背骨を触ると痛い原因と対処法6選
背骨を触った時に痛みを感じると、なんだか不安になります。
そして、その痛み原因に思い当たる節がない場合、さらにその不安は大きくなってしまいますよね・・。
背骨を触ると痛みが出る原因には、どんなものがあるのでしょうか?
対処法と合わせてご説明していきます。
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背骨を触ると痛い原因と対処法
肋間神経痛
神経痛はよく耳にする病名ですが、実のところ、はっきりした原因は分かっていません。
そして、あばら骨付近や、肋骨の背中側を触った際などに痛みが出るものを、肋間神経痛と呼びます。
骨や皮膚の表面が刺激されて痛いように感じますが、痛んでいるのは骨や皮膚ではなく、神経です。
痛みの感じを、「ヒリヒリ・ピリピリ」あるいは「チクチク」と表現する人もおり、症状も感じ方も人によって異なります。
そして肋間神経痛になる原因の多くは、心身のストレスから起こると言われています。
症状が出た場合は、患部を温めたり、身体全体を冷やさずよく休めて、原因となるストレスを取り除くよう気をつけることで、改善が見込めます。
痛みが耐え難い場合は病院で相談することも出来ますが、ロキソニンなどの鎮痛薬を処方される程度で、根本的な解決とはならないのが現状です。
なので、普段から疲労を蓄積しないよう注意することが、一番の対処法と言えますね。
帯状疱疹
1の肋間神経痛のうち、帯状疱疹が原因のケースがあります。
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウィルスによって発症しますが、これは水疱瘡の原因となるのと同じ種類のウィルスです。
水疱瘡にかかったことがある人は、誰でもこのウィルスを持っていると言えます。
水疱瘡が治った後も、ウィルスは神経節に潜み、そのまま潜伏して環境が整うのを待ちます。
ストレスや疲労、またその他の原因で免疫力が低下したとき、チャンスを逃さずにウィルスが息を吹き返し発症する、これが帯状疱疹です。
帯状疱疹になると、赤い発疹ができ、水ぶくれ状になります。
そして発疹は帯状になって、背中や腹部に広がります。
昔はこの帯が「一巻きすると死ぬ」などと言われましたが、現在はもちろんそんなことはありませんので、安心してください。
帯状疱疹は、抗ウイルス薬などの投与で治療可能です。
そして重症化を防ぐためにも、早い段階で治療を開始することが重要です。
神経痛のような痛みがあり、赤い発疹が見られれば、帯状疱疹を疑ってみた方がいいでしょう。
変形脊椎症
変形脊椎症とは、加齢や長年の無理な姿勢により、脊椎=背骨が変形する症状です。
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痛みを感じないことも多いですが、変形の具合によっては、背骨を触ったり、また反らしたりすると、痛みを感じる場合があります。
生活に差支えなければ、治療の必要はないと言われることも多い病気です。
ただし、症状が進んで日常の動作に支障が現れるケースも見られますので、経過の観察が必要です。
骨折
背中に痛みがあり、背骨を押し触ると明らかに痛んだり、激痛が走るなどの場合は、ヒビや骨折が疑われます。
高齢や、極端な偏食によって骨密度が低下すると、骨の内側の組織がスカスカになる骨粗しょう症になります。
骨粗しょう症の骨はひどく脆く、少しの衝撃で簡単に折れてしまいます。
また、せきやくしゃみなど、弱いショックのダメージが蓄積し、疲労骨折する場合もあります。
背中の痛みが時間の経過とともに増してくるようであれば、我慢せず、早めに整形外科を受診しましょう。
がん
がん細胞が転移して背骨に腫瘍が出来たり、背骨に近接した組織に腫瘍ができることで背骨の神経を圧迫すると、背骨を触った時に痛みを感じることがあります。
がんの中には、初期の自覚症状が乏しく、気づいたときには手遅れになっているものもあります。
背中に痛みや違和感があって不安がある場合は、放置しないで近くの医療機関で診てもらってくださいね。
胸椎椎間関節症
背骨=脊柱を構成する骨のことを椎骨(ついこつ)と呼びます。
椎骨と椎骨の間の連結部分を椎間(ついかん)関節といい、健康な状態であれば、この関節が滑らかに動くことで、色々な動作をスムーズに行うことが出来ます。
その椎間関節を固定する靭帯が傷ついたり、軟骨がすり減ることによって炎症が起こり、背中を触ると痛みが発生する場合があります。
首の付け根から腰までの胸椎(きょうつい)に、この炎症や痛みが起こる症状を「胸椎椎間関節症」と言います。
この症状は、X線映像で発見しにくく、整形外科で「胸椎椎間関節症」という診断名が下ることはあまりないようです。
診断されたとしても、痛み止めの処方・神経ブロックといった対症療法になり、根本的な解決は難しいとされるケースが多いです。
常日頃、無理な姿勢を取ることが多かったり、運動不足により背中・腰の筋力が弱いなど、生活習慣が主な原因と言われています。
ですので予防するためには、日頃から正しい姿勢を心がけ、適度な運動で背中や腰周りの筋肉を鍛えたり、血行を促進して凝り過ぎないようにすることなどが推奨されます。
発症してしまった場合は、病院はもちろん、整骨院・鍼灸院へ相談に行く方が有効かもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
そのままにしておいても、緊急性のない症状もありますが、背骨の痛みを感じるのはイヤなものです。
なのでできるだけ早めに対処、解決していきましょうね。
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