突き指と骨折の見分け方5つと対処法
一般的には「突き指=軽い怪我」という認識だと思いますが、突き指が原因で骨折しているケースも、実は珍しくありません。
そこで今回は、突き指と骨折の見分け方5つと対処法について、ご説明していきます。
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目次
突き指と骨折の見分け方
内出血の状態
突き指をした際に、よく見られるのが内出血です。
内出血は突き指をした衝撃で、皮下組織などが損傷した場合に起こります。
中でも関節ではない部分が、腫れたり青く内出血を起こしている場合には、骨折している可能性があります。
また、第二関節の内側に内出血が広がっている場合は、第二関節付近が剥離骨折している場合があるので要注意です。
指の変形
すぐに骨折と分かりやすいケースに、指の変形があります。
指がありえない方向に曲がっていたり、まっすぐであるはずの指がガタガタになっている場合は、骨折・脱臼・靭帯の損傷が疑われます。
後遺症が残る場合もあるので、一刻も早く病院を受診しましょう。
指先が伸びない
指の先だけが折れ曲がった状態で、動かそうとしても動かない場合は、第一関節付近の骨が折れている場合があります。
これはマレットフィンガーという症状ですが、指先だけだからと放置すると骨が正しくない位置でくっついてしまい、元通りに動かせなくなる可能性があります。
あまり痛みを感じない場合もあるため、放置してしまわないよう注意が必要です。
指がグラグラする
突き指の後、指が動くか確認をして動かない指がある場合、無理しないように気をつけながら、軽く指を左右に旋回させてみてください。
その時に激痛が走ったり、指がグラグラしてしまう場合は、骨折の可能性があります。
病院へ到着するまでの間、指が動かないように身近なもの(割りばしなど)で固定を行いましょう。
痛みが続く
突き指の後、何週間も痛みや腫れが続くような状態があれば、骨折や靭帯の損傷など重症のケースが疑われます。
外見で分かるような指の変形がなくとも、内出血の状態や痛みを確認して、早めに病院を受診しなくてはなりません。
※参考記事:突き指の症状8つ
骨折が疑われる場合の対処法
突き指の骨折は、突き指の症状の中でも重症になります。
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場合によっては手術が必要になることもありますので、一刻も早く病院を受診すべきですが、誰もが病院へすぐに向かえるわけではありませんよね。
病院がやっていない時間に突き指してしまったり、周囲に病院がない所でしてしまったりと、そうそう都合よくは行きません。
そんな時に重要なのが応急措置です。
特に、内出血と腫れの症状を早く抑えることは、怪我の悪化防止に繋がります。
正しい対処法を覚えておきましょう。
内出血をアイシングで止める
内出血を放置して指全体に広がってしまうと、怪我の治りや痛みが長引く原因になります。
ですから、突き指をしたら、すぐに患部を冷やさなくてはいけません。
冷やすことによって内出血した部分の血流が遅くなり、痛みを和らげる効果もあります。
しかし、長時間冷やし続けると、かえって悪化に繋がってしまうので、正しい方法でアイシングをする必要があります。
正しいアイシングの仕方
- 氷や保冷剤などを利用して患部を冷やす
ちなみに、冷感湿布は急速に冷やす効果がありませんので、氷などしっかり冷やすことのできるものを、必ず使用するようにしてください。
- 冷やす時間は20分まで
患部が気持ちいいと感じる程度でとどめましょう。
ちなみに、爪を押した時に爪の色は一瞬白くなりますが、赤みが戻る反応が遅くなった場合は冷やしすぎです。
- すぐに病院へ行けず、もう一度冷やしたい場合は、最低でも1時間は間を空ける
アイシング後の確認
アイシングを終えたら、突き指をした手と反対の手を、握ったり開いたりなど運動させてみてください。
これは、左右の指の神経の伝わりを利用したもので、反対の手を動かすことにより、突き指をした手の動きも良くします。
運動をさせた後、突き指をした方の手を動かしてみて、冷やす前よりも動かしやすくなっていればOKです。
ただし、患部の変形が激しい場合は無理に動かすのは控えましょう。
まとめ
突き指をした時に骨折が疑われるケースは、分かりやすく指が変形している以外でも、多くあることが分かりましたね。
中には痛みが少なく、外見も大きな変化がない場合もあり、放置してしまう可能性もあります。
しかし見落としてしまうと、不自然な状態で骨が固定され、指が元通りに動かせなくなる後遺症もありえるので、早めの受診をおすすめします。
また、その他「突き指」に関する様々な情報・症状・対処法は、下記の記事にまとめていますので、チェックしてみてくださいね。
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