貧血の際、点滴時間はどれくらいなの?
女性に多い貧血ですが、貧血の治療として点滴を打つこともあります。
そこで今回は、点滴にはどれぐらい時間がかかるものなのか、点滴の種類や注意点なども含めてご説明していきます。
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目次
貧血で点滴を打つ場合
まず、貧血の治療で点滴が必要なのはどのような時でしょうか?
自覚症状がないような軽度な貧血や、生理中にフラフラすると言った貧血の場合は、鉄分の多く含む食事を食べるように指導される食事療法や、鉄剤のサプリメントや錠剤で改善することも多いです。
しかし重度になると、食事や鉄剤からの鉄分摂取では間に合わないため、注射や点滴を使うことになります。
また貧血で意識がなく、口から薬が飲めない場合も、点滴を打つことになります。
貧血で打つ点滴の種類
貧血の時に打つ点滴は、貧血の原因や重症度、治療方法によって内容が変わり、多いものは以下の2種類だと言われています。
鉄剤
貧血を改善するために、鉄分を点滴によって体の中に入れますが、この場合の点滴には、栄養分などが含まれている場合もあります。
どれだけの鉄分が体に入れば、貧血状態を改善できるかを医師が計算して、点滴液の中にどれだけの鉄剤を混入するかを判断します。
鉄剤を点滴してもすぐに良くなる場合は少ないので、点滴をした日は安静にしているように指示されます。
輸血
一般的な鉄欠乏性貧血では輸血をすることは少ないですが、月経量が多く、貧血状態になった場合など出血による貧血の場合は、出血を止める治療をしながら、輸血を行う場合があります。
輸血をする場合は、早急に対処しないといけないぐらいの重症になっている事が多く、入院が必要になってきます。
点滴にかかる時間
それでは、点滴にはどれぐらいの時間がかかるのでしょうか?
点滴の速度は、点滴を受ける人の年齢や体重、病気があるかなどにより、人によって異なってきます。
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なので、全員が同じ時間かかるわけではありませんが、平均的に1~2時間かかることが多いです。
実際に点滴を打たれている時に、点滴液がゆっくり落ちると感じる人も多いかも知れませんが、ゆっくり点滴するのには理由があり、ゆっくり血管の中に薬を入れないと体に負担がかかってしまうからです。
点滴は通いでも受けられるの?
ひどい貧血の場合は入院での治療になりますが、医師の判断により、通院で貧血の点滴治療することもあります。
しかし通院だからと言って、病院を離れたら自由に動き回って良いという訳ではなく、目まいなどが起きる可能性もあるので、なるべく安静にするようにしてください。
点滴での副作用や注意点
貧血の治療で点滴を打つ場合には、副作用などに注意が必要になります。
点滴を打っている最中や打った後、気分が優れなかったり、「いつもと違うな」というような違和感を感じたら、すぐに医師や看護師に伝えるようにして下さい。
鉄剤の場合
鉄剤を点滴で体の中に入れると、尿に黒い粒が混じったり、便が黒くなることがあります。
また重い副作用として、発疹や呼吸困難、血圧が低くなるなどが報告されており、それ以外に発熱や手足のしびれ、関節痛が表れることもあります。
そして鉄剤の点滴は、腎臓に病気がある人は症状が重くなる場合がありますし、体の排泄機能が低下している高齢者は点滴量に注意が必要です。
輸血の場合
輸血をする時に、適合しない血液型の血を使うと、発熱や呼吸困難を起こすことがあり、適合する血液型の血を使っていても、ショック症状が出たり細菌に感染したりと、注意しなければいけない副作用がたくさんあります。
輸血の場合は、その時に副作用が出なくても、翌日以降に突然副作用が出ることもあるので、入院して経過を観察していくことになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
貧血で点滴が必要になると、通院でも毎日に数時間必要になりますし、入院すると退院できるまで自由に動けなくなりますので、
貧血気味の人は、今以上にひどくならないように予防と対策をしっかりしてください。
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