ジプレキサで太る場合の対処法5選
ジプレキサは統合失調症や双極性障害などに処方される抗精神病薬ですが、抗精神病薬の中で体重増加の副作用が最も高い薬とされています。
服用時に太ってしまった場合はどのように対処すればよいでしょうか?
今回は、ジプレキサで太る場合の対処法5選について、ご説明していきます。
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目次
ジプレキサで太る原因
ジプレキサを服用して太る原因は、主に2つあります。
- 1.食欲が増加することによって、カロリーを多く摂りすぎてしまう
- 2.糖や脂肪などの代謝が落ちることで太ってしまう
ジプレキサで太りやすい人の特徴
調査の結果から、ジプレキサを飲んだことですぐに体重が増えてしまう人に、いくつか特徴があることが分かっています。
- 代謝が悪く筋肉量の少ない女性
- 発症から時間が経っていない方
- BMI(体格指数)が低い方
若い女性の特徴に当てはまりますが、若い女性は体重増加を気にする傾向にあるため、太ったことで勝手に薬の服用をやめたりしないよう注意が必要です。
ジプレキサで太る場合の対処法
それでは次に、ジプレキサで太る場合の対処法を挙げていきますね。
食生活の見直し
ジプレキサの服用による体重増加は、食欲が増すことによるカロリーの摂りすぎがひとつの原因です。
そのためにまず、自分が1日に食べている量を知ることで、食べ過ぎ予防となります。
食べたものを毎日記録すると分かりやすいですね。
太ってしまう原因は薬の作用だけではなく、必要以上に食べてしまうことも大きな要因ということを覚えておいてください。
適度な運動
筋肉があまり付いていないと、代謝が悪くなり、太る原因に繋がります。
筋肉を付けると基礎代謝が上がり、消費カロリーが増えるため、太りにくい体になります。
なので、時間をかけた運動でなくて構いません。
まずは散歩やラジオ体操など、無理のないことから始めてみましょう。
また、運動は気分をスッキリさせる作用もあるため、軽度のうつ病などの精神疾患にも有効ですよ。
薬を減らす
あまりに急激に太るような状態があったり、太ることに対して大きな不安があるようであれば、一度主治医の先生に相談をしましょう。
相談をしたうえで、先生から「薬を減らす」という判断があれば、指示に従って量を減らします。
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抗精神病薬は継続して服用することがとても重要ですから、自己判断で量を減らしたり、服用を中止することは絶対にやめましょう。
薬の種類を変更する
ジプレキサは、抗精神病薬の中で最も太るタイプの薬ですから、体重の増加が気になるようであれば主治医の先生に相談して、別の薬を試すこともできます。
ちなみに体重増加の副作用が少ない薬は「ロナセン」「ルーラン」「エビリファイ」などがあります。
ただし、医師は患者の症状に適した薬を処方しているため、なんでも変更すればよいというわけではありません。
早く完治させるために、ジプレキサの使用が必要であれば、指示に従って続けた方がよいでしょう。
定期的な体重の計測
体重計に乗るのが習慣になっていない場合、気付いた時には、簡単に元に戻せないほど太ってしまっていた!ということも考えられます。
なので、こまめに体重を測ることで、早めの対処が行えるため、ぜひ定期的に体重を測るようにしましょう。
食事の記録とともに、体重も記録すれば一石二鳥ですね。
ぜひお試しください。
ジプレキサの離脱症状について
体重増加の副作用などが表れた場合、多くの方は不安になると思います。
しかし、医師の指示なしに勝手に薬をやめた場合「離脱症状(禁断症状)」が起こる場合があるので注意が必要です。
ジプレキサは離脱症状が起こりにくい薬であると言われていますが、可能性はゼロではありません。
急激に薬をやめたり減らしたりすることで、
- 不眠
- 不穏
- 興奮
- 発汗
- 吐き気
- 食欲不振
- 下痢
などの症状が起こることがあります。
離脱症状は一つではなく、ここに挙げたもの以外の症状が起こることもあるのです。
薬に対する不安がある場合、必ず主治医の先生に相談するよう心がけましょうね。
まとめ
ジプレキサは抗精神病薬の中で最も太りやすい薬です。
薬の作用による食欲増進と代謝の悪化が原因となりますが、患者さん自身が体調を管理していくことで大幅な体重増加を防ぐことができます。
1日に何を食べたか意識をすること、定期的に体重を測ることが予防になります。
ジプレキサは継続して服用することで効果が出ますので、自己判断で薬をやめないようにしてください。
太ることに対して不安があるようであれば、必ず主治医の先生に相談してくださいね。
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