花粉症の予防接種3種類の詳細・受ける時期・費用
花粉症対策として予防接種があることはご存知でしたか?
今回は、花粉症の予防接種3種類の詳細・受ける時期・費用について解説していきます。
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目次
花粉症の予防接種の種類
現在、花粉症の予防接種は3種類ありますので、それぞれについて解説していきます。
ステロイド注射
ステロイド注射は、
- 1シーズン1回だけの注射
- 花粉症の症状が出ていても効果がある
という強い注射です。
アトピー性皮膚炎の治療に使われることでも有名です。
花粉症の主な症状であるくしゃみや鼻水、鼻づまりや目のかゆみが劇的に改善され、打った翌日に効果が見られるほどです。
そして注射の効果は、1~3か月ほど持続します。
副作用
ステロイド注射の副作用としては、
- ホルモンバランスの乱れ
- 生理不順
- 免疫力の低下
- 血糖値の上昇
- 内臓疾患
- 糖尿病
など、数多く挙げられます。
ステロイド注射は1回だけの注射で、なおかつ即効性がありますが、副作用も強いです。
なのでステロイド注射を検討している場合は、一度病院で先生に相談してみてください。
アレルギー物質注射
アレルギー物質注射は、特定のアレルゲン(スギの花粉症ならスギ花粉)を少量注射して、体の免疫力上げ、花粉症の症状が出ないようにしていきます。
別名「減感作療法」と呼ばれています。
ステロイド注射が1回で済むのに対し、アレルギー物質注射は徐々に量を増やしていきますので、
- 何度も通院が必要(1年以上継続する場合もある)
- 即効性は期待できない
という特徴があり、花粉症の根本的な治療のための注射となります。
副作用
アレルギー物質注射は副作用がほとんどありません。
強いて言うなら注射箇所が赤くなるくらいなので、アレルギー物質注射は、お子様などでも受けられるものが多いです。
ヒスタミン注射
ヒスタミン注射は、アレルギー物質注射のように特定のアレルギーではなく、幅広いアレルギーに対して免疫が上がるものを注射していきます。
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別名「非得意的減感作療法」と呼ばれています。
花粉症の他にハウスダストなどのアレルギーがある場合に有効な注射で、
- 注射の回数は3回~12回程度
- 期間は3~4カ月程度
となります。
副作用
ヒスタミン注射ですが、こちらも副作用は少ないです。
ただしまれに、
- 眠気
- めまい
- 頭痛
- 嘔吐
などの症状が出ることがあります。
3種類のうち、どの予防接種を受けるべきなのか?
ここまで解説してきました、
- ステロイド注射
- アレルギー物質注射
- ヒスタミン注射
この3種類のうち、どの予防接種を受けるべきなのでしょうか?
それは自己判断せずに、病院で相談して決定するようにしましょう。
あなたの花粉症の症状と照らし合わせて、下記の科を受診するようにしてください。
- 鼻や喉の症状が出る:耳鼻科・耳鼻咽喉科
- 目の症状が出る:眼科
- 肌に症状が出る:皮膚科
花粉症対策で予防接種を受ける時期は?
花粉症の予防接種を受ける時期ですが、一般的には、
- 花粉症の症状が出る2週間前に受ける
と言われています。
ただし、この日程を特定するのは難しいですよね。
花粉症は、早くて1月のお正月明けあたりから、症状が出る人もいます。
なので、予防接種は12月くらいに受けておくとよいでしょう。
花粉症の予防接種の費用は?
花粉症の予防接種の費用ですが、おおよそ
- アレルギー物質注射とヒスタミン注射で1回500円程度
- ステロイド注射で1回1,000円
これくらいの金額です。
多少病院によっても誤差はありますが、相場はこのくらいと考えておいて下さい。
回数を考えるとステロイド注射が経済的ですが、副作用を考えると、アレルギー物質注射やヒスタミン注射の方が安心ですよ。
まとめ
以上、花粉症の予防接種3種類の詳細・受ける時期・費用について解説しました。
予防接種を受けたいと思われた場合は、あなたの症状に合った科で、医師に相談してみてください。
また、その他の具体的な花粉症対策に関する情報は、下記にまとめています。
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