指先が白い状態になる原因と対処法3選
ふと指先を見て、なんだか白くなっていると、原因がよく分からず焦りますよね・・・。
指先が白い状態になるのは、病気の可能性があります。
そこで今回は、指先が白い状態になる原因と対処法3選について解説していきます。
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目次
指先が白い状態になる原因
バージャー病(閉塞性血栓血管炎)
指先が白い状態になるのは、「バージャー病(閉塞性血栓血管炎)」という病気が原因である可能性があります。
バージャー病は国の特定疾患であり、難病の1つに指定されていて、20~50代の男性に多い病気だと言われています。
また、発症の原因ははっきり分かってはいませんが、患者の約93%が喫煙者であることから、たばこの喫煙がが大きな原因であると考えられています。
バージャー病は、主に手や足に血液を届けるための血管の内膜がなんらかの原因で刺激され、炎症を起こすことで血栓ができ、動脈がつまってしまうことで、
- 手の指先や足の皮膚が白く変色する
- 手足のしびれや違和感が出る
- 足が痛くて長い距離が歩けなくなるなどの運動障害を起こす
などの症状が起きてしまいます。
重症化してしまうと、刺すような痛みを伴い、指先の爪周辺や足の細胞組織の一部が死滅する「壊死」を起こしたり、死滅した細胞が腐敗してしまう「壊疽」の状態になってしまうので注意が必要です。
レイノー現象
指先が白くなるのは、「レイノー現象」という症状である場合があります。
レイノー現象とは、寒さや冷たさ、また精神的な緊張や病気などが原因で、指先や足にある動脈が収縮してしまうことにより、指先や足が白くなる現象のことです。
レイノー現象は、指先や足が白い状態になった後、紫っぽくなったり赤くなったりするのも特徴で、
- 膠原病(こうげんびょう)
- 閉塞性動脈疾患
- 神経疾患
- 糖尿病
- バセドウ病
これらの病気の症状として現れることがあります。
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尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)
指先が白い状態になる原因として、「尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)」の可能性もあります。
白斑とは、肌の色素細胞であるメラノサイトが減少してしまったり消失してしまうことで、皮膚の色が部分的に白くなってしまうという症状のことです。
白斑には生まれつきのものもあるのですが、白斑の約6割は生まれつきではなく、
- 自己免疫疾患
- 神経の異常
- 遺伝性のもの
- 精神的なストレス
などが原因で発症する白斑であり、これを「尋常性白斑」と呼びます。
指先が白い状態になった時の対処法
すぐに病院を受診する
指先が白い状態になった場合には、できるだけ早めに病院を受診するようにしましょう。
指先が白くなる以外にも、手足のしびれや痛みなどの症状がある場合は、何かしらの病気である可能性が高いです。
禁煙する
指先が白い状態になる原因のひとつとして挙げた「バージャー病」の治療には、禁煙が必須となります。
喫煙を続けてしまいますと、タバコに含まれている成分によって、血管を収縮させて血行を悪くしてしまうので、バージャー病が治らないどころか悪化してしまいます。
なので、バージャー病と診断されていなくても、指先が白い状態になった場合はぜひ禁煙するようにしましょう。
疲れやストレスを溜めない
レイノー現象が起こる病気である膠原病や閉塞性動脈疾患などは、疲れやストレスなどが溜まると悪化してしまいます。
というのは、人の体は過度な疲れやストレスなどが溜まると危険を察知し、「アドレナリン」という物質を放出します。
このアドレナリンには血管を収縮させる作用があり、それにより血流が悪くなってしまいます。
する免疫細胞である血液中の白血球が、体に侵入してきたウイルスや細菌を見つけ出すのが遅くなるため、免疫力が低下してしまいます。
そして、血流が悪くなったり免疫力が低下してしまうことで膠原病や閉塞性動脈疾患などの病気は悪化してしまい、指先が白くなるレイノー現象も治らないので、疲れやストレスはなるべく溜めないよう心掛けてください。
まとめ
指先が白い状態になるのは、今回解説した病気である可能性が非常に高いです。
なので放置せずに、できるだけ早く病院を受診し、治療するようにしてくださいね。
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