いぼ痔を完治させるための対処法5選
排便の時に、出血したり肛門に違和感があり、確認してみると肛門にいぼのようなものができていた・・・。
それは「いぼ痔」です。
今回は、そんないぼ痔を完治させるための対処法5選について解説していきましょう。
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目次
いぼ痔とは?
肛門は、腸と皮膚がつながってできた部分であるため、とてもデリケートな場所です。
そして肛門の病気である痔には、肛門の皮膚が切れる「切れ痔」、肛門に膿のトンネルができる「痔ろう」、肛門にいぼができる「いぼ痔」の3種類があります。
そして「いぼ痔」は、医学的には「痔核(じかく)」と呼ばれていて、痔の中で一番多く見られます。
いぼ痔は、肛門の血管が腫れてしまうことにより、肛門にいぼのような腫れができることで、
- 立ちっぱなしでいることが多い
- 座りっぱなしでいることが多い
- 排便時や出産時などの強いいきみ
- 便秘や下痢
などにより肛門の血流が悪くなってしまうことや、肛門の「直腸末端部」というクッションの役割をしている部分に負担がかかることなどが原因となります。
またいぼ痔には、肛門の内側にできる「内痔核」と、肛門の外側にできる「外痔核」があります。
内痔核の症状
「内痔核」は肛門の内側にできるいぼ痔で、段階を追って症状が進んでいきます。
初期段階ではそこまで痛みはなく、排便時にいぼが刺激され、出血する程度の症状です。
しかし症状が進むと痔が大きくなり、「脱肛」といって、排便時などにいぼが肛門の外に飛び出してしまうようになります。
ちなみにいぼは、排便した後には自然に肛門の内側に戻ります。
しかしさらに症状が進んでしまうと、指で押し込まないといぼが戻らなくなってしまいます。
そしてさらに重症化すると、指で押し込んでも戻らなくなってしまい、さらに肛門が不衛生になりがちとなり、肛門の周りの皮膚が炎症を起こしてしまうこともあります。
外痔核の症状
「外痔核」とは肛門の皮膚部分にできるいぼ痔で、神経が通っているため痛みを感じてしまいます。
肛門の外側にできるので、触れると確認することができ、悪化してしまうといぼの中に血の塊ができて腫れてしまい、激しい痛みを伴います。
これを「血栓性外痔核」と言います。
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いぼ痔を完治させるための対処法
肛門を温める
いぼ痔を完治させるためには、肛門の血流を良くすることが大切です。
いぼ痔は肛門の血流が悪くなっている状態であるため、肛門を温めて血行を良くすることにより症状は和らぎます。
具体的には、お風呂で半身浴をするのがおすすめですが、あまりにも痛みがひどくお風呂に入ることが困難な場合は、カイロやホットタオルなどを利用して肛門を温めてみましょう。
ホットタオルを作る時は、タオルを水で濡らしレンジで30秒温めます。
そしてカイロは直接ではなく、ハンカチや下着の上から温めるようにしましょう。
いぼを押し戻す
いぼ痔は、脱肛で排便時などに外に出てしまうことがあります。
初めの内は出てしまっても自然に肛門に戻りますが、進行してしまうといぼが戻らなくなってしまうので、痛みがない場合は、ゆっくり指でいぼを肛門に押し戻すようにしましょう。
押し戻す際は、ウォッシュレットで清潔にし、さらに温めてから行いましょう。
あくまでゆっくり優しく、無理に押し込まないようにしてくださいね。
食生活を改善し排便はスムーズに
強くいきまないと排便できず、なかなか排便がスムーズにいかないという人は、いぼ痔かできたり悪化させてしまう原因となってしまいます。
なので食生活を改善し、排便をスムーズに済ませるようにしましょう。
排便をスムーズにするためには、水分や食物繊維を意識して摂るようにすることが大切です。
また、アルコールや辛いものなどの刺激物は、いぼ痔を悪化させてしまう原因になるので控えるようにしましょう。
市販薬を使う
市販の痔の薬を使用してみるのも、いぼ痔を完治させる対処法の1つです。
市販薬には、軟膏・注入・座薬タイプありますので、症状により使いやすいタイプを選びましょう。
効果としては、
- 抗炎症作用
- 止血作用
- かゆみを抑える
- 組織修復
- 血液循環改善
などがあります。
病院を受診する
いぼ痔は、出血の有無や脱肛、痛みなど程度は人それぞれです。
軽度の場合は市販薬を使ったり、自分で対処することで完治させることができますが、症状によっては病院を受診しなければ、なかなか完治させることは難しい場合があります。
いぼ痔で病院を受診することに抵抗がある人が多いですが、脱肛になってしまった時点で病院を受診することが望ましいです。
また市販薬でも改善が見られない場合なども、早めに病院を受診し治療するようにしましょう。
まとめ
いぼ痔は肛門というデリケートな場所だけに、病院を受診するのに抵抗があり、ついつい悪化させてしまう人が多いです。
しかし悪化させてしまうと、入院や手術を受ける必要がでてきてしまいます。
なので、できるだけ早めに対処するようにしてくださいね。
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