ロタウイルスの大人の症状とは?
ロタウイルスは赤ちゃんから5歳くらいの子供に多い胃腸炎ですが、感染力が高く、大人でも発症することがあります。
そこで今回は、ロタウイルスの大人の症状について解説していきます。
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目次
ロタウイルスの感染経路
ロタウイルスは、乳幼児を中心に2月~4月にかけて流行する胃腸炎です。
※参考記事:ロタウイルス、赤ちゃんの症状と対処法!
便に含まれるウイルスは1グラム中10~100億個もあり、たった10個のウイルスでも発症するほど感染力が高いウイルスです。
したがって、お子さんの看病で汚物の処理をしているお母さんなど、大人でも感染することは多々あります。
便や嘔吐物が乾燥すると空気中に舞い上がり、それを吸い込んで2次感染しますので、直接汚物に触れることがなくとも流行するのです。
大人のロタウイルスの症状は?
子供の頃にロタウイルスに感染したことがあると、免疫ができているため、症状が軽くなる場合がほどんどです。
しかし、疲れて免疫力が落ちている場合は、下記のような子供同様の症状が出ます。
- 白く水っぽい下痢便
- 腹痛
- 吐き気と嘔吐
- 発熱
- 倦怠感
そして症状の出方には、かなり個人差があるようです。
ロタウイルスの2次感染
大人は症状が軽いことが多いため、無意識にウイルスをばら撒いてしまう危険性があります。
「子供がロタである」、「職場でロタになった人が出た」など、感染の可能性がある場合は体調を意識しましょう。
ロタウイルスの潜伏期間は1日~2日と短いものですが、だるさ・ムカムカ・熱っぽいなどの症状が出た場合は、特に周囲の人との接触には気を付けてください。
感染しやすい年代について
大人で感染しやすい年代は、20代~30代・50代~60代とされています。
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大人の感染は、子供からうつるケースが70%という事実から考えると、20代~30代はちょうど乳幼児のママ世代。
50代~60代は乳幼児を孫に持つおじいちゃん、おばあちゃん世代と言えますね。
また、妊婦や高齢者に感染した場合は、脱水症状による重症化も心配されます。
下痢止めの使用は危険!
ロタウイルスは治療薬がないため、自然治癒を待たなければなりません。
しかし、仕事や子育てに忙しい大人は、長く休んでもいられませんよね・・・。
しかし、自己判断で下痢止めを使用してはいけません!
体は懸命にウイルスを排出しようとしています。
それを止めてしまうと、体内にウイルスが留まることになり、治癒が遅れてしまうことがあります。
症状がひどく心配な場合は、お医者さんに相談するのがよいでしょう。
自宅療養でできること
- 下痢がひどい時はお腹を暖かくしましょう。
- 水分補給はスポーツドリンクや経口補水液(OS-1など)など速やかに吸収できるものを選びましょう。
- 嘔吐が続いている場合、水分補給は嘔吐がおさまってから少しずつ、吐き気が出ないことを確認しながら行いましょう。
- 吐き気が治まったら、消化の良いもので栄養補給を行いましょう。
2次感染を防ぐためにも無理は禁物ですよ。
ロタウイルスはどれくらいで完治する?
個人差がありますが、3日~5日ほどで症状は治まってきます。
しかし、白い便は3日~8日間続くこともあり、その間ウイルスの排出は続きます。
なのでお仕事に復帰した後も、2次感染予防は意識して行いましょう。
ロタウイルスはアルコールで除菌できないため、キッチンハイターなどの次亜塩素酸の消毒液を用います。
みんなが触るドアノブや蛇口などは、こまめに拭き掃除しましょう。
まとめ
大人がロタウイルスに感染した場合、症状は軽いことがほとんどです。
しかし、免疫力が落ちている妊婦さんや高齢者の場合は重症化することもあります。
疲れている時も症状がひどくなることがあるので、流行の季節には睡眠・栄養補給を意識して予防に努めましょう。
また、その他ロタウイルスの様々な情報・症状・対処法は、下記の記事にまとめていますので、チェックしてみてくださいね。
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