マイコプラズマ肺炎の後遺症3つ

マイコプラズマ肺炎の後遺症

マイコプラズマ肺炎は、子どもがよくかかる病気のひとつです。

そして「肺炎」という病名が付くので、とても怖い病気のイメージがありますよね。

今回は、そんな「マイコプラズマ肺炎の後遺症3つ」について解説していきます。

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マイコプラズマ肺炎とは?

マイコプラズマ肺炎は、「マイコプラズマ菌」という菌に感染してしまうことで発症してしまう病気です。

私たちが生きていくためには、空気中に含まれる酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する呼吸を行わなければなりません。

 

そして、呼吸のために酸素を取り込んだり、二酸化炭素を排出したりしているのは「肺」という臓器で、「気管支」という器官を使い、酸素や二酸化炭素を入れたり出したりしています。

そしてマイコプラズマ肺炎は、気管支から肺にマイコプラズマ菌が侵入して感染することで、肺が炎症を起こしてしまう病気なのです。

 

マイコプラズマ肺炎の症状

マイコプラズマ肺炎になると、

  • 発熱
  • 頭痛
  • のどの痛み
  • 頭痛

などの症状が出てきます。

 

マイコプラズマ菌以外の細菌が原因の肺炎は急性であり、感染すると症状がすぐに出るのに対し、マイコプラズマ肺炎はゆっくりと症状が現れ、痰がそれほど多くないのも特徴のひとつです。

またマイコプラズマ肺炎は高熱を伴うため、合併症を引き起こす可能性があり、肺以外も炎症を引き起こしてしまう場合があります。

 

マイコプラズマ肺炎の後遺症3つ

マイコプラズマ肺炎は、ほとんどの場合完治することができますが、まれに後遺症が残る可能性があります。

次にマイコプラズマ肺炎の後遺症3つについて解説していきます。

 

肺化膿症

マイコプラズマ肺炎になると、「肺化膿症」という後遺症が残る可能性があります。

肺化膿症とは、肺の炎症がひどすぎるために、肺の一部が壊死してしまっている状態のことです。

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症状は、マイコプラズマ肺炎と同じように高熱や咳が出たり、黄色い膿のような痰が出ることもあります。

また全身に倦怠感があり、食欲がなくなったりすることもあります。

 

肺化膿症の治療法は、

  • 抗菌薬療法
  • ドレナージ
  • 手術

この3つがあります。

抗菌薬療法とは、肺化膿症がそこまでははひどくはないという場合に、マイコプラズマ菌を殺す抗菌薬を長期間服用する治療法です。

ドレナージとは、肺に針を刺し、細い管を通して、溜まっている膿を抜いていくという治療法です。

 

そして手術になった場合は、肺の壊死した部分や膿を除去していきます。

ほとんどの場合、抗菌薬療法だけでは治らないほど悪化してしまっているため、ドレナージや手術といった治療を覚悟しなければなりません。

 

膿胸(のうきょう)

マイコプラズマ肺炎になると、「膿胸(のうきょう)」という後遺症が残る可能性があります。

膿胸は、肺の表面と「胸膜」という膜が細菌により炎症を起こし、膿が溜まってしまう症状です。

膿胸は発症してからの3ヶ月以内の物を急性、3ヶ月以上のものを慢性と呼ばれていて、治療には手術が必要です。

 

劇症型マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマ肺炎の後遺症である「劇症型マイコプラズマ肺炎」は、マイコプラズマ肺炎を放置したことで悪化してしまった状態です。

重度の呼吸不全で呼吸が困難になったり、多臓器不全で様々な臓器が機能しなくなってしまうという怖い症状があり、命を落とす危険性がありますので注意が必要です。

 

マイコプラズマ肺炎は通常、治療をすればすぐに治り、そこまで恐ろしい病気ではないと言われていますが、劇症型マイコプラズマ肺炎は、症状が強く出るので治療が難しくなります。

治療は主に、ストロイド薬を投与する治療が行われます。

 

また劇症型マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマ肺炎を放置する以外にも、喫煙習慣があることなどが原因になるそうです。

なのでマイコプラズマ肺炎の疑いが少しでもあれば、喫煙は控えるようにしましょう。

 

まとめ

マイコプラズマ肺炎自体で命を落とすことはあまりありませんが、後遺症によって命を落としてしまうケースはあるようです。

なのでマイコプラズマ肺炎の後遺症は、とにかく早めに治療するように心がけましょう。

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