親知らずが黒い原因と対処法5選
親知らずは、とても磨きにくい場所に生えているため不潔になりやすいです。
そのため細菌が繁殖し、歯石が溜まりやすくなり、結果として色々な病気を引き起こします。
そして「親知らずが黒い」という状態を見つけてしまうと、かなり心配になりますよね・・・。
そこで今回は、親知らずが黒い原因と対処法5選について解説していきます。
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目次
「親知らず」という名称の所以(ゆえん)
親知らずは、上下ともに一番奥に生えます。
そして歯科用語で「8番」と呼ばれている親知らずは、10代後半から20代にかけて生えてくるのです。
小さな頃に生える乳歯と違って、大きくなってもう親が分からない(知らない)頃に生えてくるので、「親知らず」という名がついたそうです。
それでは次で、親知らずが黒い原因と対処法について解説していきましょう。
親知らずが黒い原因
虫歯
親知らずが黒くなってしまう原因の多くは、「虫歯」です。
虫歯になると、歯のエナメル質が溶けてしまって、歯の中にある「象牙質」というところまでが侵されます。
その象牙質はエナメル質とは違い柔らかいので、歯の中で虫歯がどんどん広がってしまうのですね・・・。
そして親知らずは磨きにくいために虫歯になりやすく、気がづいた時にはすでに黒くなってしまっていることがあるわけです。
対処法
虫歯でも初期のものなら、自宅でケアをしながら経過を見ていくだけでよい時もあります。
しかし象牙質まで蝕んで親知らずがが黒くなってしまったら、歯科医師による虫歯治療が必要となります。
歯石
「歯石」は、歯垢が唾液と混ざり合ってできるものです。
そして歯石は歯茎を境に、「縁上歯石(えんじょうしせき))」と「縁下歯石(えんかしせき))」とがあります。
縁上歯石は白いのですが、縁下歯石は歯茎の下に形成され血液が混ざるため、親知らずが黒く見えてしまうのです。
そして歯茎からの出血で歯石が黒くなっていると、歯周病の疑いがあります。
対処法
歯石を除去する方法としてはまず、「超音波スケーラー」というものがあります。
これは毎秒ナント25,000~40,000回の振動で歯石を分解し、除去してくれるのです。
そしてもちろん、黒い歯石にも効果がありますよ。
そして「フラップ手術」という方法で歯石を除去する選択肢もあります。
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フラップ手術とは、歯茎を切開し歯の根本のところまでの歯石を取り除くことができるので、超音波スケーラーでは届かない歯石も取り除くことができます。
銀歯の経年劣化
一度治療した親知らずの銀歯部分が経年劣化して、歯を黒くしてしまうということもあります。
銀歯は「金属パラジウム合金」というものでできていますが、その金属の中のイオンが経年劣化で溶け出して、歯や歯茎を黒くしてしまうことがあるのです。
対処法
対処法としては、黒くなった部分の歯を削って除去していくことになります。
たとえ虫歯でなくとも削る必要が出てきます。
歯の神経が死んでしまった
神経が死んでしまうことによっても、親知らずが黒くなってしまうこともあります。
というのは歯の神経が死んでしまうと、水分が抜けて歯が黒くなってしまうのです。
対処法
セラミックなどのいわゆる「かぶせ物」をする方法があります。
ちなみにセラミックであれば、本物の歯と区別がつかないほど精巧ですよ。
着色やヤニ
「着色」や「ヤニ」によっても、親知らずが黒くなってしまうこともあります。
歯の着色汚れは、毎日の食事でどんどん溜まっていくものです。
特にコーヒーや紅茶、またカレーなどの色の濃い食べ物や飲み物によって、歯の着色はどんどん進んでしまうのですね・・・。
またタバコのヤニも、歯を黒くする原因となります。
対処法
歯医者さんには、「PMTC」というクリーニングの専用機械があります。
「ステイン」と呼ばれる着色汚れやタバコのヤニも、この器械できれいに落とすことができるのです。
この「PMTC」は原則として、保険外治療になります。
なので少々費用は高いのですが、抜群の効果がありますよ。
また自宅で対処したい場合は、歯を白くするホワイトニング効果の高い歯磨き粉を使うとよいでしょう。
普段使う歯磨き粉をホワイトニング効果のある歯磨き粉に変えるだけでも、けっこう着色汚れを落とすことができますよ。
まとめ
いかがでしょうか?
「親知らずは抜いた方がよい」という人は多くいますよね。
「歯磨きをするとどうしても磨き残しが出てしまい、虫歯の原因になるから」というのが、「抜いた方がよい派」の主張です。
しかし、上下の噛み合わせがしっかりできていて歯としての役割を持っているのなら、無理に抜く必要もないとも言えます。
そして今回ご紹介した内容に照らし合わせると、歯石やステインによって親知らずがが汚れている場合は抜かなくてもよいでしょうし、
虫歯によってひどい痛みがある場合は抜くことも検討する必要があるでしょう。
その辺りは一度歯医者さんで相談してみてくださいね。
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