たんこぶが治らない場合の対処法3選
頭にできてしまったたんこぶは、治りが遅いと心配になりますよね。
そこで今回は、たんこぶが治らない場合の対処法3選について解説していきます。
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たんこぶができるメカニズム
同じような強さでぶつかったのに、体の他の部分には何も影響がなく、頭にだけたんこぶができてしまうことがありますよね。
それは頭が「硬い頭蓋骨を薄い皮膚で覆う」という構造になっているからです。
また頭は脳に近いため、血流が集まっています。
なので、少しの傷でも大量に出血するのはこれが原因なのです。
そして頭部の皮下組織を走る毛細血管は、体の他の部分に比べて衝撃に弱いです。
なので頭部を強く打ち皮下組織が傷つくと、内出血が起こり、血液とリンパ液がにじみ出て、皮膚内部に溜まります。
腕や足であれば皮膚の組織に余裕があるため、アザとなって変色するか、少し腫れるくらいで済みます。
しかし頭の皮膚はごく薄いため、にじみ出た液体の分だけぽこっと皮膚が盛り上がります。
これがたんこぶです。
そして頭を打った時、「たんこぶができた方が安全で、できなかったら危険」などと言われることもありますが、決してそんなことはありません。
打撃による危険度はどちらも同じ程度です。
なのでもし頭を打った時、本人がいつもと変わらず元気にしていれば、たんこぶがあってもなくても、そのまま様子見で構わないでしょう。
ただし、
- 様子がおかしい
- ろれつが回らない
- 嘔吐・吐き気がある
- 元気がない
- 食欲がない
などといった症状が見られたら、すぐに病院を受診するようにしてください。
たんこぶが治らない場合の対処法
たんこぶができて3日目以降
たんこぶができた直後は、冷たいタオルや氷嚢などで冷やすのがベストですが、腫れが多少治まってきた3日目以降は温めてみてください。
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血の巡りをよくすることで、たんこぶの内部に溜まった血液やリンパ液が周りの組織になじみ、早く吸収されます。
また、たんこぶ内部の血液をこれ以上増やさないために、顔がほてるほど激しい運動をしたり、熱いお風呂に長い間つかるなどといった行動は避けましょう。
そして、お酒の飲酒は控えるようにしてください。
たんこぶができて2週間目以降
通常、染み出た血液が再び血管内に吸収されるのに、およそ2週間かかります。
ただし、2週間経ってもたんこぶが治っていない場合は、注意が必要かもしれません。
というのは、たんこぶ内部の血液が周りの組織に吸収されず、残ってしまっているパターンが考えられます。
この時にまず気をつけたいことは、同じ場所にたんこぶを作らないことです。
治っていないたんこぶの上をまた打撲などで傷つけてしまうと、皮下のダメージがさらに治りにくくなってしまいます。
なのでダメージを重ねないよう、気をつけて過ごしましょう。
また気になる場合は、病院へ行って医師に相談するようにしてください。
たんこぶができて数か月以降
2~3か月経っても、たんこぶがまだふくらんだままであれば、そのままにしておいても治らないかもしれません。
それは、たんこぶ内部の血液が凝固し、その血の塊の周りが線維化したか石灰化したかで、肉芽腫が形成されて、こぶとして残ってしまっている状態が考えられます。
そのままにしておいても害はないことも多いですが、目立つ場所だから気になるという方は、形成外科か脳神経外科で相談してみてください。
まとめ
以上、たんこぶが治らない場合の対処法3選について解説しました。
たんこぶそのものは無害なことが多いですが、治らずに一生そのままということもありえます。
なのでそのようになりたくない場合は、できるだけ早めに対処していきましょう。
具体的には、痛みがなくなってきてから対処していきましょう。
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