結膜炎の後遺症4つと対処法3選
花粉症などのアレルギー性結膜炎や、細菌・ウイルスの感染による結膜炎を経験した人は多いと思います。
そして結膜炎の程度によっては、後遺症が出ることがあります。
そこで今回は、結膜炎の後遺症4つと対処法3選について解説していきます。
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目次
結膜炎の後遺症
角膜混濁
結膜炎の中でも、ウイルス感染によるはやり目(流行性結膜炎)の場合、症状がひどいと、後遺症として角膜が濁ってしまうこと(角膜混濁)があります。
角膜とは黒目にあたる部分で、本来透明であるはずですが、流行性結膜炎のウイルス感染が角膜にまで及んでしまうと濁ってしまい、ぼやけて見えたり視力が低下したりします。
こうなると、流行性結膜炎の治癒までも長期化し、数ヶ月から一年近く目薬を差さなければならないこともあります。
点状表層角膜炎
点状表層角膜炎とは、角膜の表面に灰白色の点状の斑点が表れる後遺症です。
この点状表層角膜炎も流行性結膜炎の後遺症です。
流行性結膜炎の程度によってできる斑点の数が違い、ひどい場合にはたくさん斑点ができます。
視力低下が見られることもありますが、流行性結膜炎の治癒とともに斑点は消えていきます。
治療を中断してしまうと再び斑点が出ることもありますので、流行性結膜炎が完治するまでは目薬をやめてはいけません。
偽膜
偽膜とは、流行性結膜炎による強い炎症が原因で結膜が変質してできる、まぶたの裏の白っぽい膜状の物質です。
特に乳幼児や高齢者にできやすいと言われています。
その理由は、乳幼児や高齢者は抵抗力が弱く、流行性結膜炎が重症化しやすいためです。
症状としては、目の違和感を感じたり、視力低下感が出たりします。
偽膜を放置すると、周囲と癒着して角膜にまで影響を及ぼすこともあるため、眼科で除去してもらうのが良いでしょう。
ドライアイ
結膜に炎症が起こしてしまうと、結膜炎が治った後も涙の分泌が少なくなることがあります。
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そうなると、結膜炎の後遺症としてドライアイになることもあるのです。
ドライアイになると、涙の供給が不安定になり、目の表面を保護する機能が低下して目の表面に傷がつきやすくなって、目の乾燥感や痛み、まぶしさや疲れ目などの症状が表れます。
そして、症状がひどくなると視力低下を引き起こすこともありますので、注意が必要です。
結膜炎の対処法
適切な治療を受ける
結膜炎は季節性のものから流行性のものまであり、誰もがいつでもかかる可能性のある病気です。
ですのでつい軽視しがちですが、結膜炎をあまく見ると症状がひどくなり、後遺症を起こす場合があります。
また結膜炎は、目の充血やかゆみなどの症状が治まっても完治していないこともあります。
そして、治療に使う目薬はステロイドですので、副作用もあります。
なので、きちんと眼科に受診・通院をして、適切な治療を受けるようにしましょう。
二次感染を予防する
結膜炎とは、目の一番表面の膜に炎症が起きている状態です。
そのため、本来よりも目を守る防御機能が低下しており、初めは軽い結膜炎やアレルギー性の結膜炎だったとしても、感染力の強いウイルス性の結膜炎に二次感染してしまうこともあります。
なので二次感染を予防するためには、外出から帰ってきたら手洗いをきちんとし、不潔な手で目を触らないようにしましょう。
また、タオルなどの目に触れるものを清潔にしておくことも大切です。
コンタクトレンズの装着を控える
結膜炎の時にコンタクトレンズを装着すると、症状がさらに悪化します。
いくら清潔にしていても、コンタクトレンズの表面には雑菌がついており、炎症を起こしている結膜にコンタクトレンズが直接触れるのは良くありません。
なので、結膜炎が完治するまではコンタクトレンズを控え、医師の許可を得てから装着するようにしましょう。
特に偽膜ができたりドライアイになったりしている時は、コンタクトレンズはすべきではありません。
まとめ
以上、結膜炎の後遺症4つと対処法3つについて解説しました。
特に流行性結膜炎は感染力が強く炎症がひどくなりやすいため、後遺症を起こしやすいと言えます。
症状がないからと勝手に目薬をやめるのもいけませんし、後遺症の予防のためにも、眼科で適切な治療を受けること、またコンタクトレンズの装着を控えることが重要です。
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