マダニにより感染の恐れのある症状7つ
「たかがダニ」と思う人もいるかもしれませんが、マダニに刺されると怖い感染症にかかってしまう場合もあるのです。
そこで今回は、マダニにより感染の恐れのある症状7つについて解説していきます。
Sponsored Link
目次
マダニによる症状は、痛みやかゆみ、腫れだけじゃない
マダニに刺された直後の症状は、軽い痛みやかゆみを感じることが多いです。
しつこく皮膚にくっついて血を吸い続けるので、気がつかないでいると数週間離れずにいることもあります。
しかし怖いのは、刺された時の痛みやかゆみ、または腫れだけではないのです。
マダニによる感染の恐れのある症状
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
マダニに刺されて死亡するケースがあります。
具体的には、刺されたマダニがSFTSウイルスを保有している場合、重症熱性血小板減少症候群を発症し、
- 高熱
- 吐き気
- 嘔吐
- 腹痛
など辛い症状が出ることがあります。
マダニに刺されてから数日後に症状が出るため、マダニによる感染だと気づかない人が多く、辛い症状に苦しんでしまうのです。
ライム病
ライム病とは、マダニ媒介による人獣共通感染症(じんじゅうきょうつうかんせんしょう)で、マダニに刺されてから1~3週間経つと、紅斑が出る感染症です。
また同時に、
- 筋肉痛
- 関節痛
- 頭痛
- 悪寒
など、風邪と似た症状が表れることもあります。
症状は長いと4週間続き、紅斑が多発性に見られることもあります。
それほど重傷化しない傾向がありますが、まれに顔面神経麻痺や関節炎になることもあります。
日本紅班熱(にほんこうはんねつ)
マダニに刺されてから2日~8日後に、40度以上の高熱や発疹が出る日本紅班熱は、早期治療が大切です。
高熱とともに紅斑が広がり、重傷化すると死亡する場合もあります。
回帰熱
回帰熱は、マダニに刺されてから2~3週間後くらいに、
Sponsored Link
- 発熱
- 頭痛
- 悪寒
- 全身の倦怠感
などの症状が出ます。
ひどい場合は意識障害やけいれん、呼吸不全や歯肉出血などの症状が出る場合もあります。
ダニ媒介性脳炎
ダニ媒介性脳炎は、マダニによる中枢神経系のウイルス感染症です。
日本脳炎と同じフラビウイルス属のウイルスにより引き起こされ、重傷化すると麻痺が永続化する恐れのある怖い感染症です。
Q熱(きゅーねつ)
Q熱は、オーストラリアで発生したマダニ媒介で起こる感染症で、
- 発熱
- 頭痛
- せき
- 胸痛
などの症状があります。
日本でも感染例がありますので、油断はできませんね。
キャヌサル森林病
キャヌサル森林病とは、マダニが保有するキャヌサル森林病ウイルスにより起こる感染症です。
マダニに刺された3日~12日後に、
- 突然の発熱
- 頭痛
- 低血圧
- 出血
などの症状が現れます。
マダニが原因の感染症は怖い
ここまで解説した通り、マダニが原因で起こる症状は、ただの虫刺されでは済まされないほど怖いものが多いです。
ダニという名前がつくので、「小さくて弱いイメージ」が湧く人も多いかもしれませんが、全く逆です。
マダニに刺されたことが原因で、感染症により命を落とすケースもあるのです。
怖いマダニによる感染症を防ぐためにも、マダニが多く発生する春・夏の時期は刺されないよう充分注意してください。
マダニによる感染症の初期症状は、風邪に似ているので注意
マダニが原因の感染症は刺された数日後に症状が出てきますが、その症状の多くが頭痛や発熱など風邪の症状に酷似しています。
そのため症状が出ても、マダニが原因と気がつかないことが多いのです。
早期治療が大切になっていますので、マダニに刺された可能性のある場合は、体の様子を注意して見ていきましょう。
まとめ
以上、マダニにより感染の恐れのある症状7つについて解説しました。
日本全国、どこにでも生息していると言われるマダニ。
刺された直後はなんともない場合でも、感染症の場合は数日後に症状が出ることがほとんどです。
もしマダニに刺されてしまったら、下記の記事も参考に、ひどい場合は病院へ行き適切な処置を受けてくださいね。
Sponsored Link