肋骨を骨折した時の寝方
「咳が続いてアバラが痛む」なんてことはよくありますよね。
しかしそんな痛みが続く場合、ちょっと注意してください。
「知らない間に肋骨が折れていた」ということもあり得ます。
そこで今回は、肋骨を骨折した時の寝方など、肋骨の骨折に関するご説明をしていきます。
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肋骨を骨折する原因
心臓や肺など、重要な臓器をぐるっと囲み、保護しているのが肋骨です。
そして肋骨は、一本一本が細いので、実は意外と折れやすいのです。
そして胸部の怪我の大部分が、肋骨の骨折です。
と言っても、若いうちは骨が強靭であり、弾性にも富んでいるので、少々負荷がかかっても滅多なことでは肋骨が折れることはありません。
ですが成人・中高年で、骨密度が低下したり、骨の弾性が失われたりしている場合は注意が必要です。
肋骨を骨折する主な原因は、車の事故や転倒などで、胸部に強い衝撃が加わることです。
また、ゴルフや野球のスイングなどの動作でも、肋骨の骨折が起こる場合があります。
高齢であったり、極端な偏食でカルシウムが不足しているなどの理由で、骨の内部がスカスカになる骨粗しょう症を起こしている人は、咳やくしゃみなどのちょっとした衝撃でも、ダメージが蓄積して疲労骨折につながることもあります。
なので、花粉症の人や喘息の持病がある人などは、気をつけた方がいいですね。
肋骨を骨折した時の症状
肋骨を骨折した時の症状としては、肋骨周辺に激しい痛みがあります。
神経痛や帯状疱疹など、肋骨付近に痛みを生じる病気は他にもありますが、肋骨の骨折とは痛み方の質が違います。
- 呼吸のたびに痛みを感じる
- 上半身を捻る動作をすると痛い
- くしゃみ、咳、笑うなどの動作で痛みがひどくなる
- 押すと痛い場所がある
これらの症状に心当たりがあれば、肋骨の骨折を疑った方がいいかもしれません。
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肋骨を骨折した場合の対処法
肋骨は、折れたりヒビが入ったりしていても、ずれる危険性が低い場所ですので、安静にしているうちに治ることも多いです。
しかし、骨折している場所が複数であったり、痛みがひどい場合などは、コルセットやバンド・テーピングで固定し、患部が動かないようにします。
この対処を行うと、安静時の痛みはかなり軽減しますよ。
もちろん当然ですが、自分でも出来るだけ胸部を動かさないように注意することが必要です。
また、場所によってはX線画像に映りにくく、判別が難しい骨折もありますので、「折れていない」と言われた場合でも、痛みが継続したり、おかしいと感じたら、悩まずにもう一度診てもらいましょう。
そして骨折を早く治すために、骨の再生を促す食材を多く摂るのも効果的です。
チーズやヨーグルトなどの乳製品、小魚などのカルシウムを多く含む食材と、ビタミンC(じゃがいも・パプリカ・キウイ・苺など)、ビタミンK(納豆・大葉など)、マグネシウム(ゴマ・ナッツ類・しらす干しなど)といった食材を組み合わせて、献立を作りましょう。
食事に気をつけることで、骨折の治癒までの時間が大幅に短縮されることもありますよ。
肋骨を骨折したときの寝方
肋骨を骨折すると、寝る時にどういう姿勢を取ればよいのかは悩ましい問題です。
ヒビではなく完全に折れてしまっている場合、寝る時もコルセットやバンドなどで固定するように指導されると思います。
患部を上にして寝ると、圧力がかからず比較的寝やすいとは言われますが、起き上がる時にはどうしても腹筋に力が入り、強い痛みを感じることになります。
布団やクッション、マットレスなどを積み重ねて緩い傾斜を作り、身体をあずけるような姿勢で寝る方法を取る方もいるようです。
この寝方であれば、起き上がるときの負担も軽いかもしれませんね。
これらを参考に、とにかく患部に負担のない、寝やすい方法を工夫してみてください。
まとめ
肋骨は、肺や心臓など重要な臓器を守ってくれている大事な存在です。
なので骨折の恐れがある場合は、放置せず、早めに整形外科を受診しましょう。
また肋骨は、一度折れてしまうと、再発しやすいのも厄介です。
再発を防ぐため、さきほど挙げたような食事を続けて、骨を強くする工夫などもしてみてくださいね。
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