たけのこの食べ過ぎによる悪影響5つ
春先が旬になるたけのこは、柔らかく煮て食べると、とても美味しいですよね。
思わず食べ過ぎてしまうこともありますが、実はたけのこの食べ過ぎによる悪影響もあるのです。
そこで今回は、たけのこの食べ過ぎによる悪影響5つについて解説していきます。
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目次
たけのこの食べ過ぎによる悪影響
吹き出物が出る
たけのこは食べ過ぎると、たけのこに含まれるコリンやノイリンという物質が原因で、吹き出物などのアレルギー症状が出る場合があります。
普段は肌荒れもなくきれいなのに、たけのこを食べた後に顔に吹き出物が出たら、たけのこの食べ過ぎが原因である可能性があります。
胃腸に負担がかかる
たけのこのえぐみ成分と呼ばれるシュウ酸が、胃腸に負担をかけます。
新鮮なたけのこにはシュウ酸は少ないですが、収穫して時間が経ったたけのこには、シュウ酸が増える傾向がありますので、たけのこが手に入ったら、なるべくその日に茹でて、アク抜きをするようにしましょう。
アク抜きの方法は、後で解説します。
シミが濃くなる
たけのこのえぐみ成分でああるホモゲンチジン酸は、肌のシミやそばかすを濃くする場合もあります。
ホモゲンチジン酸とは、チロシンが酸化してできたもので、たけのこを茹でると白い結晶ができますよね。
その結晶がチロシンです。
チロシンを摂りすぎると、シミの元になるメラニン色素を多く作る作用がありますので、たけのこを食べ過ぎるとシミが濃くなる危険があるのです。
お腹が下る
たけのこには食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は体にとってよいものでもありますが、摂取しすぎるとお腹を下したり、胃もたれの原因となります。
なので普段からお腹を下しやすい人は、たけのこの食べ過ぎには注意してくださいね。
口や喉がイガイガする
たけのこに含まれるアセチルコリンには、副交感神経を刺激する働きがあります。
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たけのこを食べ過ぎると口や喉がイガイガする場合がありますが、その原因はアセチルコリンと言えるでしょう。
時間が経てば自然と治まる症状ですが、体質によっては少量のたけのこでも口や喉がイガイガする場合があります。
悪影響を及ぼさないたけのこの量は?
たけのこを食べ過ぎると、上記のような悪影響があることが分かりましたね。
では、「たけのこの食べ過ぎの量」とは、どの程度なのでしょうか?
もちろん人によって体質は違いますし、たけのこを食べ過ぎになる量も「ここまでなら大丈夫」と、はっきり言えるほど定かではありません。
しかしたとえば、たけのこご飯を1,2杯食べる程度であれば問題ないことがほとんどでしょう。
たけのこを食べるときは、しっかりとアクを抜くことが大切
そしてたけのこの食べ過ぎによる悪影響は、たけのこの量よりもアクの量に左右されることが多いです。
なので、しっかりとアクを抜くことが大切です。
スーパーなどで「水煮」の状態で売っていることが多いのは、このアク抜きの作業が少々面倒なことと、収穫してすぐにアク抜きをしないと「えぐみ」がどんどん強くなり、悪影響をもたらす成分が増加してしまうからなのです。
たけのこのアクの抜き方
たけのこのアクは、悪影響を及ぼすだけでなく、たけのこの味を落としてしまいます。
そこで次に、たけのこの正しいアクの抜き方を簡単にご説明します。
- 1.米ぬか(カップ1杯程度)と鷹の爪(2、3本)を準備します。(米ぬかが手に入らない時は、米のとぎ汁を用意します)
- 2.たけのこをきれに洗い、先を斜めに切り落とします。そして縦に深く切り込みを入れます。
- 3.鍋にたけのこを入れ、米ぬかと鷹の爪を一緒に火にかけ、沸騰したら弱火で1時間ほど茹でます。くしを刺して、中まですぐに入ったら、茹で上がりです。
- 4.火を止め、そのままひと晩置きましょう。
たけのこのアク抜きは、このように時間がかかります。
大変ですが、美味しく料理するためにも、そして悪影響をなくすためにも必ず必要な手順です。
まとめ
以上、たけのこの食べ過ぎによる悪影響5つについて解説しました。
たけのこに食べ過ぎによる悪影響を知ったからといって、あまり怖がらないでくださいね。
食べ過ぎと下処理さえ気をつけていれば、たけのこは食物繊維も豊富ですし、便秘予防にもなるという、体によい影響を与えてくれる食べ物ですので。
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