両目とも結膜炎になった場合の対処法6選
結膜炎は片目に発症すると、どうしてももう片方の目に移りやすくなってしまいます。
両目ともに結膜炎になってしまった場合、どうしたらよいのでしょうか?
そこで今回は、両目とも結膜炎になった場合の対処法6選について解説していきます。
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目次
結膜炎の種類
アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎とは、花粉などのアレルゲンが目に付着することで炎症が起こる結膜炎で、自らのアレルギーが原因のため、人に移ることはありません。
目のかゆみ、充血、異物感、目やになどの症状があります。
アレルギー性結膜炎の場合、原因はアレルゲンにありますので、ほぼ両目に発症します。
ウイルス性結膜炎
ウイルス性結膜炎は感染力の高い結膜炎で、感染した場合は1~2週間ほどは、症状が治らないことが多いです。
目の痛み、充血、まぶたの腫れ、目やになどの症状が表れます。
始めは片目だけ発症しても、すぐ隣の目に移ってしまうことが多く、両目とも結膜炎になることが多いです。
細菌性結膜炎
細菌性結膜炎は、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌など、身の回りの細菌に感染して起こります。
感染力はウイルス性結膜炎に比べると低いので、両目とも結膜炎になる可能性は少ないですが、免疫力の低い乳幼児や高齢者には、移る可能性もありますので、注意が必要です。
結膜炎は大まかにこの3種類に分けられますので、このことを頭に入れて、次に両目とも結膜炎になった場合の対処法を見ていきましょう。
両目とも結膜炎になった場合の対処法
目をこまめに拭く
「目を拭く」と言うと、少し驚く人もいるかもしれませんが、結膜炎により目やにがたくさん出ることがあります。
その中には、結膜炎の細菌がたくさん存在しますので、増殖を防ぐために拭き取ることも大切です。
なので、手を洗い清潔なティッシュやガーゼで、目頭から目尻かけて優しく目やにを拭き取りましょう。
片目ずつ新しいティッシュを使い、拭き終わったティッシュやガーゼは、他の人が触ることないよう、必ず捨ててくださいね。
関連記事:結膜炎で偽膜ができた場合の対処法7選
目を冷やす
目を冷やすことが特に効果的なのは、アレルギー性結膜炎の場合です。
花粉症での目のかゆみと同じように、目を冷やすことでアレルギー性のかゆみや炎症を抑えることができます。
アレルギー性結膜炎は、両目ともに症状が出ることがほとんどなので、冷たいタオルや保冷剤などで、両目とも同時に冷やすと、とても気持ちがよいですよ。
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目を温める
一方、温めることが効果的なのは、ウイルス性、細菌性の結膜炎の場合です。
ウイルス性、細菌性の結膜炎の炎症の場合、温湿布などを患部に当てて温めると、炎症を緩和してくれます。
温かいタオルを当てることはもちろん、「めぐりズム」など専用のシートで温めるのも効果的です。
コンタクトレンズを外す
コンタクトレンズは、結膜炎になった場合は必ず外しましょう。
レンズが目に入っているだけで、多くの負担がかかっています。
結膜炎なのにもかかわらずコンタクトレンズをしていると、細菌を目に閉じ込めてしまう可能性があり、症状は悪化してしまいます。
念のため、両目の結膜炎の症状が治まった後も、数日はメガネで過ごした方がよいでしょう。
関連記事:結膜炎が再発する原因2つと対処法6選
抗ヒスタミン剤を服用する
アレルギー性結膜炎に有効な薬として、抗ヒスタミン剤が上げられます。
結膜炎がアレルギー性結膜炎の場合は、抗ヒスタミン剤の服用により、数日で炎症は治まることが多いです。
市販薬では、花粉症対策の薬としても有名な「アレグラ」や「アレジオン」は抗ヒスタミン薬です。
抗ヒスタミン剤の服用をしてもなかなか症状が治らない場合は、細菌性、ウイルス性の結膜炎の可能性が高いです。
※花粉症の薬に関しては、下記で詳しくご紹介しています。
目薬を使う
市販の目薬でも、アレルギー性結膜炎、細菌性結膜炎による炎症を抑えるものがあります。
残念ながら、ウイルス性結膜炎に直接効果のある市販の目薬はありませんが、目薬には涙の成分に似た生理食塩水が加えられているので、結膜炎の原因物質を洗い流す効果もあります。
関連記事:結膜炎を放置するとどうなるの?
まとめ
ほとんどの場合、結膜炎は両目に発症してしまいます。
始めは片目だけでも、ウイルス性の結膜炎は特に感染力が強いので、すぐ隣の目に感染してしまうことが多いです。
周りの人への感染予防にも注意することを忘れず、焦らず適切な治療をしていきましょうね。
また、その他「結膜炎」の様々な情報・症状・対処法は、下記の記事にまとめていますので、チェックしてみてくださいね。
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