突き指の治療法2+3選
突き指は、よくある怪我の一つですが、症状は軽い捻挫から骨折までと様々です。
今回は、突き指の治療法について、詳しくご説明していきます。
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突き指をした時の治療2つ
突き指は骨や靭帯にまで異常をきたす怪我なので、突き指をした直後からのケアが重要になります。
そして、突き指をした時の治療は大きく2つに分けることができます。
- 突き指直後の応急措置
- 病院での治療
まずは応急措置から解説していきましょう。
RICE処置
突き指をした時の応急措置として大切なのが、このRICE処置です。
このRICEとは、4つの処置の頭文字を意味しています。
- R:Reat(安静)患部を動かさないように保つ
- I:Ice(冷却)速やかにアイシングを行う
- C:Compression(圧迫・固定)添え木やテーピングで固定する
- E:Elevation(拳上)患部を心臓よりも高い位置に保つ
特に、2番目の冷却を早く行うことが重要です。
突き指をした時の病院での処置
突き指をすると、見た目にも指が不自然に曲がってしまうこともありますが、外見からは状態が分からないことも多くあります。
ですから、痛みや腫れがひどいような時は病院を受診し、骨や靭帯に異常がないかを調べなくてはいけません。
それでは、病院で行われる治療について解説していきましょう。
※参考記事:突き指をしたら病院にいくべき?
固定
病院では、まずレントゲンを撮り、指の状態を詳しく調べます。
調べた結果、骨折や靭帯の損傷・腱や軟骨の症状などがある場合は、元通りの形になるよう固定を行います。
固定に使われる装具は、患部の状態により、下記の通り様々なものがあります。
- バネ式固定装具
- プラスチック製固定装具
- 指専用サポーター
- アルミや梯子状の金具をウレタンで覆ったシーネ(副木)
- 包帯
固定を続けなければならない期間は怪我の具合によりますが、軽度であれば1週間から、重度で2か月以上要することもあります。
リハビリと温熱療法
突き指で骨折や靭帯の損傷などが起きた場合、完治後も指を動かすことができなくなる後遺症が残ることもあります。
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後遺症を残さないよう元に戻すためには、痛みと腫れが取れてきたら冷却ではなく、温熱での治療をした方が治りが早くなります。
代表的なものが、渦流浴です。
これは温水の水流により、温熱効果とマッサージ効果が両方得られ、血行促進・痛みの緩和・創傷部の治りを早める効果があります。
その他、超音波やホットパックによる温熱療法もあります。
それらの温熱療法に加え、指の運動を行うことで、徐々に指が動くようにしていきます。
手術
突き指で骨折をした場合、砕けた骨を繋ぎ合わせるために手術が必要となることがあります。
ピンやスクリューで骨と骨を固定し、繋がるのを待ちます。
その場合、治療には数か月の時間がかかります。
間違った治療法
突き指の治療として絶対にやってはいけないのは「指を引っ張る」ことです。
昔から、突き指には指を引っ張って治すという、根拠のない方法がありましたが、これは全くの間違いです。
突き指をした直後は、指の中がどのように損傷しているのかが分かりません。
特に骨折の場合は、無理に指を引っ張ってしまうと、骨が余計にずれたり、靭帯は伸びたり切れたりする原因になり、怪我を悪化させてしまいます。
突き指治療体験記
筆者は小学生の頃、バレーボールの練習中に突き指をしました。
小指が180度近く曲がってしまうひどい状態で病院へ直行したわけですが、あまりに根元から曲がっていたため骨折か脱臼か分かりませんでした。
病院でレントゲンを撮ったところ骨折と判明し、ひとまず指を元の位置まで戻すことになりました。
・・・なんと麻酔なしでグキッと戻されましたよ(汗)
もちろんひどい激痛でしたが、泣かずに堪えることができました・・・。
その後はギプスを装着し、定期的に病院で渦流浴とリハビリを行いましたが、今は全く分からないほどきれいに治っています!
まとめ
突き指の治療には、まず直後の応急措置、そして病院での治療があります。
そして病院で調べるまで、骨や靭帯への影響が分からないのが突き指の怖いところです。
元通りにきちんと指を動かせるようになるには、正しい治療が何よりも大切ですよ
また、その他「突き指」に関する様々な情報・症状・対処法は、下記の記事にまとめていますので、チェックしてみてくださいね。
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