指先に黒ずみができる原因4つと対処法2選
指先に黒ずみができると気になってしまうものですが、その原因はいくつかあります。
そこで今回は、指先に黒ずみができる原因4つと合わせて、対処法2選について解説していきます。
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目次
指先に黒ずみができる原因
レイノー現象
指先に黒ずみができる原因として、「レイノー現象」である場合があります。
レイノー現象とは、1862年にフランスの医師であるレイノー博士により初めて報告された症状で、寒さを感じたり、冷たいものに触れたり、精神的なショックを受けた時などに指先や足の血流が悪くなることで起こります。
具体的な症状としては、
- 手の指先や足が白くなった後に赤黒くなる
- 手の指先や足が冷たくなったり、しびれやかゆみ、痛みがある
このようなものがあり、症状が左右対称に現れるのも特徴です。
初期のうちは温めると症状は回復しますが、悪化していくと、指先や足に血液が行き届かなくなり、指先が変形してしまったり、壊死を起こしたりする可能性もあります。
強皮症
指先の皮膚が固くなったり、黒ずみができる原因として、「強皮症」という病気である可能性があります。
強皮症は難病にも指定されていて、個人差はあるものの、約5~6年で皮膚が固くなる症状が進行してしまいます。
そして皮膚だけではなく、血管や内臓が固くなってしまうという症状が出ることもあります。
さらに指先に潰瘍ができて、それが細菌感染してしまうと黒っぽくなり、さらに悪化すると細胞が死んでしまい、骨髄炎または関節炎を起こし、指を切断しなければならないような状態になることもあります。
強皮症研究会議によると、25~50歳くらいの女性が発症しやすいそうです。
原因ははっきりとは分かっていませんが、強皮症の初期症状にはレイノー現象が見られることから、血流が悪くなるなどの血管障害が原因であると考えられています。
ウィルス性イボ(尋常性疣贅(ゆうぜい))
指先が黒ずみができる原因として、「ウィルス性イボ」も考えられます。
ウィルス性イボは、「ヒトパピローマウイルス」というウィルスが皮膚に感染することでできてしまいます。
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そして指やヒジ、ヒザに出るウィルス性のイボは、「尋常性疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれていて、多くの場合は固く丸い形で、ほくろのように黒ずんでいることもあります。
時間はかかりますが、人に備わっている免疫力により自然治癒することもあります。
そしてウィルス性イボ感染症であるため、放置するとイボが増えたり、他の人に感染することもあるので注意が必要です。
メラノーマ(悪性黒色腫)
指先が黒ずみができる原因として、「メラノーマ」という悪性腫瘍である可能性もあります。
メラノーマは、紫外線などの影響により、皮膚の色素細胞であるメラノサイトが悪性腫瘍になったもので、とても悪性度が高いガンのひとつです。
指先や手の平などにできることもあり、短期間で大きくなり広がってしまいます。
メラノーマはほくろとよく似ていますが、
- 周りがギザギザしている
- 形がいびつ
- 色がまだら
などの特徴があり、紫外線などが原因であると言われています。
指先に黒ずみができた場合の対処法
刺激しない
指先に黒ずみができている場合、感染性のウィルス性イボであったり、悪性腫瘍のメラノーマである可能性があります。
指先に黒ずみができているとすごく気になりますが、必要以上に触ったり取ろうとしたりすると、悪化したり、他の人に感染させてしまう可能性もあります。
そして、最悪の場合は命に関わることもありますので、必要以上に刺激することのないようにしましょう。
病院を受診する
指先に黒ずみができてしまった場合は、早めに病院を受診するようにしましょう。
指先の黒ずみができるのは、レイノー現象を引き起こす血流が悪くなるような病気が原因であったり、メラノーマのように悪性度が高く、早めに治療しなければならないような病気が原因である場合などがあります。
また強皮症の場合は、血管や臓器に異常がある可能性もあります。
なので自己判断はせずに、医師の診断を受けて適切な治療を受けるようにしましょう。
予防することも大切
指先に黒ずみができる原因となる病気にならないよう、予防することも大切です。
具体的には、
- 血管を収縮させたり詰まらせたりする原因となる喫煙などはやめる
- ウィルス感染を防ぐため、免疫力を低下させないよう規則正しい生活をする
- 日焼け止めなどで紫外線予防する
などが大切です。
まとめ
指先に黒ずみができる病気の中には恐ろしいものもあります。
あまり指先を見ない人はなかなか気付きにくいと思いますが、少しでも異常があれば、自己判断で放置してしまうことのないようにしてください。
また、予防も大切ですよ。
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