コクゾウムシはどこから発生する?対策法6選
暖かくなってきたり、お米の保存状態が悪かったりすると出てくるコクゾウムシ(穀象虫)ですが、いったいどこから発生して、どのような対策をすればよいのでしょうか?
そこで今回は、コクゾウムシの発生場所と対策法について解説していきます。
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目次
コクゾウムシはどこから発生する?
お米につく虫はたくさんいますが、大きく分けて2種類に分類できます。
ひとつは「元々お米についている虫」、もうひとつは「後からお米につく虫」です。
そしてコクゾウムシは、前者の「元々お米についている虫」ということになります。
元々お米に卵が産みつけられていて、それが孵化することで発生してしまうのです。
スーパーなどで売られているお米は農薬が使われているため、あまりコクゾウムシはいないのですが、無農薬米や精米される前のお米には、コクゾウムシ卵がついていることがありますので、注意してください。
コクゾウムシの対策法
お米を冷蔵保存する
コクゾウムシは25~32度くらいの気温で、活動が活発化して繁殖します。
逆に、15度以下では活動しません。
ですので、お米を保存する場合には、冷蔵庫で保存するのが最適です。
ペットボトルにお米を入れて、蓋をしっかりと閉めて冷蔵庫に入れておくと、使いやすいですよ。
お米の量が多くて冷蔵庫での保管が難しい場合は、必ず直射日光を避けて、風通しの良い冷暗所で保管しましょう。
保冷効果のある米びつを使うのも良いですよ。
米びつの中に唐辛子を入れる
また、コクゾウムシの予防法として有効なのが、米びつの中に唐辛子を入れる方法です。
入れる量は、お米10kgに対して5、6本です。
そして唐辛子は生ではなく、ドライタイプにしてください。
匂いが気になるという場合は、お茶パックやティッシュに包んで入れると良いですよ。
この方法は昔から有効とされており、唐辛子に含まれるカプサイシンという成分が、コクゾウムシやその他の虫にとっては、とても苦手であると言われています。
お米を早く消費する
「お米は保存食」というイメージはありませんか?
乾燥しているのである程度は保存ができますが、実はお米は生もので、生鮮食品と同じなのです。ですから、長期間保存するのには向いていません。
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なので、冬場では1ヶ月、夏場では2週間を目安に消費してしまうのが良いでしょう。
家族の人数や消費状況に応じて、買いだめではなく、食べる分だけその都度買うというのが、正しいお米の買い方ですよ
長期間放置されていると、コクゾウムシなどの虫がわく環境が整うだけではなく、味も劣化してしまいますので・・・。
コクゾウムシを見つけた場合はお米をよく洗う
予防策を取っていても、コクゾウムシはどこからともなく発生してしまうこともあるでしょう。
そんな時、慌ててお米を捨てるのは待ってください。
コクゾウムシがいるのを見つけてしまったら、お米を研ぐ前にザルに入れて、ある程度振り落とします。
そして研ぐ時には、多めの水に浸します。
そうしますと、コクゾウムシの幼虫や成虫、また食べられたお米は水に浮き、綺麗なお米は沈みます。
何度か洗い流すと綺麗なお米が残りますので、それを食べることはできますよ。
お米を冷凍する
「お米を冷凍する」というのは、コクゾウムシを発見してしまった場合や、卵や幼虫がいる場合に有効とされている方法です。
コクゾウムシは15度以下では活動しませんし、マイナス20度で1週間~10日ほど経つと、卵から成虫まで凍死します。
そして冷凍したからといって、お米の味が落ちて食べれなくなるということはありません。
ですので、コクゾウムシの発生が気になる方は、冷凍してから炊くと良いでしょう。
ただし、凍死した虫を取り除くという作業は手作業になりますので、ちょっと面倒ですね・・・。
食べてしまっても基本的には問題ない
害虫と思われているコクゾウムシですが、もし食べてしまっても、人体には基本的に悪影響がありません。
そして昔は、「コクゾウムシがいるということはお米の質が良い証」とされていたくらいです。
ただし、まれにアレルギー体質の人で、コクゾウムシを食べてしまったことによりアレルギーを起こす人がいますので、そのような人がいる家庭では注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
コクゾウムシ対策としては、活動させないことと、お米を早く消費することが大切です。
また発生してしまっても、きちんと取り除けば食べることもできますし、万が一食べてしまっても基本的に害はないです。
ただし、お米は見た目も味も美味しくいただきたいので、コクゾウムシ対策をしっかりしておきましょうね。
また、コクゾウムシの駆除に関しては、下記記事を参考にしてみてください。
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