胃腸炎で咳が伴う原因と対処法4選
胃腸炎はとても感染しやすい病気のひとつですが、胃腸炎の症状とともに咳が出ることもあります。
そこで今回は、胃腸炎で咳が伴う原因と対処法4選について解説していきます。
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目次
そもそも胃腸炎とは?
胃腸炎は、嘔吐や下痢などのつらい症状を伴う病気のことで、その多くがウイルスや細菌の感染が原因の「感染性胃腸炎」です。
そして感染性胃腸炎には、「ウイルス性胃腸炎」と「細菌性胃腸炎」の2種類があります。
ちなみに冬場に多い胃腸炎のほとんどは、ウイルスが原因のウイルス性胃腸炎で、よく耳にする「ノロウイルス」や「ロタウイルス」などのウイルスに感染することにより起こります。
また、細菌が原因の細菌性胃腸炎は、「サルモネラ菌」や「腸炎ビブリオ」などが原因であり、食中毒として夏場に多いです。
ウイルス性も細菌性も感染力がとても強く、経口感染や飛沫感染など感染経路が豊富なため、すぐに人に感染してしまいます。
胃腸炎になると
- 吐き気や嘔吐
- 下痢や腹痛
- 発熱や血便が出ることもある
などの症状が現れます。
嘔吐や下痢の症状がひどい場合、重症化し水分を摂れなくなると、脱水症状を引き起こすこともあります。
全身に倦怠感があり、体がだるく感じたら危険サインで、特に小さいお子様や高齢者は注意が必要です。
胃腸炎で咳が出る原因
「胃腸炎なので咳が出ることはない」と一般的には思われがちですが、ウイルス感染が原因のウイルス性胃腸炎になると、咳が出ることがあります。
その理由は、ウイルス性胃腸炎になると、ウイルスが胃腸だけでなく、気管支や喉などの呼吸器にも入り込んでしまいます。
すると「上気道炎」という炎症を引き起こしてしまうため、鼻水とともに咳など風邪の症状が起ってしまうのです。
逆流性食道炎でも咳が出ることがある
そして、胃の調子が悪く胃腸炎かと思っていたら、「逆流性食道炎」という病気で、咳が止まらないというケースもあります。
ちなみに逆流性食道炎の原因は
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- 乱れた食生活
- 妊娠や肥満などでのお腹の圧迫
- 老化による筋力低下
- アルコールやタバコ
これらなどで、胃の中の消化液である胃液が食道まで逆流してしまい、粘膜が消化され、炎症を起こしてしまいます。
逆流性食道炎は、胃腸炎のように吐き気があったり、胸焼けや喉の奥が熱く酸っぱいように感じる「呑酸(どんさん)」という症状があるのが特徴です。
そして、逆流性食道炎で咳が出るのは、食道の上部にある気管の入り口「喉頭」に胃液が触れてしまうことが原因となります。
咽頭の粘膜に胃酸が触れてしまうと、炎症を起こしてしまうので、咳が出てしまうのです。
胃腸炎で咳を伴う場合の対処法
水分をしっかり摂る
胃腸炎で咳が出る場合、まずはしっかり水分を摂ることが大切です。
水分補給は、胃腸炎の嘔吐や下痢の症状で脱水症状にならないためにも大切ですが、喉を乾燥から防ぎ、咳が出るのをしずめる効果もあるのです。
はちみつを摂る
はちみつは、胃腸炎の際の咳に最適な食べ物と言えます。
はちみつには、「過酸化水素」という抗菌作用のある成分や、「有機酸」という腸内の環境を整える効果のある成分が含まれています。
なので、抗菌作用により呼吸器系の細菌などの増殖を抑制し炎症を抑え、さらに腸の調子を整えて下痢などの症状をよくしてくれるのです。
またはちみつには、「ポリフェノール」という抗酸化作用のある成分も含まれているため、血流を良くして喉や胃腸の炎症を抑えてくれます。
さらに胃酸の分泌を少なくする効果もあり、逆流性食道炎が原因の咳にも効果的です。
はちみつを摂る際は、お湯に溶かしたものを飲んだり、水にを溶かしてうがいをしたりすると効果的です。
マスクをつける
胃腸炎で咳が出る場合は、マスクをつけるようにしましょう。
胃腸炎は非常に感染力が強いため、周りへの感染を防ぐためでもありますが、マスクによって喉を乾燥などから守ることができます。
病院を受診
そして胃腸炎で咳が止まらないという場合は、早めに耳鼻科や内科を受診し、相談するようにしましょう。
胃腸炎の場合、咳はウイルスが原因と考えられますが、その場合は特効薬はありません。
なので、咳止めなどを対処療法として処方されることが多いです。
胃腸炎の症状はだいたい3~7日で回復し、同時に咳も落ち着くことが多いです。
しかし長く咳が続いたりした場合、逆流性食道炎など他の病気の可能性もあるので、できるだけ早めに病院を受診するようにしてください。
まとめ
胃腸炎でひどい嘔吐や下痢の中、さらに咳が出るなんてとてもつらいですよね・・・。
今回の記事を参考に、ぜひ早めの対処を心掛けてくださいね。
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