乳腺炎を繰り返し、なかなか治らない原因7つと対処法5選
つらい症状をともなう乳腺炎。
何度も繰り返したり、なかなか治らないと心が折れてしまいますよね。
そこで今回は、乳腺炎を繰り返し、なかなか治らない原因7つと対処法5選について解説していきます。
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目次
乳腺炎とは?
乳腺炎とは、母乳を運ぶための管である「乳腺」が炎症を起こした状態のことです。
乳腺炎は、授乳中のお母さんの約2~3割がなってしまうと言われています。
そして乳腺炎には、
- 急性うっ滞乳腺炎
- 化膿性乳腺炎
このふたりがあります。
急性うっ滞乳腺炎とは、母乳が乳腺につまり炎症を起こした状態のことです。
また化膿性乳腺炎は、赤ちゃんの口などから乳腺に細菌が入ることで、母乳を餌に細菌が繁殖し、炎症が起こった状態のことです。
そして、授乳中に乳腺炎になるケースのほとんどは、急性うっ滞乳腺炎だと言われています。
乳腺炎の症状
乳腺炎になると、
- 胸が熱を持つ
- 胸にしこりができ硬くなる
- 胸に痛みが出る
- 38度~40度の高熱
- 寒気
- 頭痛
- 関節痛
- 母乳が黄色っぽくなる
などの症状があります。
乳腺炎を繰り返し、なかなか治らない原因
乳腺が細い
乳腺炎を繰り返し、なかなか治らないのは、乳腺が細いことが原因である可能性があります。
血液から作られた母乳は、乳腺を流れて乳首まで運ばれるのですが、乳腺が細いと、母乳が詰まりやすくなってしまいます。
なので乳腺炎を繰り返し、なかなか治らないということがあるのです。
乳腺を詰まらせやすい食生活をしている
乳腺炎を繰り返し、なかなか治らないのは、乳腺を詰まらせやすい食生活が原因である可能性もあります。
たとえば、脂っこいものや甘いものを食べ過ぎると、血液中の中性脂肪や糖の値が高くなり、血がドロドロになります。
母乳は血液で作られているため、血がドロドロになると母乳もドロドロになってしまいます。
すると乳腺を詰まらせ炎症を起こしやすくなり、乳腺炎を繰り返してしまうことにつながっていきます。
授乳姿勢によるもの
乳腺炎を繰り返し、なかなか治らない原因は、授乳姿勢によるものの場合があります。
おっぱいに張り巡らされた乳腺は、乳頭へつながっていて、乳頭から何本かに分かれて母乳が分泌します。
そして授乳姿勢は、赤ちゃんを横向きに抱く横抱きが一般的です。
しかし同じ姿勢ばかりで授乳していると、乳腺の一部に飲み残しが残ってしまいます。
すると古い母乳がつまりやすくなるため、乳腺炎を繰り返し、なかなか治らなくなることがあります。
下着による圧迫
締め付けの強い下着は、胸を締め付けてしまい、乳腺の流れが悪くなってしまいます。
すると母乳がつまり、乳腺炎を繰り返したり、なかなか治らない原因になることがあります。
ストレス
乳腺炎を繰り返し、なかなか治らない原因はストレスである場合もあります。
ストレスは、心臓から送られる血液量を増やし、血管を収縮させてしまうために、血圧が高くなります。
血圧が高くなると、血液中の中性脂肪(コレステロール)が多くなるため、血液がドロドロになります。
すると血液で作られた母乳もドロドロになるので、乳腺が詰まりやすくなり、乳腺炎を繰り返し、なかなか治らなくなることがあります。
高プロラクチン血症
乳腺炎を繰り返し、なかなか治らない原因は、高プラクチン血症が原因の場合もあります。
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高プラクチン血症とは、母乳を作り出すために必要な、「プロラクチンオキシトシン」という催乳ホルモンが、体質や脳下垂体腫瘍などの影響で、脳の下垂体前葉から多く分泌してしまう状態のことです。
この高プロラクチン血症になると、母乳が大量に作られてしまいます。
すると乳腺に母乳が溜まったままの状態が多くなり、古い母乳が乳腺に詰まることで、乳腺炎を繰り返し、なかなか治らなくなることがあります。
細菌感染
乳腺炎を繰り返し、なかなか治らないのは、細菌感染が原因の場合もあります。
赤ちゃんの口などから細菌が乳腺に侵入すると、母乳を餌に細菌が増殖し、細菌感染を起こして乳腺炎になります。
そして、授乳により乳首が切れたり傷ついたりした時や、長い時間授乳をせずに、母乳を溜めた状態になると、細菌感染しやすくなってしまいます。
乳腺炎を繰り返し、なかなか治らない場合の対処法
食事に気をつける
乳腺炎を繰り返し、なかなか治らない場合は、まず食事に気をつけるようにしてください。
脂っこいものや甘いものの食べ過ぎは、乳腺炎を繰り返し、なかなか治らなくなる原因になります。
なので、食事は和食中心にし、血液をサラサラにしてくれる栄養素を多く取り入れてください。
具体的には、「ナットウキナーゼ」という血液をサラサラにしてくれる成分が含まれている納豆がオススメです。
授乳姿勢を変える
乳腺炎を繰り返し、なかなか治らない場合は、授乳姿勢を変えるようにしてみて下さい。
授乳姿勢には、
- 横抱き:一般的な授乳姿勢で、赤ちゃんを横向きに抱いて授乳する方法
- 縦抱き:赤ちゃんを縦向きに抱き、首が座っていない場合は手で頭を支えて授乳する方法
- 添い乳:赤ちゃんと向かい合いながら横になり授乳する方法
これらなどがあります。
できれば授乳の度に授乳姿勢を変えて、授乳するようにしてみて下さい。
締め付けない下着にする
妊娠前に使っていたワイヤー入りの下着や、体型を整えるための締め付けの強い下着は、乳腺がつまりやすくなり、乳腺炎を繰り返し、なかなか治らなくなる原因になります。
なので授乳中は、できるだけ授乳用下着や締め付けの少ない下着を選んで、身につけるようにしてください。
ストレスを溜めない
授乳中は育児などでストレスが溜まることが多く、ストレスにより乳腺炎を繰り返し、なかなか治らない場合があります。
なので、たまには息抜きをしたり、散歩などの軽い運動をするようにしてストレスを発散し、ストレスを溜めすぎないようにしてください。
病院を受診する
乳腺炎を繰り返し、なかなか治らない場合は、病院を受診することが最善策です。
高プラクチン血症などの病気が隠れていたり、細菌感染を起こしていることもありますので、病院で必要な検査や治療を受けるようにしてくださいね。
まとめ
乳腺炎を繰り返し、なかなか治らない場合は、今回解説した原因が考えられます。
ご自身で対処しても良くならない場合は、必ず病院を受診するようにしてくださいね。
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