すねにこぶができる原因と対処法5選
すねに、ポコっとこぶができることがありますが、理由が分からない場合は心配になりますよね。
そこで今回は、すねにこぶができる原因と対処法についてご説明していきます。
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目次
すねにこぶができる原因と対処法
打撲によるこぶ
すねにできたこぶを押して痛かったら、どこかにぶつけてできた打撲痕である可能性が最も高いと言えます。
ぶつけた記憶がなくても、いつの間にか打撲していることはよくあることですからね。
ただし打撲によるこぶは、ほとんど自然に治りますので心配はいりませんよ。
しかし、打撲してから1か月近く経って、打撲した箇所がこぶ状に盛り上がっている場合は、内出血が皮膚の下で血腫となって固まっているかもしれません。
打撲によって皮膚の内部が内出血した血液は、通常数日から1週間程度で周りの組織に吸収されますが、その吸収がうまくいかないことがあります。
対処法
打撲してから1週間経ってもこぶの様子が変わらなければ、患部を温めたり入浴時にマッサージしたりして、新陳代謝を促してみてください。
さらに時間が経過してもこぶがそのままであれば、放置しても危険性はありませんが、気になるなら皮膚科で相談してみるとよいでしょう。
注射や外科手術によって、内部に固まった血腫を取り除くことができます。
脂肪腫
すねにできたこぶを押しても痛みがなく、ぐりぐりと動く場合は「脂肪腫」かもしれません。
脂肪腫とは、脂肪細胞が集まってできた良性の腫瘍です。
他へ転移することなどはほぼありませんが、まれに複数できることがあります。
対処法
放置しても大丈夫です。
ただし、徐々に大きくなるにつれ、血管を巻き込んで大きな腫瘍となる場合があります。
その場合は、経過をよく観察することが必要です。
心配なら、早い段階で皮膚科や整形外科を受診してみてください。
結節性紅斑
すねにできたこぶを押してみて、圧痛があり、赤みをおびて固いしこりとなっている場合は、結節性紅斑の可能性があります。
結節性紅斑は、なんらかの原因で皮下組織の脂肪に炎症が起きる病気です。
すねのこぶの他、全身の倦怠感や発熱などの症状もよく見られます。
結節性紅斑の場合、こぶはひとつだけでなく、いくつもできている場合が多いです。
対処法
そのままにしておいても、2~4週間程度でこぶが消失することが多いですが、結節性紅斑が疑われるなら、早めに病院を受診した方がよいでしょう。
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炎症を起こす原因は、細菌、ウィルス、結核、内臓の悪性腫瘍、ベーチェット病と多岐にわたります。
こぶの内部の組織を取って生検を行い、原因を特定した後に治療方針を決める必要があります。
下肢静脈瘤
すねにできたこぶが、円形でなく枝のようにうねっていたら、それは下肢静脈瘤かもしれません。
下肢静脈瘤とは、下肢(膝からくるぶしまで)の部分の静脈がふくれあがり、こぶのように皮膚の表面に表れる病気です。
静脈内にはハの字型の弁があり、血液が一定の方向から逆流することを防止しています。
しかしこの弁が壊れてしまうと、逆流した血液が血管の中に溜まり、静脈がふくらんでしまうのです。
なぜ静脈内の逆流防止弁壊れてしまうのか、詳しい原因は分かっていませんが、立ち仕事の人や出産後の女性が多く発症すると言われています。
また、高齢の患者が多い病気でもあります。
対処法
静脈瘤に気づいたら、なるべく早く病院へ行った方がよいでしょう。
静脈がこぶのようになっているだけであれば、早めに適切な処置を開始することで、完治が期待できます。
治療法としては、医療用の弾性ストッキングを履いて足の血流をコントロールするものや、手術によって血管を固定する方法などがあります。
ただし、静脈瘤は悪性の病気ではないので、放置したからといって命に関わることはありません。
しばらく様子を見ても危険はないと言えますが、静脈瘤が広がっていくことはありますので、注意は必要です。
静脈瘤は、外科・血管外科・形成外科などで対応可能ですが、まずは外科で相談するといいでしょう。
骨肉腫
すねにできたこぶのうち、最も怖いのが骨肉腫です。
骨肉腫は、骨にできる悪性の腫瘍です。
10代から20代の若年層に患者が多いことも特徴のひとつです。
最初は筋肉痛や打撲痛のような軽い痛みから始まることも多いですが、骨にできた腫瘍が大きくなるにつれ、周囲の組織を圧迫するので、徐々に痛みがひどくなります。
さらに症状が進むと、骨がもろくなって骨折してしまうこともあります。
対処法
すねにできたこぶがズキズキと痛み、徐々に痛みが大きくなるなら、早急に病院を受診してください。
骨肉腫というと、足を切断しなければならなかったり、その後の予後も悪い病気であるような印象がありますが、幸い現在ではそんなことはありません。
金属製の人工骨や腫瘍のできた骨を一度切除し、がんを取り除いてから元に戻すといった技術も進んでいますので、足を失う危険性も、以前と比べるとぐっと低くなりました。
早めに対処すれば十分に治る病気と言えますね。
まとめ
すねにこぶができた場合、放置しても心配ないものも多いですが、中には早めの治療を必要とする場合もあります。
痛みがあり、なかなか治らない場合は、近くの病院へ行ってみてくださいね。
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