脚気とは?症状と対処法4選
「脚気」という病気を知っていますか?
名前くらいは知っているという人は多いようですが、意外と詳しいことは知られていない病気なのです。
そこで今回は、脚気とはどういう病気なのか、また症状や対処法4選についてもご紹介していきます。
Sponsored Link
目次
脚気とは?
脚気は、体のビタミンB1が不足した時に起こる病気です。
ビタミンB1は、食べ物からの摂取不足、アルコールの飲み過ぎ、ジャンクフードやファーストフードの食べ過ぎ、糖尿病などが原因で不足してしまいます。
そして脚気には種類があり、
- 末梢神経に障害が起きる乾性脚気
- アルコール中毒の人に起こる脳性脚気
- 心筋の病気である湿性脚気
- ビタミンB1が不足している母親から母乳をもらう赤ちゃんに起こる幼児性脚気
これらがあります。
脚気の症状
初期症状
脚気の初期症状としては、疲労感で体を動かしたくなかったり、イライラしたり、食欲不振でご飯が食べられなくなったりします。
また、胸の痛みや、腹部の不快感なども出ることがあります。
乾性脚気
乾性脚気は最初、足に症状が出ることが多く、足指のしびれなどの違和感、夜に灼けるほどの痛みを感じる、またこむらがえりなどが起こります。
基本的には、両足対称に症状が現れると言われていて、症状が悪化すると、腕にも症状が現れることもあります。
脳性脚気
脳性脚気では、物忘れや精神的に不安定になることがあります。
これは、脳性脚気が脳の病気であるウェルニッケ脳症と、精神病であるコルサコフ精神病が合わさった病気なので、起きる症状なのです。
他に、体がだるくしんどい状態が続いたり、発声障害などを起こすこともあります。
また異常な眼球運動、記憶障害、意識を失くすなどの症状がでたら、注意が必要です。
湿性脚気
湿性脚気では、血管が拡張して頻脈になったり、ほてりや発汗が症状として挙げられます。
そしてその後、心不全が起こり、足や肺に水が溜まり、血圧が低下してショック状態になってしまいます。
Sponsored Link
幼児性脚気
幼児性脚気は通常、生後4週間までに発症すると言われていて、突然心不全が起きたり、声を失ったり、深部腱反射の消失が起こります。
脚気の対処法
ビタミンB1の多い食品を摂る
脚気は、ビタミンB1が不足して起こる病気なので、ビタミンB1を積極的に取り入れる必要があります。
ジャンクフードやファーストフードばかり食べていると、偏った食生活となり、ビタミンB1が不足しがちになりますので、注意してください。
ビタミンB1が多く入っている食品は
- 玄米
- 豆類
- ゴマ
- 豚肉
- うなぎ
などです。
特に豚肉にはビタミンB1が多く含まれていて、120gの豚肉を食べると1日の必要分が満たされると言われています。
サプリメントを摂る
簡単にビタミンB1を補うなら、サプリメントもおすすめです。
ビタミンB1だけを補えるサプリメントや、ビタミンB類が何種類も含まれているサプリメントなど種類もたくさんあります。
飲みやすく、続けられそうなサプリメントを見つけてみてくださいね。
アルコールは控える
アルコールは、体の中で分解される時にビタミンB1が使われるので、アルコールをたくさん飲むと、ビタミンB1が不足してしまいます。
またアルコールの飲み過ぎは、胃に負担がかかっていて、胃がダメージを受けた状態ですと、ビタミンB1が胃から吸収されなくなってしまい、こちらも不足の原因になります。
なので、アルコールを控えることは、脚気だけでなく体にとっても良いことなので、ぜひ実践してみてくださいね。
ビタミンB1を注射・点滴する
重症の脚気の場合は、病院で注射や点滴をして、ビタミンB1を補充します。
重症の時は、もちろん医師の指示で注射や点滴をしますが、最近では、自費診療でビタミンB1の注射を打ってくれるクリニックもあります。
「にんにく注射」と呼ばれていますが、にんにくが入っているわけではなく、ビタミンB1の臭いがニンニクに似ているから、そう呼ばれているそうです。
ビタミンB1には疲労を回復する効果もあり、健康維持や風邪の時にもおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
脚気は、重症化するととても怖い病気ですね。
それだけ、ビタミンB1は体の中で大切な役割をしているということです。
ぜひ今回の記事を参考に、脚気対策を行っていってくださいね。
Sponsored Link