右肋骨の下のしこりの原因と対処法3選
右の肋骨の下に、ふとしこりを見つけてしまうと、「癌だったらどうしよう・・・」などと不安になってしまいますよね。
そこで今回は、右肋骨の下のしこりの原因と対処法3選について解説していきます。
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目次
肋骨とは?
肋骨は、左右に12本ずつ存在し、心臓や肺など胸のあたりにある大切な内臓を守るように存在する骨です。
「あばら骨」とも呼ばれていて、こちらの呼び名に馴染みのある方が多いかもしれませんね。
右肋骨の下のしこりの原因
剣状突起(けんじょうとっき)
右肋骨の下のしこりは、「剣状突起」である場合があります。
剣状突起は、左右の肋骨の真ん中辺りにある「胸骨」と呼ばれるの骨の一部です。
右側または左側の肋骨の下辺りにあると感じる人も少なくなく、剣状突起は軟骨なので柔らかいため、しこりと間違われやすいです。
多くの場合、痩せることにより剣状突起が分かりやすくなり、しこりだと勘違いされることが多いと言われています。
右肋骨の下のしこりが剣状突起である場合は、何も心配はありません。
肝臓の腫れ
右肋骨の下のしこりの原因は、「肝臓が腫れて、肋骨の下から出てきている」という可能性もあります。
肝臓は右の肋骨の下にあり、アルコールやたばこに含まれるニコチンなど、体にとって毒になるものを分解し無害化する解毒作用や、摂取した栄養素を体が吸収できるように作り変えたりする働きなどがあります。
そして肝臓は、
- アルコール摂取のしすぎ
- たばこの吸いすぎ
- 食べ過ぎや飲み過ぎ
- B型・C型肝炎ウイルスの感染
これらなどが原因となり、解毒作用などが追いつかなくなったり、機能が低下してしまったりします。
そうすると肝臓に脂肪がつく「脂肪肝」になったり、炎症を起こして「肝炎」になったりすることで肝臓が腫れてしまい、しこりとなって右肋骨の下に飛び出してしまうことがあります。
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脂肪肝や肝炎は悪化すると、「肝硬変」といって肝臓の細胞が死滅していき、さらに硬くなってしまう病気になり、最悪の場合は肝臓移植が必要になります。
そして肝臓は「沈黙の臓器」といわれていて、異常があっても症状が出にくい臓器なので、注意が必要です。
脂肪腫
そして右肋骨の下のしこりの原因として、「脂肪腫」の可能性もあります。
脂肪腫とは、名前の通り脂肪でできた腫瘍のことで、柔らかくてぷにぷにと弾力があるのが特徴です。
脂肪腫ができる原因は医学的にはっきりとは分かっていませんが、遺伝や体質によるものが大きいようです。
脂肪腫は良性腫瘍であるため、治療はしなくても大丈夫なのですが、ゆっくりと大きくなるため、神経などを圧迫したりすることで痛みが出たりする場合があります。
右肋骨の下にしこりがある場合の対処法
禁酒
右肋骨の下のしこりの原因が肝臓の腫れだった場合、お酒やビールなどのアルコールを摂取してはいけません。
肝臓が腫れているのは、脂肪肝や肝炎などの肝臓に異常がある状態なので、肝臓に負担をかけないようにして、肝臓の機能を復活させることが大切です。
禁煙
右肋骨の下のしこりの原因が肝臓の腫れだった場合、禁酒するとともに、禁煙することも大切になります。
たばこに含まれているニコチンは、肝臓により分解され無毒化されますが、肝臓がニコチンを分解するのには2時間程度かかるため、肝臓には大きな負担がかかります。
なので、禁煙して肝臓を休ませて、機能を回復させるようにしてください。
病院を受診し適切な治療を
右肋骨の下のしこりが剣状突起だった場合は何の心配もないのですが、肝臓が腫れて肋骨の下から出てきている場合は、自然に治ることはまずありません。
また脂肪腫が原因だとしても、神経を圧迫して痛みがあるような場合は、手術で取り除く必要があります。
なので、右肋骨の下のしこりの原因は決して自己判断せずに、病院を受診し検査してもらい、適切な治療を受けるようにしてください。
まとめ
右肋骨の下のしこりの原因が肝臓にあった場合、肝臓の異常を発見できてラッキーだと言えるかもしれません。
肝臓は異常があっても症状が出にくいので、異常を発見した時には手遅れになっていることも少なくありませんので。
ということも踏まえて、右肋骨の下にしこりがある場合は、できるだけ早く病院を受診するようにしてください。
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