過敏性腸症候群が辛い場合の対処法5選
過敏性腸症候群は、下痢や便秘などのつらい症状があり、検査をしてもなかなか特定できず、非常に厄介な病気です。
そこで今回は、過敏性腸症候群が辛い場合の対処法5選について解説していきます。
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目次
過敏性腸症候群とは?
過敏性腸症候群は、日本人の10人に1人がその症状に悩んでいると言われています。
すぐに命を落としてしまうような病気ではないのですが、日常生活に支障をきたす辛い症状が現れます。
そして、過敏性腸症候群は病院で血液検査などを受けても、異常が見つからないため、症状が一時的なものだと対応されることも多いです。
過敏性腸症候群は、
- 6ヶ月以上前から症状があること
- 直近3ヶ月の間で、症状が月に3日以上ある
- 排便することで症状がなくなる
などが診断基準になります。
過敏性腸症候群の症状
過敏性腸症候群は、
- 下痢型
- 便秘型
- 混合型
- ガス型
と4種類に分けられます。
次に、それぞれについての症状を解説していきます。
下痢型
下痢型の過敏性腸症候群は、
- 1日3回以上の下痢
- 腹痛
- お腹のハリや違和感がある
- お腹が鳴る
などの症状があります。
血液検査などを受けても何も異常はないのに、下痢が繰り返されるような場合は、下痢型の過敏性腸症候群が疑われます。
便秘型
便秘型の過敏性腸症候群は、
- 週3日未満の排便しかない便秘の状態
- 腹痛
- 硬いコロコロしたウサギの糞のような便
- 残便感や便が詰まった感じがある
- お腹のハリや違和感がある
などの症状があります。
下痢型のように「突然便意に襲われて大変な思いをする」ということは少ないですが、便が出ないのに強烈な腹痛があったり、便が硬いため、排便の時になかなか出てこないという大変な思いをしなければなりません。
混合型
混合型の過敏性腸症候群は、下痢型と便秘型を交互に繰り返すように症状が現れます。
過敏性腸症候群の中では、この混合型が一番多いと言われています。
ガス型
そして過敏性腸症候群には、ガス型というものもあり、おならが頻繁に出るという症状があります。
ガス型はおならが頻繁にでるだけでなく、下痢型や便秘型、また混合型の症状が出ることもあります。
ガス型の過敏性腸症候群の場合、おならはとても臭く、さらに我慢することが難しいので、恥ずかしい思いをすることもあるようです。
過敏性腸症候群の原因
過敏性腸症候群の原因は、ストレスや不安であると言われています。
腸は脳と神経によってつながっていて、脳がストレスや不安を感じると、それが腸にも伝わり「セロトニン」という物質を分泌します。
セロトニンは、腸を動かし肛門へ運ぶ動きである腸のぜん動運動に作用するので、ストレスや不安が強く、セロトニンの分泌が多すぎたりすると、下痢や便秘などのトラブルが起こり、これが過敏性腸症候群につながると考えられています。
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過敏性腸症候群が辛い場合の対処法
食事に気をつける
過敏性腸症候群が辛い時は、先ほどご紹介した、
- 下痢型
- 便秘型
- 混合型
- ガス型
これら症状に合わせて、食事に気をつけることが大切です。
下痢型の場合は、カレーなど香辛料が使われた食べ物や、カフェインの多いコーヒー、また冷たい飲み物などの刺激物は、腸を刺激しやすく下痢になりやすいなるため、避けるようにしましょう。
便秘型の場合は、温かいスープなどでしっかり水分を摂るようにして、また野菜や海藻などの食物繊維もしっかり摂っていきましょう。
混合型の場合は、下痢になった時と便秘になった時、それぞれでご説明したように対応してください。
ガス型の場合は、肉や揚げ物などの脂っこいものや甘いものなど、腸内の悪玉菌を増やし、おならを臭くしてしまう食べ物の食べ過ぎに注意してください。
このように食事に気をつける必要はありますが、食べたいものを我慢してストレスが溜まるのはよくありませんので、その辺りのバランスはうまく取るようにしてください。
行く先々でトイレがどこにあるか確認する
過敏性腸症候群の下痢型の場合、突然腹痛を起こし、トイレに行きたくなる可能性があります。
そして出かけ先などで突然トイレに行きたくなった時、トイレがなかったりトイレの場所が分からないと、大変な思いをすることになります。
「お腹が痛くなってトイレに間に合わなかったらどうしよう」という不安が大きなストレスにもなりますので、少し面倒にはなりますが、行く先々でトイレの場所はしっかり確認しておくようにしましょう。
適度な運動をする
適度な運動には、過敏性腸症候群の原因となるストレスを解消する効果があったり、腸の調子を整える整腸作用があるため、下痢を予防したり、便秘やガスの改善につながります。
なので過敏性腸症候群が辛い時は、ウォーキングなどの適度な運動を行うようにしてください。
しかし、体に負担がかかりすぎる運動はストレスの原因になりますので、あまり激しくない運動を選ぶようにしてください。
薬を持っておく
過敏性腸症候群が辛く、それでも外出しなければならない場合には、下痢止めや整腸剤を持っておくこともオススメします。
下痢止めや整腸剤は、「持っているから大丈夫」と安心感を得られるお守り代わりにもなります。
そして水がなくても飲める下痢止めや整腸剤もあるので、もしものために持っておくようにしてください。
医師に相談する
過敏性腸症候群が辛い時、自分で対処をしてみてもなかなか症状が改善されない場合は、病院を受診して医師に相談してください。
病院では薬物療法としてセロトニンを抑制する薬など、適切な薬が処方されることが多いです。
まとめ
過敏性腸症候群は、突然腹痛に襲われ下痢になったり、便秘でお腹が苦しかったり、人前でおならが出るような辛い思いをすることが多いです。
ぜひ一日も早く症状を改善させるべく、対処してみてください。
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