とびひが治らない原因と対処法3選
身体のあちこちに水ぶくれやかさぶたができる「とびひ」は、夏に多く発生し、子どもがよくかかる感染性の皮膚病です。
そんなとびひが、なかなか治らない場合はどうすればいいのでしょうか?
そこで今回は、とびひが治らない原因と対処法についてご説明していきます。
Sponsored Link
目次
とびひってどんな病気?
とびひは、正式名称を「伝染性膿痂疹(のうかしん)」と言い、細菌が皮膚に入り込むことで発症する病気です。
黄色ブドウ球菌か化膿レンサ球菌が原因となって起こります。
これらの菌は、人の皮膚や鼻の中、喉などにいる常在菌です。
正常な肌バリア機能が働いていれば、悪さをすることはありませんが、虫刺されや汗もなどを掻いてしまったり、皮膚に傷ができていたりすると、そこに菌が入り込み、増殖します。
そして増殖する時に発する毒素によって、水ぶくれができるのです。
子どもの未熟な皮膚は、温かく湿った場所を好む菌が繁殖するのに絶好の温床となります。
そして、子どもがかゆがって患部を掻きむしると、水ぶくれがあっと言う間に周りに広がっていきます。
この様子が、次々火が飛んで火事が広がる様と似ていることから、俗に「飛び火(とびひ)」と呼ばれるのです。
とびひには二種類あり、水ぶくれができる水泡性のものと、膿んだ水ぶくれがかさぶたになって広がる痂皮性(かひせい)のものがあります。
水泡性は7歳以下の子どもに多く、夏によく流行します。
痂皮性のとびひは、季節を問わないこと、また子どもに限らず大人も発症することが特徴です。
痂皮性の場合、リンパ節が腫れたり、発熱、喉の痛みを伴うこともあります。
とびひの治療法は?
とびひの治療法としては、菌の増殖を抑えるために、抗菌薬を用います。
Sponsored Link
具体的には、抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬でかゆみを抑えます。
また、亜鉛の配合された軟膏を患部に塗り、炎症を抑えて保護します。
とびひが治らない原因と対処法
とびひの治療をしているのに、なかなか治らない時には、以下のような場合が考えられます。
患部を掻いてしまっている
お子様であれば、痒いのを我慢できずに、つい掻いてしまうものですよね。
とびひの原因となる、黄色ブドウ球菌や化膿レンサ球菌は、常在菌なので、身体のどこかに常に存在します。
なので、患部を掻いた手で身体の別の場所を触ってしまうと、菌の感染が再び起こり、症状の拡大が止まらないという症状が起こります。
対処法
かゆくても、絶対に掻かないよう徹底することです。
また、患部の周りの皮膚をアルコールで消毒すれば、感染の拡大を防ぐことができますよ。
患部の菌が減っていない
怖がって患部の対処を怠ると、とびひがいつまでも治らないことがあります。
菌の増殖が続いているからです。
なので積極的に患部から、菌の物理的な数を減らす必要があります。
対処法
多少痛くても、患部をよく洗浄しましょう。
その後は、軟膏を患部に塗って保護してください。
スキンケアを怠らずにやれば、数日で完治することもありますよ。
とびひではない別の病気
とびひと間違いやすい皮膚の症状が起こる、別の病気がいくつかあります。
- 水いぼ
- アトピー性皮膚炎
- 接触性皮膚炎
- 水ぼうそう
これらなどです。
とびひとは原因が異なりますので、当然ながらとびひの治療薬では症状が改善しません。
対処法
いつまでも治らない場合は、早い段階で医師に相談しましょう。
自己判断は禁物ですよ。
まとめ
とびひは、一度かかるとなかなか治らないこともよくある、厄介な病気です。
「とびひかな?」と思ったときには、軽く考えずに、できるだけ早く皮膚科で診てもらってくださいね。
Sponsored Link