帯状疱疹を放置するとどうなるの?
帯状疱疹になった場合、放置する人もいるようですが、帯状疱疹は自然に治るものなのでしょうか?
そこ今回は、「帯状疱疹を放置するとどうなるのか」についてご説明していきます。
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目次
帯状疱疹の原因
まずは、帯状疱疹が自然治癒する病気かどうかを知るために、原因をご説明します。
帯状疱疹は、ストレスや過労、加齢、手術後など、身体の免疫機能が低下した時になりやすいです。
免疫機能が低下すると、帯状疱疹ウイルスが活性化し、知覚神経を通って表皮細胞に感染して、痛みや水ぶくれを起こします。
このウイルスは水ぼうそうと同じウイルスで、水ぼうそうが治った後も神経節に潜んでおり、復活する時期を待ち構えているのです。
帯状疱疹の治療内容
では、次に帯状疱疹の治療内容について説明します。
帯状疱疹はほとんどの場合、薬物治療がメインです。
具体的には、抗ウイルス薬や炎症を抑える薬、また細菌感染を予防する抗生物質、鎮痛剤、塗り薬などが処方されます。
そして特に抗ウイルス薬は、自己判断で内服をやめてしまうと治りかけていた帯状疱疹がぶり返すこともあるため、必ず指示量を全て内服しなければなりません。
つまり、帯状疱疹を放置するというのは、薬を服用しないという選択をするということになります。
帯状疱疹を放置した場合
帯状疱疹は、もともと体内に潜伏していたウイルスが活性化して起こる病気で、治療法はウイルスの増殖を抑える方法です。
そのため帯状疱疹は、十分な休養と栄養を取り、痛みを我慢すれば自然治癒することもあります。
ただし、帯状疱疹の痛みは強く、特に高齢者などは次に説明する後遺症や合併症が起こる可能性もあります。
なので、帯状疱疹を放置して自然治癒を目指すのはあまりおすすめではありません。
帯状疱疹の後遺症
帯状疱疹の後遺症としては、帯状疱疹後神経痛があります。
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これは帯状疱疹が重症化した人や高齢者に起きやすいです。
先ほど説明した通り、帯状疱疹ウイルスは神経節から知覚神経を通って感染しますので、神経を損傷することがあります。
神経を損傷した場合、帯状疱疹が治った後もピリピリした鋭い痛みが残りやすく、痛みが取れるまで10年以上かかることもあります。
帯状疱疹の合併症
難聴、顔面神経麻痺、眼疾患
帯状疱疹は身体の至る所に現れますが、耳の周囲に発症し、内耳神経が損傷されると難聴を合併することがあります。
また、顔面に帯状疱疹が発症した場合、顔面神経麻痺や眼疾患を合併することがあります。
顔面神経麻痺になると、顔面が引きつったりこわばったりします。
眼疾患としては、角膜炎や網膜炎を発症し、最悪の場合には失明することもあります。
髄膜炎、脳炎、腹膜炎、腸閉塞
耳周囲に帯状疱疹が発症した場合、髄膜炎にも注意が必要です。
また、髄膜炎から脳炎になることもあります。
脳炎になると、高熱、嘔吐、意識障害などが起こり、治療が遅れると死に至ることもあります。
また、帯状疱疹は腹部にも発症することがありますが、その場合には腹膜炎や腸閉塞を合併することもまれにあります。
その際は、急な腹痛や頑固な便秘といった症状が出ます。
帯状疱疹を悪化させないためにできること
帯状疱疹になった場合、自然治癒を目指すにしても治療するにしても、後遺症や合併症を予防するためには悪化させないことが大切です。
そのためには、まずはしっかりと休息を取り、免疫力を取り戻すことが必須です。
次に、帯状疱疹の水ぶくれの部分を潰さないように注意しながら、清潔に保ちましょう。
そして、食生活については栄養バランスの取れた食事をし、アルコールは控えるようにしましょう。
まとめ
以上、帯状疱疹を放置するとどうなるのかについてご説明させていただきました。
帯状疱疹は痛みが強い病気ですし、後遺症や合併症を引き起こす病気でもあるため、初期の段階で適切な治療薬を服用することをおすすめします。
早めに治療薬を服用すると治りも良く、後遺症や合併症も予防できるのです。
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