肉離れと筋肉痛の見分け方
普段使っていない筋肉を使ったり、急に体を動いたりして筋肉が痛くなった時、肉離れや筋肉痛を疑います。
しかし、それが肉離れなのか筋肉痛なのかということは、どう判断すればよいのでしょうか?
そこで今回は、肉離れと筋肉痛の見分け方について解説していきます。
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どちらも筋繊維が損傷して起こる症状
普段使っていない筋肉を使ったり、急に体を動かすことで過度の負荷がかかり、筋肉を損傷するのが筋肉離れや筋肉痛などです。
肉離れも筋肉痛どちらも、筋繊維が損傷して起こる症状なのです。
しかし、肉離れによって発生するダメージと、筋肉痛によって発生する筋肉の障害とは根本的に別のものです。
似ているようで似ていない二つの症状、「肉離れ」と「筋肉痛」を詳しく見ていきましょう。
肉離れとは?
筋肉の部分分裂・完全断裂のことを一般的に「肉離れ」と言います。
筋肉がブチンと切れてしまった、いう状態ですね。
強い負荷がかかり、自身の筋力で耐えきれなくなり断裂してしまったりします。
肉離れは完全にけがの状態になっています。
そして肉離れしやすい部位は、太もも後側(ハムストリングス)や太もも前側(大腿四頭筋)、ふくらはぎ内側(腓腹筋内側頭)の3か所が多いです。
肉離れは痛みが強く、動かせなくなることも多いです。
肉離れの原因は?
肉離れは、筋肉の瞬間的な収縮が過度に行われることで発症するので、ウォーミングアップ不足であったり、疲労の蓄積などが原因に挙げられます。
また、過去に肉離れを経験していた場合や筋肉のアンバランスな状態で運動したり、柔軟性がない人はそれらも原因となります。
高校生以上の人に多く発症し、子供に発症するケースは少ないです。
その理由として、子供はまだ強い筋収縮を行う筋肉そのものを持っていないということと、筋肉の柔軟性が高いからだと言えます。
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筋肉痛とは?
一般的に筋肉痛とは、運動などした後、数時間から数日経って痛みを感じることを言います。
運動によって傷ついた筋線維を修復しようとするときに起こる痛みだと言われています。
なれない運動を行ったときや、普段使わない筋肉を使いすぎた場合など顕著に現れます。
筋肉痛は肉離れとは違い、あくまでも一時的なものです。
筋肉痛の原因は?
筋肉痛の原因は、実は現在医学的にはっきりと解明されてはいません。
- 筋肉が伸ばされたときに小さな損傷ができ、炎症を起こす
- 筋肉に疲労物質が溜まり、痛みを引き起こす
- 筋肉についた損傷を治そうとする時に痛みが起きる
など痛みの原因はいくつかあるようですが、はっきり特定・解明はできていないようです。
「肉離れ」と「筋肉痛」の見分け方
一般的な筋肉痛は運動後数時間から数日経って痛みがやってきますが、肉離れは運動直後から痛みを感じることが多いです。
また痛みの範囲として、筋肉痛は全体的に痛むのに対し、肉離れは局所的に痛みます。
筋肉痛が直接、肉離れに進展することはありませんが、筋肉痛のままスポーツなどを行いすぎたことで、筋肉のバランスを崩し肉離れになることもあります。
筋肉痛が長く継続していると感じた場合、実は肉離れだったということもあります。
最終的な判断は?
肉離れと筋肉痛の見分け方の目安は以上ですが、あくまでも目安ですし、痛みや症状には個人差があるので、正確な診断は専門医に診てもらいましょう。
レントゲン検査ができるのは整形外科ですが、整骨院・接骨院でも診断はできます。
まとめ
以上、肉離れと筋肉痛の見分け方について解説しました。
筋肉痛と肉離れでは実際のケアの仕方が変わってくるので、症状を見分けるのはとても大切です。
また、筋肉痛の治療に関しては下記記事を参考にしてみてください。
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