トコジラミの症状7つ
人が寝ている間に襲ってくる、吸血害虫のトコジラミの被害が近年増加傾向にあります。
「刺されるとにかくかゆい」と言われていますが、具体的にはどのような症状が出るのでしょうか?
そこで今回は、トコジラミの症状7つについて解説していきます。
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トコジラミの症状
かゆみ
トコジラミに刺されると、眠れないほどの強いかゆみに襲われます。
それは吸血される際に、トコジラミの唾液が体内に入るため、そのアレルギー症状として強いかゆみが生じるからです。
またトコジラミは、刺す時に麻酔のようなものを注入して吸血するため、初めて刺された時は、数日後にかゆみが出てきます。
ただし2回目以降は、数時間後にはかゆみが出てくることもあります。
そして強いかゆみはすぐには消失せず、1週間以上続くこともあります。
赤い湿疹
トコジラミに刺されると、赤い湿疹が現れます。
初めて刺された場合、湿疹は2、3日後に現れることが多いです。
そしてかゆみと同じく、刺される回数が増えてくると、湿疹が出るまでの期間が短くなると言われています。
湿疹の大きさは、小豆大からえんどう豆大ほどと差があります。
また、刺し口は2口と言われていますが、1口のこともあります。
その理由は、トコジラミが吸血している時に、人間が動くと刺し口を変えるためと言われています。
全身を何ヶ所も刺される
トコジラミに刺される箇所は、「全身どこでも何カ所でも」です。
ダニやノミなどは、衣服の中に入り込んで皮膚の柔らかい部分を狙ってきますが、トコジラミは肌の露出した部分ならどこでも刺します。
そのため、襟元や袖口に沿って刺された跡ができたり、腕や脚や顔なども広範囲に渡って刺されます。
トコジラミは一度の吸血では満足することなく、何度も刺して吸血するため、刺し跡は直線的に並んでいたり、近接していることが多いです。
痛み
トコジラミの口は太いのですが、実際に刺す時は、細いノズルのようなもので麻酔を注入しながら刺すため、刺されている時には痛みを感じません。
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しかし、刺された後にかゆみや湿疹が出てくると、その強烈なかゆみから無意識のうちに掻きむしってしまい、引っ掻き傷ができて、痛みを生じることがあります。
また、かゆみはあまりに強くなると、体がそのかゆみを痛みとして感じるようにもなります。
発熱、じん麻疹など
トコジラミに刺された場合、基本的に発熱することはありません。
しかし敏感な方など、個人の体質や体調によっては、リンパ節が腫れてリンパ腺炎を起こし、発熱する場合もあります。
また、アレルギー症状が強く出て、じん麻疹が出来ることもあります。
トコジラミは一回の吸血量が多いため、このような状態を引き起こすと言われています。
また、不眠症になったり、神経性の消化不良を起こしたりと、精神的な症状が出ることもあります。
悪臭
トコジラミは吸血を始めると、同時に肛門の分泌腺から、甘い粘り気のある悪臭を放出します。
その臭いによって仲間を呼び寄せているのです。
また、トコジラミ吸血量が多いため、吸血後は腹部が大きく膨れ上がり、住みかに戻れません。
そのためトコジラミは、栄養素を吸収した後の余分な水分(吸血した血液)を糞として排出したのち、住みかに戻ります。
なので、布団の周りなどの目につく場所に、黒くて粘り気のある糞があり、悪臭がすることがあるのです。
感染症
トコジラミは吸血害虫ですが、感染症の媒介の報告はありません。
しかし、新たな感染症が発見されることもあるため、今後も安心とは言えません。
また、吸血したトコジラミを潰したことにより血液が飛び出し、その血液がウイルスなどに感染している場合、それを介して感染してしまう危険性はゼロではありませんので、注意してくださいね。
まとめ
以上、トコジラミの症状7つについて解説しました。
症状は、強いかゆみや湿疹のほか、痛みや発熱などの症状を引き起こしたり、精神的な症状に悩まされたりと様々です。
人にとって重要で安息の時間である、睡眠を妨害されるのは非常に辛いですし、苦痛ですよね。
トコジラミ被害に合わないためにも、しっかりと予防することを心がけましょう。
また、トコジラミの駆除方法については、下記記事を参考にしてみてください。
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