舌が切れる原因と対処法3選
最近、食べ物をを食べた時に口の中や舌が切れやすい、なんてことはありませんか?
また舌をよく見てみると、先端が割れていたなんてこともあったかもしれません。
そこで今回は、舌が切れる原因と対処法についてご説明していきます。
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舌が切れる原因と対処法
溝状舌
「こうじょうぜつ」と読みます。
読んで字のごとく、舌に溝やしわが多数できたり、先端が割れて、一見切れ目が入ったようになる症状です。
「自覚症状はなかったけど、鏡で舌を見たら、舌が割れていた」という状態に気づいた時はビックリしてしまうと思いますが、慌てる必要はありません。
舌は柔らかい組織で、日常歯の内側に押し付けることで、歯の跡がついてふちがガタガタになる、ということはよくあります。
また加齢によって進行することも多く、痛みがなければ、特に対処しなくても大丈夫です。
ただし舌に出来た溝に、食べかすや細菌が溜まって口臭の原因となったり、炎症を起こしたりすることもありますので、オーラルケアを怠らず、口内を清潔に保つようにしてくださいね。
ドライマウス
食べ物によって舌や頬の内側が切れやすい人は、唾液の量が減少する「ドライマウス」かもしれません。
目が乾燥する「ドライアイ」は一般に広く浸透し、多くの人に知られるようになりましたが、実は「ドライマウス」にもなってしまう人が増えているのです。
また口の中が乾燥することで、他の病気を誘発する例も多く見られますので、早急に対処した方がよい症状ですね。
ドライマウスの原因としては、
- ストレス
- 加齢
- 糖尿病や腎不全など病気の影響
- 服用している薬の影響
- 口呼吸
などが挙げられます。
唾液は、口の中に入った食べ物を分解する最初の消化液であるだけでなく、細菌を洗浄し、口内を健康に保つ役割を持っています。
そのため、唾液の量が減少することで、口臭がひどくなったり、口内炎や歯周病になるリスクが高まります。
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なので、「口の中がねばつく・すぐ喉が渇く」などの自覚症状がある人は、早めに対処した方がよいですね。
病気や服薬、そしてストレスについては原因を解決することも必要ですが、自分で出来るケアもあります。
それは、普段の呼吸を鼻でなく口でしてしまっている人が成人でも意外と多いものですが、極力唇を閉じて、鼻呼吸するように心がけてみてください。
口の中の湿度が保たれますので、唾液の量が回復することがあります。
また、食事の時に意識してよく噛んだり、積極的に会話をするなど、口内の筋肉をよく使うことで、唾液腺が刺激されて唾液の量が増えることに繋がります。
それで効果を感じられないという人は、耳下腺を刺激する方法もあります。
梅干しやレモンを見て、口の中にじゅわっと唾が湧くと同時に、耳の近くが痛くなったことはありませんか?
そこが耳下腺です。
耳下腺をマッサージすることで、唾液の量を増加させる効果がありますよ。
また、ドライマウスの症状に対応した漢方薬もありますので、試してみようと思う方は、薬局で薬剤師さんに相談してみてください。
シェーグレン症候群
ドライマウスの原因のひとつですが、対処の難しい疾患ですので項目を分けました。
ドライマウスの症状を訴えて病院を訪れる人の数パーセントが、このシェーグレン症候群であると言われています。
シェーグレン症候群は膠原病の一種で、自己免疫システムに異常が起こることで発生する病気です。
原因は分かっておらず、難病に指定されています。
シェーグレン症候群だと、唾液腺のみならず、涙腺や鼻の粘膜腺など全身の分泌腺が攻撃され、通常分泌される液が分泌されなくなります。
いわば、全身が乾いた状態になるわけです。
シェーグレン症候群と診断されると、唾液腺を刺激する薬を処方されます。
ある程度の回復は期待できますが、その他にも様々な症状が併発し、対症療法的に治療していかなければなりません。
ですが早期に発見し、積極的に治療に取り組むことで、症状が軽快することもあります。
決して治らない死に至る病気、というわけではありません。
まとめ
勝手に舌が切れていて、特に痛みがない場合は放置してかまいませんが、ドライマウスの症状に心当たりがあれば、注意が必要です。
心配な方は早めに病院へ行って相談することをおすすめします。
歯科・口腔外科・口腔内科で対応可能ですよ。
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