言葉が出てこない病気5つ

言葉が出てこない病気5つ

話そうとしているのに、なかなか言葉が出てこなくて頭が真っ白に・・・。

こんな経験をしたことはありませんか?

言葉がなかなか出てこない時というのは、どうしたらよいか分からず困ってしまいますし、すごく不安になってしまいますよね・・・。

そして、言葉がなかなか出てこないのは、もしかすると病気のせいかもしれません。

そこで今回は、言葉が出てこない病気5つについて解説していきます。

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性格的なことが原因の場合もある

言葉がなかなか出てこないのは、性格が原因である場合があります

具体的には、恥ずかしがり屋で内気な性格であったり、人と話すことがもともと苦手である場合などは、なかなか言葉が出てこないということがあるのです。

 

これは「あがり症」と呼ばれることもありますが、性格的ものが原因で言葉が出てこない場合は、

  • 話す内容を準備できる場合は準備する
  • 話す前に深呼吸をしてみる
  • とにかく経験を積む

ということなどが大切になってきます。

 

しかし、あまりにも緊張がひどく言葉が出てこなかったり、日常生活が成り立たないほど困っている場合は、精神的な病気である可能性があります。

その場合は病院に相談し、カウンセリングなどを受けるようにするとよいでしょう。

 

言葉が出てこない病気

言葉が出てこない病気には様々なものがあり、それぞれ治療法も違います。

それでは次に、言葉が出てこない病気について、ひとつずつ解説していきたいと思います。

 

社交不安障害

言葉が出てこない原因のひとつとして、「社交不安障害」という精神的な病気があります。

社交不安障害は別名「社交恐怖症」と呼ばれることもあり、

  • あがり症
  • 対人恐怖症
  • 赤面症

これらを合わせてそう呼ぶことが多いです。

 

多くの人の前や初対面の人、また目上の人などの前で緊張してしまい、言葉がなかなか出てこないようなことは、少なからず誰にでもあると思います。

しかし社交不安障害になると、

  • 頭が真っ白になり言葉が出てこない
  • 過度な緊張感や不安感
  • 大量の発汗
  • 顔が赤くなる
  • 動悸がする
  • 息苦しい
  • 周囲の視線が気になり怖い

などの症状があり、日常生活を送ることすら難しくなることもあります。

 

また、社交不安障害は発症自体は珍しくはない病気なのですが、治療せずにいると、パニック障害など他の精神障害を併発してしまうことが多いので、早めに心療内科で治療することが大切です。

 

そして社交不安障害の治療としてはは、医師またはカウンセラーとの対話で、自分の考え方や行動を客観的に見て、そして考え方を変えるなどして解決に導く「認知行動療法」

また、抗うつ作用や抗不安作用がある「選択的セロトニン再取込阻害薬」などの薬を使った薬物療法などがあります。

 

自律神経失調症

ストレスが原因で発症する「自律神経失調症」の症状の1つには、言葉が出てこなくなるというものがあります。

自律神経には、運動している時など体が興奮している時に働く交感神経と、睡眠時など体がリラックスしている時に働く副交感神経があります。

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そして、それぞれ真逆の働きをする2つの神経がバランスよく働くことで保たれていて、分泌腺・血管・内臓などを支配しています。

それがストレスなどにより、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうと全身に様々な不調が起きて、

  • 倦怠感があり疲れやすい
  • 無気力になる
  • 常に眠気がある
  • 食欲不振
  • 胃腸の不調
  • 言葉が出てこない
  • ろれつが回らない

などの症状が出てきてしまいます。

 

自律神経失調症は症状がたくさんあるため、なかなか特定が難しい病気です。

このような症状がある場合は、内科や心療内科などを受診するようにしましょう。

 

そして自律神経失調症の治療としては、

  • 胃腸障害や頭痛などの不調を和らげる対症療法
  • 漢方薬による体質改善
  • 自律神経失調症薬、抗不安薬、抗うつ薬、抗精神薬などの薬物療法

などがあります。

 

吃音(きつおん)

言葉が出てこないのは、「吃音(きつおん)」という病気の可能性もあります。

吃音は、言葉が出てこない他にも、ろれつが回らないなどの症状があり、会話がなかなかスムーズにできないことがあります。

 

そして吃音の約90%は、2~5歳頃の幼児期になる「発達性吃音」なのですが、10代後半以降の大人になってからなる吃音は「獲得性吃音症」といい、脳や中枢神経の損傷やストレスなどが原因で発症します。

発達性吃音の7~8割は、小学校に入学するまでに自然治癒しますが、遺伝や過度なストレスがあった場合などは、大人になってからも続いてしまう場合があります。

 

吃音は、リハビリテーション科、耳鼻咽喉科、心療内科、精神内科、口腔外科などを受診するようにしましょう。

治療は受診する科によって異なり、保険適用外になる可能性もあるので、事前に確認してみることをオススメします。

 

認知症

判断力や記憶力というのは、年齢を重ねていくと誰でも少なからず低下してしまうもので、言葉がなかなか出てこなくなるということもありまs。

ただの老化現象であればそこまで生活に支障がでることはありませんが、「認知症」になってしまうと、言葉がなかなか出てこなくなったり、言葉がまったく出てこないという状態になってしまうこともあります。

また人格が変化してしまって、日常生活をうまく送ることができないということもあります。

 

認知症を完治させることは難しいですが、適切な治療を受けることにより、進行を遅らせたり、症状を軽減することができます。

認知症はタイプによりアプローチの仕方は違うので、病院を受診し相談するようにしましょう。

 

失語症

「失語症」は高次脳機能障害の1つで、聞いたり、話したり、読んだり、書いたりする能力が障害されてしまうので、言葉が理解できなくなったり思い出せなくなり、なかなか言葉が出なくなってしまいます。

認知症と似ているため区別しにくい部分がありますが、失語症は人格や判断能力には変化はありません。

そして失語症は、言語聴覚士による機能訓練やリハビリが効果的だと言われています。

 

言葉が出てこない症状の予防法

言葉が出てこない症状を予防するためには、下記が効果的とされています。

  • 塗り絵などの脳のトレーニング
  • ウォーキングなどの適度な有酸素運動
  • 足裏マッサージ
  • 食事などの生活習慣の改善
  • 飲酒や喫煙を控える

なので病気とまではいかなくとも、少し言葉が出てこないことが気になっている場合には、ぜひ試してみてください。

 

まとめ

言葉がなかなか出てこなくて、悩んでいる人は少なくありません。

しかし病院を受診する人というのは、あまりいないようですね。

「ただの緊張のせいだ」と放置していると、悪化してしまう病気も中にはありますので、が気になる場合は一度病院を受診し相談してみましょう。

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