パニック障害での予期不安の対処法4選
パニック障害により、先のことが不安になってしまう「予期不安」という症状が現れることがあります。
中には予期不安のせいで、普通に生活することさえつらくなってしまうこともあります。
そこで今回は、パニック障害での予期不安の対処法4選について解説していきます。
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目次
予期不安とは?
予期不安とは、パニック発作が起きた時に、心臓がバクバクしたり息苦しくなったりすることにより恐怖を感じ、「また同じようにパニック発作が起きてしまうかもしれない」ということや「周りの人におかしいと思われるかもしれない」「死んでしまうもしれない」などと考えすぎて、強い不安に襲われる症状のことです。
この予期不安という症状は、パニック障害などの精神障害により起こることが多い症状のひとつだと言われていて、予期不安の症状により乗り物に乗ることができなくなってしまったり、家から外に出ることすらできなくなってしまう方もいます。
このような症状を放置して、不安に思うことを避け続けるようになってしまうと、パニック障害などの精神障害も悪化していくこともあるので、しっかり対処することが必要になってきます。
予期不安いつまで続くの?
パニック障害での予期不安になると、「いつまでこの症状が続くのか」と不安になってしまいますよね。
予期不安にも症状の度合いがあり、軽度の場合はたまに症状が現れる程度ですが、重度になると常に何らかの強い不安を感じていて、何も手につかず引きこもりがちになり、日常生活が困難な状態になることがあります。
そして予期不安は、パニック障害のパニック発作を経験してから1ヶ月以上は続いてしまうことがあります。
徐々に症状は軽くなっていき、知らぬ間に治ると言われていますが、弱い不安を感じる状態が長く続いてしまうこともあるので、早めに対処するようにしておきましょう。
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パニック障害での予期不安の対処法
不安に思っていることをやってみる
パニック障害での予期不安が出てきた時は、「不安に思っている行動などを思い切ってやってみる」という対処法があります。
例えば、「外出してパニック障害が起きたらどうしよう」という不安に襲われた時は、思い切って外出してみてください。
実際に外出して大丈夫だと実感できると、予期不安を解消することにつながってきます。
腹式呼吸をしてみる
予期不安の症状が現れた時は、次から次へと不安を感じてしまい、息が詰まったりしてつらくなります。
なので、一度落ち着いて腹式呼吸してみてください。
腹式呼吸は、
- 背筋をしっかり伸ばして、お腹を膨らませるように鼻でゆっくり息を吸い込んでください。
- 次に、吸い込んだ時よりもさらにゆっくりと口から息を吐き出します。
これを何度か繰り返します。
腹式呼吸には精神を安定する効果がありますので、不安な気持ちから抜け出すことができる可能性があります。
予期不安に陥った時はぜひ行ってみてください。
ツボを押してみる
片方の手を握った時、ちょうど薬指がある場所の手のひらには、不安をやわらげて平常心に戻してくれる効果がある「手心」というツボがあります。
予期不安を感じた時は、このツボを強くではなく、優しく気持ちのよい程度の力で押してみてください。
そして「このツボを押すことにより不安が和らぐから大丈夫」だと思うようにすることも大切ですよ。
早めに病院で治療をする
ケガなどと違い、精神的な症状に関してはなかなか病院を受診できず、ひとりでつらい思いをしている人が多いです。
しかし、パニック障害の予期不安は病気のひとつだと言えます。
自分は精神障害ではないと思っていても、「最近不安を感じることが多くつらいな・・・」と思った場合は、早めに精神科を受診してみてください。
医師の判断で適切な治療を受けることができます。
まとめ
パニック障害の予期不安は、始めは「ただ不安に感じているだけかな?」と思う程度かもしれませんが、症状がひどくなると、学校や仕事に行けなくなったりしてしまいます。
今回ご紹介した対処法を参考にしていただき、できれば早めに医師に相談して、対処するようにしてくださいね。
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