毒することをおすすめします。
消毒は、市販されているイソジンなどを使って行い、血が出た部分から細菌感染しないように清潔にしておいて下さい。
また、手で触ると細菌感染のリスクが高くなったり、傷が治りにくくなるので、気になっても触らないようにして下さい。
膿を全部出す
粉瘤から血が出てしまった場合で、膿んでいることが確認できた時は、膿を全部出してしまうことをおすすめします。
膿が残っていると、一度治ってもすぐに再発するだけでなく、炎症が悪化してしまい良くありません。
膿を出す方法として、自分の指で押し出す人がいるかも知れませんが、全て出し切れないことが多いので、必ず病院で処置してもらって下さい。
病院では、メスで切って膿を出してくれる処置をしてくれることが多いです。
抗生物質を飲む
粉瘤から血が出てしまった場合や、膿んだり炎症を起こしている場所が大きかったり膿んでいるのが悪化した場合は、薬を処方されることがあります。
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膿んだ原因になっている細菌をやっつけて、膿んでいるのを治すために抗生物質を処方する病院が多く、数日間続けて飲むと、炎症などに改善が見られる場合もあります。
ただし粉瘤は再発しやすいので、抗生物質を処方された時は、炎症が治まっても指示された日数は薬を飲んで下さいね。
塗り薬を塗る
粉瘤から血が出てしまった場合は、すでに膿んでいたり、これから炎症を起こして膿んでしまう可能性があるので、消毒した後に化膿止めの塗り薬を塗ると効果的です。
化膿止めの塗り薬とは、抗生物質が入っている塗り薬で、クロマイN軟膏やテラマイシンなどが市販されているので、手軽に手に入ります。
塗り薬を塗る時は、清潔な綿棒に薬をつけて、粉瘤の部分へ優しく塗るようにして下さい。
手術して取る
粉瘤はもともと再発しやすいものと言われていますが、粉瘤から血が出てしまう場合は再発しても、また同じような症状になることが多いです。
耳の後ろに「粉瘤ができては潰れて血が出る」を、繰り返している知人がいましたが、手術をして粉瘤を摘出してからは、再発することもなく過ごしていました。
多くの場合日帰りで摘出できますので、粉瘤から血が出てしまった場合は、手術をして摘出することを検討することもひとつですね。
粉瘤と間違いやすいもの
また注意していただきたいのが、症状だけ見て粉瘤と思っても、実際は違う病気だったり、病院で診てもらっても、摘出して詳しく調べないと医師でも粉瘤か区別がつかない場合もあります。
なので、勝手に判断して放置しておくことはおすすめできません。
具体的には、膿んで大きくなったニキビから血が出た場合や、「石灰化上皮腫」や「脂肪腫」と呼ばれる、粉瘤とは違う良性の腫瘍がある場合に間違われることが多いのです。
まとめ
粉瘤から血が出てしまった場合の対処を紹介しましたが、消毒や塗り薬で改善が見られない場合は、それ以上に悪化しない様に、早めに病院へ行って下さい。
そして、粉瘤を再発させない方法は今のところ確立されていないので、早めの摘出をおすすめします。
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