喉(のど)に白い斑点ができる原因と対処法3選

喉に白い斑点ができる原因と対処法3選

「喉に痛みや違和感を感じ、鏡で見てみると、喉の奥に白い斑点があった」、そんな経験はありませんか?

白い斑点はとても気持ち悪く見え、不安になりますね・・・。

そこで今回は、喉に白い斑点ができる原因と対処法3選について、ご説明していきます。

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急性扁桃炎

喉の痛みが強いうえに、白い斑点が出ている場合は「急性扁桃炎」が疑われます。

扁桃腺が赤く腫れ、痛みや出血があり、白く膿が付きます。

 

唾を飲み込んでも痛い場合もあり、食事を通すのも辛くなります。

38度以上の高熱と全身の倦怠感が表れ、めまいを感じることもあります。

 

原因

急性扁桃炎になる原因としては、下記が挙げられます。

  • ウイルスや細菌の感染(特に溶連菌へ感染している場合は、症状を繰り返してしまうことがあります)
  • アレルギー症状が呼吸器系に出た場合(気管支喘息など)
  • 免疫力の低下(ストレス・生活習慣の崩れ・精神病・その他様々な病気が引き金となります)
  • 鼻の病気(蓄膿症や後鼻漏による膿が喉へ落ちることなどが引き金となります)
  • 睡眠時無呼吸症候群(睡眠中に気道がふさがるため、喉に負担がかかります)
  • 歯周病(歯周病の菌が喉まで広がると扁、桃腺の免疫機能が働き炎症を起こすことがあります)

溶連菌感染症に関する情報・症状・対処法については、下記の記事で詳しくご説明しています。

→溶連菌感染症の様々な情報・症状・対処法まとめ

 

治療法

急性扁桃炎には、原因となる感染症や病気がひそんでいることがほとんどです。

ですから、原因となっている病気の治療を行うことが、症状を抑える近道と言えます。

 

ウイルスや細菌が原因であれば、抗生剤などを服用することで治すことができますし、高熱がある場合は解熱鎮痛剤などが処方されます。

38度以上の高熱が続くうちは入浴を避け、1日~2日ほど安静にすれば症状は治まっていきます。

また症状を何度も繰り返したり、重症化している場合は手術が必要になることもあります。

 

2.扁桃周囲炎

扁桃周囲炎とは、扁桃腺の周りが炎症を起こす病気で、やはり扁桃腺周辺に白い斑点が表れます。

また左右片側の喉に痛みが出て、高熱が出る場合もあります。

 

悪化すると腫れが喉の奥の方へ下がっていき、発声がしにくくなったり、呼吸が苦しくなったりします。

また、腫れが進むと口が開きにくくなります。

 

原因

急性扁桃炎が悪化すると扁桃周囲炎、また扁桃周囲炎がさらに悪化すると扁桃周囲膿瘍(膿が発生する症状)に進行します。

ですから、原因は急性扁桃炎と同じくウイルスや細菌、免疫の低下となり、それに加え嫌気性菌という細菌(空気を嫌う菌)が関わることで発症します。

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症状が表れたら、早めに耳鼻咽喉科へ受診をしてください。

 

治療法

扁桃周囲炎の治療にも抗生剤が使われますが、悪化して膿瘍まで進んだ場合は薬を飲むことが困難になるため、点滴で嫌気性菌に効果のある抗生剤を投与します。

また、膿がたまっている場合は切開をし、膿を出す処置を行います。

 

3.膿栓症

扁桃腺には陰窩(いんか)という穴がいくつもあり、その穴に黄色がかった白い塊ができることがあります。

その白い塊が膿栓というもので、その膿栓が繰り返しできてしまう状態を膿栓症と言います。

 

膿栓はできても痛みは感じませんが、雑菌が繁殖し悪臭を放つため、口臭の原因となります。

その強烈な臭さから、膿栓は俗に「くさい玉」とも呼ばれています。

膿栓自体が喉にあることは、健康な人にも見られることですが、強い口臭が気になったり、風邪をひいた際に喉の痛みや高熱を繰り返す場合は、病院で取り除くこともできます。

 

原因

喉にウイルスや細菌がくっつくと、扁桃腺の免疫機能が働いて、病原体から体を守るために白血球が戦います。

膿栓症は、その際に出た白血球や細菌などの死骸が、扁桃腺の穴(陰窩)に溜まることが原因で起こります。

 

また、それらの死骸と食べ物に含まれるタンパク質が、口の中の常在菌に分解されて腐敗し、細菌などの死骸と合わさることで臭い膿栓となります。

口呼吸でドライマウスの人や、タバコを吸う人は、口内の環境が悪くなりがちなため、膿栓ができやすくなる傾向があります。

 

治療法

病院での除去では、専用の器具で直接膿栓を吸引して取り除きます

繰り返し週2回~3回吸引を行い、きれいになった後も、再度膿栓ができないように週1回は治療を続けるのが効果的です。

 

ただし、喉の奥での治療になるため、咽頭に触れた時に嘔吐しやすい人の治療は困難になります。

また治療をする人は、処置の4時間~5時間前まで飲食はしないことをおすすめします。

 

予防のために、口内環境を整える

これらの病気を防ぐには、口内の環境を整える必要があります。

基本的なところでは、マスクの着用うがいは必須ですね。

 

また、口呼吸が癖になっていると、喉に直接ウイルスや細菌が付着してしまうため、鼻呼吸を行いましょう。

口の乾燥やタバコも口内の環境を悪くしてしまうので、適度な水分補給タバコの吸いすぎにも注意してください。

 

そして、感染症を防ぐためには、感染をはね退ける免疫力が必要です。

生活習慣の乱れやストレスは、免疫力の低下に繋がりますので気を付けましょうね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

喉は毎日、様々な菌が入った外気を吸い込み、たくさんの食物を受け入れている大忙しの器官です。

 

体調を崩しているような時は、特にウイルスや細菌の影響を受け、喉の炎症が起きやすいので気を付けましょう。

また、うがいなどで口内を清潔にしておくことは、どの病気にも共通した重要な予防法ですよ。

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