カビを吸い込んだ場合の対処法4選

カビを吸い込んだ場合の対処法4選

気をつけて掃除していても、気づかないうちに生えているカビ。

うっかりカビを吸い込んでしまうと、どうなるのでしょうか?

そこで今回は、カビを吸い込んだ場合の対処法についてご説明していきます。

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カビが原因で起こる病気

カビを吸い込んでしまい、身体の奥深くまで侵入することで起こる病気がいくつかありますので、まずご紹介していきます。

 

真菌アレルギー症

真菌(カビ)を繰り返し吸い込むことにより、カビに対してアレルギー反応を起こしてしまう病気です。

カビの胞子はスギ花粉の1/20~1/40と非常に小さいため、体内に侵入すると、肺の奥の「肺胞」まで到達し、悪さをするようになるのです。

アレルギー性気管支喘息もこれに当たります。

 

またカビの中でも、「トリコスポロン」という種類が引き起こす病気のひとつに「過敏性肺炎」があります。

日本では、カビが増える梅雨から夏にかけて患者が増える傾向にあり、「夏型過敏性肺炎」とも呼ばれます。

 

乾いたせきが続き、息切れや発熱などの症状があります。

風邪と間違いやすいですが、風邪薬を飲んでも症状が改善しない場合、この真菌アレルギー症が疑われます。

 

肺真菌症

真菌が肺まで侵入して起こる肺疾患の総称を、「肺真菌症」と呼びます。

日本には360種を超えるカビが存在するといわれますが、そのうち人体に有害となるのは、カンジダ、アスペルギルス、クリプトコッカス、ムーコルの4種類です。

 

このうち最も多いのが、アスペルギルスを原因として起こる「肺アスペルギルス症」です。

アスペルギルスは特別な菌ではなく、自然界に広く存在する菌ですので、健康な人が吸い込んだとしても、特に問題は起こりません。

 

ただし、長期に渡って病気治療をしている人や、ぜんそくの患者でステロイド剤を使用している人、免疫抑制剤を使用している人などが吸い込むと、発症するケースがあります。

症状としては突然発熱し、咳、痰、胸の痛みなどが出ます。

重症化すると呼吸困難を起こす場合もあります。

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カビを吸い込んだ場合の対処法

とはいえ、カビを吸い込んでしまっても、ほとんどの場合は心配はありません

 

カビは、普段から私たちの周りに多く存在する常在菌です。

そして高温多湿の日本では、昔から人間と共存してきた存在とも言えます。

 

そうした菌に対しては基本的に免疫力があるので、うっかり吸い込んでしまったとしても、深刻な病気に発展するケースはまれです。

そのことを念頭に置いて、カビを吸い込んだ場合の対処法を4つご紹介していきます。

 

カビを遠ざける

カビを吸い込んだ後に気分が悪くなったり、微熱や咳などの症状が出た場合は、まずはカビを遠ざけましょう

 

カビが原因で起こる症状は、環境を変えると落ち着く場合が多いです。

カビが発生している所とは別の場所に避難するなどして、身体を休め、様子を見てください。

 

免疫力を下げない

通常の免疫力が働いていれば、カビが体内に侵入したとしても、悪さをすることはほとんどありません。

だからこそ、疲れを溜めないようにして、免疫力が低下しないよう気をつけましょう。

 

吸入で喉を潤す

カビを吸い込んでしまった後、咳が出たり、喉がいがらっぽいと感じたら、吸入することで改善することもあります。

「ネブライザー」と呼ばれるぜんそく用の吸入器は、液体を非常に小さな粒子にして喉の奥へ送り込む性能を持っています。

 

新たに購入するには少し高価ですが、もしご家庭にある場合は、吸入器を使って加湿してみるのもよいと思います。

そしてこの場合、薬を吸い込む必要はありません。

ただし、真水だとかえって喉に刺激を与えるので、0.9%の生理食塩水を使うとよいでしょう。

 

喉の奥を潤すことで、入ってしまったカビが痰によってスムーズに体外へ排出されるのを助けます。

また吸入は、耳鼻咽喉科で行うこともできますよ。

 

様子がおかしければ病院へ

カビを吸い込んでしまった場合、上記のような対策を取れば、それ以上悪化することはほとんどありません。

ですが、数日以上症状が続くようでしたら、早めに病院へ行くことをおすすめします。

 

まとめ

私たちの周りには、多種多様なカビが存在します。

基本的には害がないものも多いですが、有害なカビには気をつけなければなりません。

またエアコンのダクトなど、カビの発生しやすい場所には、日頃から注意が必要ですね。

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