乙字湯の副作用7つ
乙字湯は、便秘や痔に効果がある漢方薬で、市販されていますので、簡単に手に入る薬です。
そんな乙字湯は漢方薬だから副作用がない、と思っていませんか?
実は乙字湯にも、注意しなければいけない副作用がたくさんあります。
そこで今回は、乙字湯の副作用7つについてご紹介していきます。
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目次
乙字湯とは?
乙字湯は、便が固まっているために起こる便秘や、無理に便を出すために起こる、痔の治療に適した漢方薬です。
乙字湯が江戸時代から使用されていることを考えると、便秘や痔にとても効果があると言えますね。
乙字湯は、6つの生薬が配合されている漢方薬です。
6つの生薬成分の働きが合わさって、効果を発揮しますが、6つの生薬それぞれの副作用も持ち合わせています。
乙字湯の副作用
柴胡による副作用
生薬成分のひとつである柴胡は、炎症や痛みを和らげる働きをするために、乙字湯に含まれています。
そして、柴胡が配合されている乙字湯では、胃の不快感が副作用として現れることがあります。
もともと胃腸の弱い人は副作用が出やすいので、服用はおすすめできません。
また、気管などにも副作用が出る場合があります。
咳がひどくなったり、呼吸するのが苦しいと思ったら、病院を受診するようにしてください。
黄ごんによる副作用
生薬成分の黄ごんも、炎症や痛みを和らげる働きをするために、乙字湯に含まれています。
そして黄ごんの副作用は、肺や肝臓の機能に現れます。
黄ごんが配合されている乙字湯を飲んで、発熱や咳、また日常生活で息切れをする場合は、黄ごんの影響で、肺に副作用が現れている場合があります。
そして、肺への副作用が重くなると、呼吸不全を起こすこともあります。
また副作用によって、肝臓の機能が低下すると、体がだるくなったり、食欲不振が現れることもあります。
大黄による副作用
生薬成分の大黄は、便通を良くする働きのために、乙字湯に含まれています。
腸の動きを活発にするので、飲み過ぎたり効きすぎると、腹痛や下痢といった副作用を起こすことがあります。
またそれ以外にも、胃もたれや胃痛、食欲不振などの胃腸障害を起こすこともあります。
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乙字湯に含まれている生薬の中では、効果が特に強く現れますので、もともと胃腸が弱い人は注意して下さいね。
また、子宮の収縮作用がありますので、妊娠中の方は飲むことを控えるようにしてください。
甘草による副作用
生薬成分の甘草は、炎症や痛みを和らげるために、乙字湯に含まれていて、むくみや手足のしびれなどの副作用が現れることがあります。
また甘草による副作用が重症化すると、下記のような症状を引き起こしてしまうこともあります。
偽アルドステロン症
この病気になると、高血圧やカリウムの喪失、手足の力が抜ける、頭痛、喉が渇くといった症状が現れます。
このような症状は体にとって大変危険ですので、症状が現れたら、直ちに乙字湯の服用を止めて、病院を受診して下さい。
ミオパチー
こちらも、乙字湯に含まれる甘草による副作用で、偽アルドステロン症がひどくなった時に起こります。
症状は、歩行が出来ない、けいれん、手足のしびれなど、筋肉に異常をきたします。
高血圧や糖尿病の方は他の方より、起こしやすいと言われている副作用です。
升麻による副作用
乙字湯に含まれている生薬成分の升麻は、痔や脱肛に効果があります。
そして升麻には副作用として、めまいや嘔吐を起こすことがあります。
また血圧上昇やむくみも、副作用として報告されています。
当帰による副作用
生薬成分の当帰は、炎症を和らげるため、乙字湯に含まれています。
副作用として、胃の不快感や下痢などを起こすことがあります。
また、乙字湯を長い期間や多量に飲んだ場合、当帰の副作用により、喉の奥が痛くなったり、鼻の穴にヒリヒリすような痛みを感じることがあります。
皮膚への副作用
乙字湯を飲むと、発疹や発赤、かゆみといった皮膚に副作用が出ることがあります。
これは、乙字湯に含まれている生薬すべてに関係する副作用です。
今までに、乙字湯や乙字湯に含まれている生薬を飲んだことがある場合に、起こる可能性があります。
乙字湯を飲んで、発疹や発赤、またかゆみが出たら、副作用の可能性が高いので、すぐに病院を受診して下さい。
まとめ
乙字湯は、漢方薬だし市販薬でもあるので、副作用が少ないと思っていた方は、副作用の多さに驚いたと思います。
乙字湯は、便秘薬として使われるので、長期間飲む人も少なくありませんが、長期間飲み続けた結果、体内に蓄積されて副作用を起こすことが多いです。
なので、乙字湯を長期間飲み続ける場合は、医師や薬剤師に相談して下さいね。
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