貧血で痙攣が起きる原因3つと対処法5選
手足がブルブルと震える痙攣ですが、貧血で痙攣が起きるということはご存知でしたか?
貧血というと、立ちくらみや顔色が悪いなどのイメージですよね。
そこで今回は、貧血で痙攣が起きる原因3つと対処法5選についてご紹介します。
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目次
貧血で痙攣が起きる原因
脳貧血
脳貧血とは「起立性低血圧」と言われるもので、脳へ送られる酸素が一時的に遮断されることで起こります。
鉄欠乏性貧血とは違い、血液中の成分の異常は特に見られません。
原因としては、急に立ち上がる動作をした、睡眠不足や疲れ、ストレスなどが挙げられます。
脳貧血を起こすと、めまい、吐き気、頭痛、冷汗が出る、手足が震えるなどの症状が起こります。
そしてひどい場合は、失神して手足の痙攣を起こすことがあります。
酸素不足
貧血とは、血液中の赤血球やヘモグロビンという酸素を運搬する細胞が不足し、身体が酸欠状態になることです。
脳が酸欠状態になると立ちくらみがして、頭がクラクラして目が回るような感覚になります。
また、貧血により身体の酸素が不足すると、筋肉が不意に激しく収縮を起こしやすくなるため、立ちくらみと同時に痙攣を伴うことがあるのです。
特に重度の貧血の場合には、痙攣を伴う立ちくらみを起こしやすいため注意が必要です。
てんかん発作
てんかんは貧血ではありませんが、痙攣を起こす代表的な病気であるにも関わらず、貧血と間違われやすいこともあるためご紹介します。
てんかんとは、脳細胞に異常な神経活動が起こる病気です。
てんかん発作は痙攣を伴いますが、発作の前には立ちくらみの症状が起こるため、てんかんに馴染みがない場合には、貧血によるものと勘違いしやすいのです。
立ちくらみと痙攣を頻繁に起こす場合にはてんかんを疑い、医療機関を受診しましょう。
貧血で痙攣が起きた場合の対処法
安静にする
貧血による痙攣は、しばらくすると収まります。
痙攣するということは、身体や脳にきちんと酸素が送られていないということですので、横になり安静にすることが重要です。
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その際には、ベルトやボタンを緩めて、血流が良くなるようにしましょう。
脳貧血による痙攣の場合には、血圧が急激に下がっていることもあるため、足を高くした状態で安静にしましょう。
そして、重度の貧血による痙攣の場合には、医療機関を受診して必要な治療を受けなければいけません。
温める
貧血を起こしている時は体温が下がっており、寒気を感じています。
そのため、毛布や上着をかけて身体を温めてあげましょう。
吐き気などがなければ、温かい飲み物を飲むのも効果的です。
また、寒気を感じていると呼吸が早く浅くなりがちですが、そうするとさらに酸欠状態になってしまいますので、ゆっくりと呼吸をするようにしましょう。
貧血を予防する
鉄分不足による鉄欠乏性貧血を予防するには、鉄分を多く含む食材を日頃から取り入れましょう。
よく知られている食材はレバーですが、日常的に取りにくいです。
取り入れやすい食材としては、牛や豚のもも肉、カツオ、マグロ、サンマ、ひじき、小松菜、ほうれん草、プルーン、レーズン、くるみなどがあります。
また、サプリメントで鉄分を補うのも良いですよ。
その場合には、ビタミンB12と葉酸も摂ると、鉄分の吸収が良くなります。
鉄剤を飲む
痙攣を起こすほどの重度の貧血になっている場合、医療機関に受診して、鉄分を処方してもらいましょう。
貧血を起こしている原因の病気がある場合は、その治療と並行して、貧血症状を抑えるために鉄分を服用します。
ただし鉄剤には副作用があり、吐き気が出たり便秘になったりすることがありますので、その場合には、注射や点滴などで対処していくこととなります。
脳貧血について
脳貧血が原因による痙攣を起こした場合にも、安静にして温めることが大切です。
また、脳貧血は急に立ち上がったりすることでも起こしやすいため、日頃からゆっくりと動くようにしましょう。
また、筋力が弱い人も脳貧血を起こしやすいため、運動をしたりタンパク質をしっかり摂ったりして、基礎体力を上げることも効果的です。
まとめ
貧血で痙攣が起きる原因と対処法についてご紹介しました。
貧血によって血流が滞ったり、身体の酸素が不足したりすると痙攣を起こしやすくなります。
痙攣を起こした場合には、服を緩めて安静にして温めるようにしましょう。
また、日頃から貧血を予防することも重要ですよ。
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