カンジダが治るまでの期間はどのくらい?
女性が発症することが多いとされるカンジダ症。
一度発症すると、治るまでどれくらいの期間がかかるのでしょうか?
Sponsored Link
カンジダ症とは?
カンジダ症とは、人間の身体に存在する常在菌であるカンジダ菌が、特定の条件が整うことで増殖し、症状を引き起こす病気です。
主に女性の病気と言ってしまってもよいくらい、女性の患者が多い病気としても知られます。
一般に「カンジダ症」と呼ぶ場合、女性器に症状が出る「膣カンジダ症」を指すことが多いです。
しかし、男性にもカンジダ症の症状が現れることはあります。
カンジダ症の症状
健康な女性の膣は、様々なホルモンや常在菌によってバランスが保たれており、外から侵入してくる菌に対しても免疫力を発揮するため、発症することはありません。
しかし、妊娠により膣内のph値が変化したり、免疫力が低下したりすると、そのバランスが崩れ「カンジダ症」を発症することがあります。
他の原因としては、糖尿病であること、ステロイド剤を使用していること、抗生物質やピルなどを使用していること、などが挙げられます。
発症すると、外陰部やその周辺に激しい痒みが生じます。
また膣から「クリーム状」「カッテージチーズ状」と称される、独特の特徴を持ったおりものが増えてきます。
外陰部にひりひりした焼けつくような痛みを感じ、排尿障害や性交痛に見舞われます。
Sponsored Link
そして放置すると、炎症が悪化し慢性化を招くことがありますので注意してください。
カンジダ症の治療
女性の場合、病院で膣洗浄を行い、膣錠を挿入してカンジダ菌の繁殖を抑え、症状の改善をはかります。
毎日入れるものと、7日に一度程度でよいものの2種類があります。
また、外陰部に塗布する軟膏やクリーム、内服薬などを使用することもあります。
治療中は患部の清潔を保ち、通気性のよい下着をつけるよう注意しましょう。
男性の場合も、女性の場合と同じ抗真菌薬の軟膏・クリームを治療に用います。
そして治るまでは、性交渉を控えた方がよいでしょう。
カンジダ症が治るまでにはどのくらいかかる?
女性の膣カンジダ症は、10日間連続で治療を行います。
4~5日で症状は治まることが多いですが、自己判断で治療を中断させてはいけません。
医師の指導通り治療を続けて、菌の活動を完全に抑えましょう。
カンジダ症は、治療開始から10日~2週間で、完全に治癒すると言われています。
ただ、上に述べた通り、カンジダ菌は常在菌ですので、症状が感染におさまった後も、油断は禁物です。
局部の清潔を保ち、免疫力をアップさせるよう、食事や睡眠に気を配りましょう。
妊娠中にカンジダ症を発症した方は、菌が産道に残っていると、出産時に赤ちゃんが感染してしまう場合がありますので、再発しないよう注意が必要です。
まとめ
カンジダ症は、常在菌が引き起こす病気で、決して特殊な病気ではありません。
疑わしい症状がある場合は、早めに病院で診てもらうことをお勧めします。
婦人科・性病科・泌尿器科・皮膚科などで相談に乗ってもらえますよ。
Sponsored Link