貧血かどうか爪を見て判断する方法2選
貧血には、大変多くの症状があります。
なので、様々な症状の中から貧血だと判断することは難しいですが、比較的分かりやすい判断の方法が爪の状態を確認する方法です。
そこで今回は、貧血かどうか爪を見て判断する方法2選についてご説明していきます。
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目次
爪の状態を確認
健康な爪は、つやがあり、ピンク色をしていますが、病気や栄養不足、外的要因で爪は変形・変色を起こします。
爪は1日で0.1mm成長し、完全に生え変わるには3ヶ月から6ヶ月もかかってしまいます。
成長に時間がかかる上、体の末端に位置しているため、体調不良や栄養不足があれば分かりやすく状態が変わるのです。
その中でも貧血が爪の状態で分かるということは、あなたも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
爪の成分について
爪は硬いため、カルシウムなど骨と同じ成分と間違われやすいですが、実は皮膚の一部なのです。
皮膚のタンパク質が角質化した硬い繊維質の「ケラチン」が爪の成分です。
爪のケラチンは、硫黄を含んだシスチンというアミノ酸である「硬ケラチン」からできています。
また、同じケラチンでも「軟ケラチン」は軟らかく皮膚の成分となっています。
貧血で現れる爪の症状
それでは次に、貧血で現れる爪の症状について解説していきます。
爪の色
爪が白っぽい時は鉄欠乏症貧血、または肝臓疾患の疑いがあります。
貧血の場合、赤血球の中にある赤色組織(ヘモグロビン)が減っているため血液の色が薄く、白く見えるのです。
※鉄欠乏性貧血については、下記の記事で詳しくご説明しています。
爪の形
爪が弱く、割れやすくなりスプーン状(匙状爪)に変形することがあります。
爪の縁が反り返り、中央部分が凹んだ状態になります。
(この状態を「スプーンネイル」と言います)
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鉄欠乏性貧血に見られる代表的な爪の症状として有名ですが、、職業で薬品を使用していたり、指に強く圧力がかかる作業をしている場合にも起こります。
爪の状態も含め、複合的に判断する
上記で挙げたように、爪の異常は鉄欠乏性貧血にのみに表れる症状ではありません。
外的要因や病気など様々な体調の変化が爪に反映されます。
そして実際に、スプーンネイルの原因が貧血であるケースは、全体の25%ほどと言われています。
ですから、1つの症状だけで判断するのではなく、「爪の形+爪の色+まぶたの色+体調の変化」のように複合的に考えるのが良いでしょう。
※貧血をまぶたで判断する方法については、下記で詳しくご説明しています。
爪の変化で考えられる、その他の病気
- 赤すぎる:脳溢血・心疾患・赤血球が増える病気など
- 暗いピンク~紫色:静脈の循環における障害など
- 白:鉄欠乏性貧血・肝臓病など
- 白濁:肝臓病・腎臓病など
- 黒い:メラノーマ・アジソン病・内出血など
- 赤黒い:肝臓病・ホルモンの病気など
- 黄色:水虫・肺・甲状腺の病気など
- 緑色:緑膿菌の感染など
爪の変形で考えられる、その他の病気
- スプーン状:鉄欠乏性貧血・甲状腺の病気など
- 穴が空いてでこぼこ:円形脱毛症・乾癬など
- 丸く盛り上がりバチ状:肺気腫など
- 二枚爪:栄養不足・鉄欠乏性貧血など
- タカのくちばし状:糖尿病など
爪の色が変化、爪が変形してしまった場合の対処法
貧血が原因である場合は、食生活の改善がまず第一です。
- 鉄分
- ビタミンB6
- ビタミンB12
- タンパク質
など、貧血で少なくなっている赤血球を作るために必要な栄養分を補給し、タンパク質の結合に不可欠な、
- 亜鉛
- ビタミンB2
これらもしっかり摂っていきましょうね。
まとめ
貧血かどうか、爪を見て判断する方法についてご説明してきましたが、いかがでしょうか?
貧血は、栄養不足による鉄分不足が一番の原因です。
爪に貧血の兆候が現れたら、ぜひ食生活を改善し、健康な状態を取り戻しましょう。
また、その他「貧血」に関する様々な情報・症状・対処法は、下記の記事にまとめていますのでチェックしてみてくださいね。
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