鎖骨に出っ張りができる原因6つと対処法3選
何気なく鎖骨を触ったり鏡で見てみたりした時に、今までなかった鎖骨の出っ張りを発見してしまうと、かなり焦りますよね・・・。
そしてその鎖骨の出っ張りは、痛みを伴う場合もあれば、痛みは全くない場合もあります。
そこで今回は、鎖骨に出っ張りができる原因6つと対処法3選について解説していきます。
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目次
鎖骨に出っ張りができる原因
骨格の左右差や歪み
鎖骨は、肩甲帯を胸郭につなぐたったひとつの関節です。
そして鎖骨は腕の位置などの影響から、もともと左右差を感じやすい骨であると言われています。
なので鎖骨の出っ張りは、「骨格の左右差や歪み」が原因だということがあるのです。
「骨格の左右差や歪み」が原因による鎖骨の出っ張りがある場合、ケガや病気の影響がないのであれば、「姿勢が歪んでいる」ことが原因だと考えられます。
姿勢が強く歪んでしまうと、左右の鎖骨の高さに差が生じてしまったり、鎖骨に触れた時に左右で骨の形が違うように感じてしまうことがあるのです。
胸郭出口症候群
現在首や肩がこっていたり、腕から手にかけてしびれていたり、だるさがあるということはありませんか?
このような症状がある場合、鎖骨の周辺にしこりのような出っ張りができることがあり、この症状は「胸郭出口症候群」と呼ばれています。
胸郭出口症候群は、胸または首の動脈の出口が筋肉や骨に邪魔されることにより起こります。
鎖骨の骨折やむち打ちの経験があったり、日常的に腕を上に動かすことやデスクワーク多かったりすると、起きやすくなってしまう症状です。
リンパ節腫脹
左鎖骨の上あたりに「リンパ節」というものがあります。
リンパというのは、人間の体にとって大変重要な役割をしていて、リンパ節はリンパ管と血管系の合流地点です。
そしてリンパ節はリンパ液が血管系と合流する前に、リンパ液に細菌やウイルスが入り込んでいないかチェックするという重要な役割があります。
もし細菌やウイルスが確認された場合、それらと戦うためにリンパ節は炎症を起こしてします。
そしてその影響で、鎖骨付近にしこりができることがあるのです。
これを「リンパ節腫脹」と言って、できたしこりは押すと痛みを感じることが多いです。
がん
左鎖骨付近の出っ張りは、「がん」という可能性もあります。
上記の「リンパ節腫脹」とよく似てはいるのですが、リンパ節腫脹は押すと少しながら移動しますが、がんは押しても動かず、硬く大きくなるという特徴もあります。
そしてこの違いは、なかなか素人では判断しにくいものです。
全身にはリンパ管というものが張り巡らされていて、リンパ液が流れています。
そして体のどこかががんになると、がん細胞がリンパに入り込んでしまい、転移してしまう可能性があるのです。
「がんが転移する」というのはよくテレビやニュースで耳にしますよね。
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鎖骨付近には、リンパ管(細菌やウイルスが血液中に浸入するのを防いでくれる場所)があるのですが、そこにがん細胞が入り込んでしまうと、リンパ節もがんになってしまうことがあるのです。
頸性神経筋症候群
鎖骨の出っ張りは、「頸性(けいせい)神経筋症候群」という症状が原因の場合もあります。
リンパ節の異常は左の鎖骨付近に起こりますが、「頸性神経筋症候群」は左にも右にも関係なく起こります。
この頸性神経筋症候群は別名「首こり病」とも呼ばれ、長時間のデスクワークの際、うつむいてパソコンなどの作業をした影響での首のこりや、むち打ちの影響などで起こる症状です。
鎖骨の出っ張り以外にも、鎖骨に違和感や痛みがあったり、鎖骨が固まったように感じられることもあるそうです。
そしてさらには、
- 頭痛
- 肩こり
- めまい
- 不眠
これらの症状が出る場合もあります。
粉瘤腫
鎖骨の出っ張りは、「粉瘤腫」と呼ばれる皮膚にできる「できもの」である可能性もあります。
粉瘤腫は、なんらかの原因で老廃物などが排出できなくなり、その老廃物が皮膚の真皮の内側に溜まってしまうことによりできるもので、皮膚ならばどこにでもできてしまう可能性があるのです。
粉瘤腫は大きくなる可能性があり、巨大化してしまうと数十センチになることもあります。
鎖骨の出っ張りの対処法
内科・整形外科を受診
鎖骨の出っ張りの原因を自分で見極めるのは非常に難しいです・・・。
なので、鎖骨の出っ張りが気になった場合は、まず病院を受診しましょう。
「痛みがないから」と放置してしまうと、最悪の場合は命に関わる可能性もあるので、できるだけ早く病院を受診することをオススメします。
そしてまず一番心配なのは、がんやリンパの異常です。
明らかな骨の左右差や歪みなどであれば整形外科ですが、それだけではなく「体調がすぐれない」といったり、しこりが気になる場合は、まず内科を受診するようにしましょう。
そしてその際は、鎖骨の出っ張り以外に体の不調などがあれば、それもしっかり医師に伝えられるようにしておきましょう。
皮膚科を受診
内科や整形外科にいっても原因が分からないという場合は、皮膚科を受診してみましょう。
粉瘤腫などのしこりである場合は皮膚科が専門であるため、正しい説明や治療を受けることができます。
痛みがない場合でも、放置してしまうと巨大化してしまう恐れがありますので、早めに受診するようにしてください。
姿勢の改善・筋肉のコリをほぐす
病院を受診したところ、鎖骨の出っ張りの原因ががんやリンパなどではなく、骨や筋肉の異常によるものだと分かった場合は、姿勢を改善したり、整体などで筋肉のコリをほぐしてもらうようにしましょう。
またこの時期は特に、鎖骨や周辺の筋肉に負担がかかるようなことはなるべく避けるようにするべきです。
またストレスにより筋肉が緊張し、症状が悪化してしまう場合もあるので、ストレスを溜めすぎないようにしたり解消することも大切ですよ。
まとめ
突然鎖骨の出っ張りを見つけてしまうと、かなり不安になりますよね・・・。
その不安をなるべく早く解消するためにも、まずは早めに病院を受診するようにしてくださいね。
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