汗疱の治療法7選
手のひらや足の裏に不愉快なぷつぷつが・・・。
ほおっておくと皮がむけ、ジュクジュクと痒みや痛みが出ることもある「汗疱」は早く治したいものですね。
そこで今回は、汗疱の治療法7選について解説していきます。
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目次
汗疱と水虫の違い
汗疱の特徴は手や足の裏にできる小さな水ぶくれです。
状態によっては痒みを伴うものもあるため、水虫と間違われることが多い皮膚疾患です。
汗疱と水虫の違いは、素人目にはとても判断ができないものなので、水虫の原因となる白癬菌があるかどうかを病院で調べなければいけません。
汗疱と水虫の治療に使える薬は全く異なるため、専門家による正しい判断が必用なのです。
汗疱に水虫薬を塗っても、逆に水虫に汗疱に効く薬を塗っても悪化しますので、自己判断で薬を使用しないようにしてください。
汗疱の治療で必要なこと
汗疱の原因は多岐に渡り、その多くがその人の体質や病気が引き起こすものです。
そのため、薬などの治療とは別に、原因を取り去ることが汗疱を繰り返さないために重要であると言えます。
それを踏まえた上で、原因別に治療法を解説していきますね。
汗疱の治療法7選
汗が原因の場合
多く汗をかくことが原因で汗疱ができている場合は、皮膚を清潔に保つことが改善の第一歩です。
- 汗をかいたらきちんと拭き取る
- 汗をかいたら手洗いをする
- 足の蒸れを防ぐ(足に汗をかいたら、靴を脱いで通気性をよくしたり、靴下を履き替える)
お子さんが汗疱になる場合、汗をかいたまま拭かないままでいることなどが原因となる場合が多いので、お母さんがこまめに様子を見たり、汗を拭くことを促してあげましょう。
金属アレルギーが原因の場合
まず、金属アレルギーがあるかを皮膚科で調べて、アレルギーがあることが分かったら原因物質である金属を絶つようにします。
歯の治療に銀歯が使われている場合は、病院でアレルギーであることを伝えると別の素材に詰め替えてもらえます。
また、金属が多く含まれる食品を摂らないように気を付けましょう。
金属が多く含まれる食品は、
- 大豆
- 枝豆
- あさり
- アーモンド
- チョコレート
- くるみ
などがあります。
食物アレルギーが原因の場合
人それぞれの体質によって、あらゆる食物アレルギーが存在していますが、汗疱の原因となる食品として報告があるものは以下の通りです。
- 豚肉
- 牛肉
- 生卵
- カレーライス
- 焼き肉のたれ
- アルコール
- ビタミン剤
ご自身がどのアレルギーがあるのかは、やはり調べてみなければ分かりません。
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ですが、すぐに病院を受診できない場合は、これらの食品をひとまず避けてみるのも良い手だと思います。
それぞれの食材がなぜアレルギーに繋がるかは、それぞれ違った理由がありますので、一度アレルギーのパッチテストを受けることをおすすめします。
慢性副鼻腔炎や扁桃炎が原因の場合
これらの持病がある場合は、やはりそれぞれの病気の治療を行うことが第一です。
すでに病院を受診している場合は、皮膚に汗疱ができたことを主治医の先生に相談してみると良いでしょう。
また、これらの病気がある方の喫煙は病気の治りを遅くしてしまいますので、これを機会にぜひ禁煙を行ってください。
薬での治療
病院を受診すると、塗り薬や内服薬を処方される場合があります。
使用される可能性のある薬は以下の通りです。
- ステロイド軟膏:患部で炎症を起こす物質の産生を抑える
- サリチル酸:固くなった患部を軟らかくする
- 抗アレルギー剤:体内に入ったアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)に対する反応を抑える
- 抗ヒスタミン剤:汗疱の痒みを抑える
薬で改善はされますが、アレルギーなどの原因がある場合は、根本を解決しなければ再発の可能性があります。
※参考記事: 汗疱に効く、コーフルなどの市販薬3選
ビオチン治療
汗疱の原因の一つとして、腸内バランスが崩れることでビオチン(ビタミンH)よりも悪玉菌が増えてしまう「ビオチン欠乏症」というものがあります。
その状態を改善するためにビオチン・ミヤリサン(整腸剤)・ビタミンCを合わせて摂取するという治療法があります。
※参考記事: 汗疱治療のためのビオチンについて
オメガ3不飽和脂肪酸の摂取
今、何かと話題の「オメガ3不飽和脂肪酸」に、アマニ油やえごま油などがありますが、これらの油は、アレルギーが原因で起こる皮膚疾患に効果があるαリノレン酸が含まれます。
アトピーなどの湿疹にも9割以上の改善が期待できるとのことで、汗疱への効果もあるようです。
アマニ油やエゴマ油大さじ2杯分を毎日摂取するだけでよいので、簡単ですね。
ただし加熱してしまうと、油が酸化して効果がなくなるのでご注意ください。
サラダにかけたり、飲み物に混ぜて飲む方法が続けやすいと思いますよ。
まとめ
汗疱の治療を行うために重要なことは、まず、汗疱か水虫かをしっかり判明することです。
そして、軟膏など薬での治療を進めながら、原因となるアレルギーや病気などへの対処行うことが、再発防止に役立ちますよ。
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