溶連菌感染症の発疹の特徴(4つの部位)その他5つの病気の発疹との違いは?
溶連菌感染症の最大の特徴として「発疹」がありますが、その発疹には溶連菌感染症ならではの特徴があります。
また発疹が出る病気は他にもありますので、違いが分かりづらいですよね。
そこで今回は、溶連菌感染症の発疹の特徴や、その他5つの病気の発疹との違いについて解説していきます。
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目次
溶連菌感染症の発疹の特徴
溶連菌感染症の発疹は、溶連菌感染症が発症してから1~2日の間に出ることが多く、溶連菌感染症の症状である
- 喉の痛み
- 高熱
これらと一緒に発疹も出ることが多いです。
発疹は、下腹部や太ももの内側から出始め、やがて全体に広がっていきます。
そして発疹はかゆみを伴い、1週間くらい経つと、手の平や手足の指の皮膚がむけてきます。
次はもう少し具体的に、部位別の症状を解説していきます。
手の発疹
手は、指先の皮がむけてたり、赤く変色したりすることがあります。
また、指の間に小さな赤い斑点が出ることもあります。
そして、手がカサカサしたり、手の平の皮がむけてきたりすることがあります。
前腕の発疹
前腕には、小さな赤い発疹が出てきます。
また、ザラザラしていたり、少し盛り上がっている発疹の場合もあります。
足の発疹
足は、指の間や足の甲に小さな赤い発疹が出てきます。
そして発疹は、下腿部や大腿部にも広がることもあります。
顔の発疹
顔は、鼻や頬に小さな赤い発疹ができ、にきびのように見えることもあります。
また、顔がカサカサすることもあります。
溶連菌感染症の発疹と他の病気の発疹との違い
発疹が出た時に、それが溶連菌感染症なのか他の病気なのか、判断に迷うことがあるでしょう。
そこで次に、病気の種類別に発疹の特徴を挙げていきます。
溶連菌感染症
溶連菌感染症は上記でもお話しした通り、下腹部や太ももの内側から発疹が出始め、やがて全身に広がっていきます。
そして喉の痛みや高熱の他に、舌が赤くなりブツブツが出る「イチゴ舌」の症状などがあります。
2歳~小学生の感染が多く、11月~4月ごろに流行することがあります。
手足口病
手足口病は、手の平や足裏、また膝や肘などに小さな水疱が多数現れますが、痛みやかゆみはありません。
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ただし口の中に水疱や口内炎ができることがあり、それは痛みが出ることもあります。
熱は出ないか、出たとしても微熱程度です。
5歳以下の感染が約9割で、5月~7月に流行することがあります。
突発性発疹
突発性発疹は、いきなり38度以上の高熱が出ることが特徴です。
熱がある程度下がると、赤く盛り上がった小さい発疹が腹や背中などに出てきます。
かゆみはなく、主に生後6ヶ月~2歳が発症し、年中発症する可能性があります。
りんご病
りんご病は、ほっぺたを中心に赤くて平らな発疹が左右対称に現れ、かゆみを伴うこともあります。
そして発疹以外にも、
- 高熱
- 喉の痛み
- 頭痛
- 腹痛
- 筋肉痛
- 関節痛
などが症状が現れることもあります。
5歳~9歳の発症が多く、年中発症する可能性があります。
水疱瘡(みずぼうそう)
水疱瘡は、赤いぶつぶつが現れて、徐々に盛り上がり、水疱になってから潰れてかさぶたとなります。
数日かけて全身に広がり、強いかゆみを伴います。
また、高熱が出ることもあります。
乳幼児の発症が多く、冬から夏にかけて流行します。
溶連菌感染症の発疹の治療法
溶連菌感染症の発疹が出た場合は、抗菌薬を服用することになります。
溶連菌を完全に取り除くために、抗菌薬は処方された分すべてをしっかり飲み切ってください。
自身の判断で、勝手に服用をやめないようにしてください。
まとめ
以上、溶連菌感染症の発疹の特徴(4つの部位)その他5つの病気の発疹との違いは?について解説しました。
溶連菌感染症の発疹の特徴を理解して、お子様に発疹が出た時には、冷静に対処してあげてください。
もちろん発疹が出たら、病院で看てもらうことが一番の対処法となりますよ。
また、その他「溶連菌感染症」の様々な情報・症状・対処法は、下記の記事にまとめています。
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